昨年十月に、ボケ防止のために秋の七草を覚えた話を日記に書いた。
今日の晩ごはんに、亭主が七草がゆを作ってくれたのを見た末っ子が、「せり、なずな、すずな、すずしろ、ほとけのざ、ごぎょう、はこべら」と春の七草を唱えていたので、
「じゃ、秋の七草は?」
と聞いたのだけど、末っ子は敗退。
あろうことか、聞いた私も惨敗だった。
私がかろうじて覚えていたのは、萩の花、おみなえし、なでしこの花の三つだけ。
七草がゆを食べながら思い出そうとして煩悶するうちに、ススキ(おばな)を思い出し、さらに悶え苦しんでいたところ、なんとか藤袴と葛花が出てきた。
残りの一つが、どうしてもわからない。
亭主が「桔梗やろ」というのだけど、なんか違うような気がする。
痺れを切らした末っ子が、ネット検索で確認して、朝顔の花だと判明した。
萩の花 尾花 葛花 なでしこの花
(「万葉集」巻二 1638)
万葉集の山上憶良の歌で秋の七草として詠まれている「朝顔の花」は、いまの朝顔ではなく、亭主が言っていたように、桔梗だった可能性があるという……ということも、昨年十月に調べて書いていたのに、すっかり忘却の彼方だった。
定期的に復習しないと、また忘れそうだ。