こんにちは。
(昨日の日記)
朝ごはんは、冷凍しておいた野菜スープと、パン。
午前中は疲れが重かったので大人しくしていた。
お昼はきつねうどん。亭主作。
午後、なにやらファングッズを買うという末っ子に、銀行に付き合わされたので、ついでに少し散歩した。
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末っ子は、少し前に音読してもらった穂村弘の「絶叫委員会」に感化されて、学校で絶叫の採取に勤しんでいるという。
いろいろと聞かせてもらったけれども、定期テストのときに他所のクラスから聞こえてきたという「世界はゴミ!」というのが、一番強烈だった。
ゴミなのはおそらく絶叫者のテストの成績なのだろうけど、それを丸っと「世界」に転嫁する心の力は、私などには到底持ち得ないものだ。
その後、なにかと絶叫しがちな人の多くは、直接お付き合いするには迷惑、とまではいかないにしても、若干の注意が必要なタイプが多い気がするという点で、末っ子と意見が一致した。
晩ごはんは、おでん、菊の酢の物など。亭主作。美味しかった。
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「ラフカディオ・ハーンのクレオール料理読本」がいろいろな意味で凄かったので、彼が小泉八雲として日本で暮らした日々について書かれた本を探していたら、妻の節子さんの手記がKindle版青空文庫(無料)にあった。
小泉節子「思い出の記」
妻の目に映るラフカディオ・ハーンは、驚くほど純粋な心と、鋭敏すぎて危ういほどの感受性の持ち、日本という異界を命がけで味わい尽くして逝った人だったようだ。
怪談の収集と執筆は、妻と二人で取り組んでいたという。この世のものでない何かに取り憑かれたかのように没頭し、書き残そうとする夫に、集めて来た物語を全身全霊で語り聞かせるのが、妻の役割だったという。
和服が大好きで洋服は大嫌い。
浴衣はいくらでも作りたがるのに、フロックコートは作りたがらず、着せようとすると駄々をこねる。
松江が好きで、東京とニューヨークは大嫌い。
英語のわからない車夫に身振り手振りで意思疎通することを喜び、日本人に英語で話しかけられると機嫌を悪くしてしまう。
それなのに、子どもたちには「パパ」と呼ばせて、妻を「ママ」と呼び、朝の挨拶は英語でかわす。
珠玉といっていい手記だと思う。
特にラフカディオ・ハーンが亡くなる直前の思い出は非常に印象的で、悲しいけれども美しかった。