お気に入り本棚の11冊目。
池上英子「自閉症という知性」NHK出版新書
なぜか、なかなか読了できない本のなかの一冊。
気になる箇所に立ち止まって考え込むせいで、先に進めなくなってしまうからだと思う。そういう本は結構多い。
自閉症スペクトラムの人々は、その中心的症状に「コミュニケーションの障害」があるといわれる。だからこのグループでも、学校や職場、親戚との交流などにおけるコミュニケーションの難しさが話題になる。
たとえばNT(ニューロ・ティピカル「定型神経者、健常者のこと。このグループでは、ちょっと侮蔑のニュアンスを込めて使われることもある)の言うことは裏がありすぎるとか、パーティで困ったとかいった話題だ。
「自閉症という知性」第1章 仮想世界で輝く才能
なにそれ羨ましい、と思うけれども、そういうところに自分が参加して、「うまく」やれるかどうかは見当もつかない。
正直、いまはSNSの交流どころか、Twitterの流れをぼーっと眺めるだけでもキツいくらいなので、日本にそういうネットサービスがあったとしても(ちょっと調べてみたら、存在はするらしい)、即参加という気持ちにはならない。
でも、ちょっと覗いてみたいな、とは思わなくもない。私のような人は、視覚より言語優位タイプの人はいるだろうか。本を五冊も六冊も並行して読みながら頭の中は全然別のことを考えてる人とか。毎日何か書いていないと生きてる気がしない人とか。