題しらず 小野小町
思ひつつぬればや人の見えつらむ夢と知りせば覚めざらましを
(古今和歌集 巻第十二 恋歌二)
【意訳】
あの人のことを思いながら眠ったから、姿が見えたのだろうか。夢だと知っていたなら、目覚めずにいたのに。
(_ _).。o○
とても有名な歌。
一途で切ない恋心を素直に詠んだ歌だと思っていたけど、改めて読んでみると、結構無茶なことを言っている気がする。
夢だと分かっていて覚めずにいる方法なんて、ありそうにないのに。
もしかしたら、小野小町さん、わりとヤケクソな心境だったんじゃなかろうか。
【ヤケクソ方向に偏った意訳】
なんか、あいつ最近怪しいんだよね。
メールの返事もすぐに来ないし、会う約束しててもドタキャンとかちょくちょくあるし。
昨日だって、来るっていうから待ってたのに、夜になっても全然来ないから、ムカついてふて寝してたんだけど、いつの間にか部屋に居るからびっくりしてさー。
え、なに、いつ来たのよ、来てたんなら起こしてよーとか言ってたら、「起こしていいの?」とか聞いてくるから、いいに決まってんじゃん待ってたんだからって言ったら、どっかから「さっさと起きなさい!」っていう親の声が聞こえてきて、目が覚めたら朝だったっていう夢オチ。
ほんと腹立つわ。
夢だって分かってたら、覚める前に一発ぶっとばしときゃばよかった。
夢の歌(古今和歌集・紀貫之) - 湯飲みの横に防水機能のない日記