先週だったか、亭主と買い物に出たついでに書店に寄って買ってもらった本。
冒頭、オードリー・タンというIT業界の若き天才が、台湾の新型コロナ問題を見事に捌き切った話が紹介されている。
オードリー・タン(唐鳳)氏は、IQ180と言われ、ASD(Autism Spectrum Disorder、自閉症スペクトラム障害)の顕著な特徴を持っているという。
「平均的でない」知能と、自閉症的な個性を強めに持った子どもたちは、ほぼ間違いなく、幼少期に学校で地獄を味わうことになる。
うちの3人の子どもたちも大変だった。私も学校に良い思い出は全くない。亭主の事情はあまり知らないけど、小学校では担任に嫌われて、大学に入るまではわりと死んだふりをしていたような話は聞いた。
学校を終えても、社会集団にかかわる限り、齟齬は続く。
私は許容度の高い家庭にめぐまれてなんとかやっていけている。家族(とくに亭主)には感謝しかない。許容度の低い人間関係全般が鬱のトリガーなので、家に引きこもってSNSなども見なければストレスはほとんどない。末っ子が高校を卒業してPTAその他から解放される日が待ち遠しくてたまらない。(´・ω・`)
うちで一番コミュ力が高いのは、息子かもしれないと思っている。息子はASDでIQは30前後。高校卒業までの12年間、ずいぶん苦労はしたものの、ほとんど嫌がることもなく学校に通い続け、いまは介護施設への通所を愛している。出会いに恵まれているというのもあるだろうけど、本人が周囲に向ける穏やかな情愛が、様々なご縁を繋いでいるようにも思う。私には持ち合わせのない性質、才能だ。
…なんてことを思い巡らしながら、ちらちらと読んでいる。