「小説家になろう」で読んだ作品メモ - 湯飲みの横に防水機能のない日記

メモが書ききれないので、読むペースを落とす努力中。

全1話。

濡れ衣を着せられて、王子との婚約を一方的に破棄された侯爵令嬢マリアを待っていたのは……

定番の悪役令嬢ものかと思わせておいて、出演者全員が実はマリアの幸福のために茶番を演じていただけという、なかなか美味しいオチだった。

「なろう」の悪役令嬢もの短編は、もはや大喜利みたいな感じになっていて、探して読むのがすごく楽しい。作者さんたち、よく思いつくなあと感心する。

いわゆる悪役令嬢婚約破棄ものだけど、二股がけを正当化して婚約破棄宣言する王子を痛烈な「ざまあ」で返り討ちにするのは、濡れ衣で悪役にされた令嬢ではなく、王子のアプローチを心底鬱陶しく思っていたヒロインだった。

読後感は大変爽やか。

農耕系男爵令嬢のヒロインがもっと活躍するお話が読みたいかも。

全3話。

前世で婚約者に濡れ衣を着せて死なせた王子が、時間が巻き戻って過去に戻り、自分の外道っぷりを悟って猛烈に反省するお話。

王子、救われなかった。

全1話。

結婚初日から5年間、夫に完全放置されていた挙句、「子どもができない」という理由で一方的に離婚を言い渡された伯爵夫人が、再婚して幸福をつかむお話。

ダメな前夫がきっちり没落して、元妻の幸福を一層輝かせるというお話のジャンルに名前をつけたいのだけど、いいのが思い浮かばない。何かないかな。