湯飲みの横に防水機能のない日記

色々壊れてて治療中。具合のよくないときに寝たまま携帯で書くために作ったブログです。ほんとにそれだけ。

歴史音痴と大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(1)

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鎌倉殿の13人。

 

十三人、じゃなくて、13人。

 

なんで漢数字じゃないんだろう。

なんとなく、エヴァンゲリオンのサブタイトルのロゴみたいだ。

 

なんてことを思いつつ、数年ぶりにNHK大河ドラマを見始めた。

 

 

毎週決まった時間にテレビを見るなんて、粗忽な私には絶対に無理だから、あらかじめ、全部torneで予約してある。

 

それでも初回くらいは放映時間に見ようと思って、日曜の夜、居住まいを正してiPadtorneを開いたら、既にドラマのエンディングだった。

 

大河ドラマ、てっきり夜9時からだと思い込んでいた。

 

ちゃんと番組表を見て予約したのに、なぜ放映時間を覚え間違えるのか、自分でもさっぱり分からない。

 

なにはともあれ、torneの予約は幸いにも成功していたので、日曜日の夜9時から「鎌倉殿の13人」の第一回「大いなる小競り合い」を鑑賞しはじめたのだけど、序盤から頻繁に画面を止めて、キャストを確認することになった。

 

 

私が歴史を苦手とする一番の理由は、人の名前や地名をさっぱり覚えられないことにある。

 

源頼朝はさすがに分かる。義朝、義経も分かる。

 

でも北条氏になると、途端に危うい。

 

あの一族(に限ったことでもないけど)、似たような名前の男性が多すぎる。

 

北条時政…初代執権

北条宗時…義時の兄

北条義時…第2代執権

北条泰時…第3代執権

 

 

亭主に聞いたら、北条氏が受け継ぐ「通字」が「時」だから、代々「北条○時」か「北条時○」になっちゃうんだとか。

 

それでも、北条時政は、娘の政子と「政」の字が一緒だから、まだ覚えやすい。義時と泰時はすぐごちゃごちゃになるし、宗時に至っては、ドラマを見るまで存在すら知らなかった。

 

宗時や義時と、政子とは、母親が違うとWikipediaに書いてあったけど、ドラマの中では、のちに阿波局(あわのつぼね)と呼ばれるようになる実衣(みい)も含めて、分け隔てなく一緒に育った兄弟姉妹という印象だった。

 

 

その北条の人々の住む屋敷が、なんというか、ずいぶん地味なことに興味を惹かれる。

 

板葺き屋根で、庭もなんだか雑然としていて、門の外は草ぼうぼう。

 

頼朝が匿われている離れ家も狭そうで、物置みたいだった。母屋の近くに納屋みたいな倉庫もあったりする。これで門のところに物見櫓がなければ、ほとんど農家だ。

 

ドラマの最後のほうに出てくる後白河法皇の居室と比べると、調度品もとにかく質素で、色のついたものがほとんど見当たらない。

 

鎌倉武士の住居を紹介しているサイトを見つけたので、リンクを貼ってみる。

 

KAMAKURA-BAKUFU(yakata)

 

主屋、厨(くりや)、厩(うまや)、付属家屋とあって、ドラマの北条時政の屋敷とイメージが重なる。

 

屋敷だけじゃなく、食生活も質素な様子だ。政子が頼朝に食事を出すシーンでは、玄米ご飯に、大根と青菜の汁、緑色の瓜かなにかを切ったもの、正体不明の干物っぽい何か、蕪かなにか白いものを盛ったらしき器などが並んでいた。

 

この質実剛健で超地味な北条家が、第14代執権の北条高時の頃になると、常軌を逸した贅沢三昧を武家にも公家にも謗られるようになるのだから、歴史って不思議だと思う。

 

 

NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」