またTwitterで面白いタグを見つけた。
「#普段本を読まない人におすすめしたい本10選」
末っ子(高2)に音読してもらう本を選ぶような気持ちで、10冊選んでみることにした。
私が初めて読んだ漱石作品は「吾輩は猫である」だったけど、時代背景や言葉が分からず、あまり面白いと思えなかった。昭和の小学生にとっても、明治時代は遠かったのだ。
その後、中学か高校か忘れたけど、国語の教科書に「夢十夜」が載っていて、それはとても面白いと思った。でも自分で本を買うか借りるかして全編を読んだのは、大学に入ってからだったかもしれない。「文鳥」も一緒に読んだ記憶がある。
Amazonで調べたら、近藤ようこが漫画化しているらしい。ぜひ読んでみたい。百年たって花になって帰ってなる女は、どんな絵になったのだろう。
又吉直樹「第2図書係補佐」
時折末っ子に音読してもらっている。
取り上げられている本を読みたくなってしまうから、なかなか読了できずにいる。そうやって読み始めた別の本もなかなか読了しないまま、この本に戻ってきては、また未読本を増やしている。
「もし文豪たちがカップ焼きそばの作り方を書いたら)神田圭一、菊池良
たまたま入った喫茶店のカウンターに飾ってあったのを見て、面白くて買った本。知っている作家の文体の雰囲気で書かれたカップ焼きそばの作り方に、じわじわくるものがあった。
ゆうべ末っ子に読んでもらった本。
カフカは多少読んでいるけど、ゲーテの小説は敷居が高くて一度も読んでいなかった。この本を読んでいると、どちらの作家の本も手に取りやすくなる気がする。
エドワード・ゴーリー「華々しき鼻血」
普段本を読まない人でも、手に取ったらしばらく目が離せなくなりそうな気がして選んでみた。
太宰治は苦手だけど、「お伽草子」などを読むと、やっぱりすごい作家なんだなと素直に思う。
現代語でリライトされた古事記のなかで、一番読みやすいのではないかと思う。まだ読み終わってないけど。
倉橋由美子「大人のための残酷童話」
学生のころ、倉橋由美子が大好きで、文庫化されていたものは全部読んだ。全集も出始めていたところだったけど、お金がなくて買えなかった。左翼にも右翼にもさりげなく皮肉な視線を向ける倉橋作品の幻想的な世界は、私にとっては居心地の良い世界だったのかもしれない。
シルヴァスタイン「ぼくを探しに」
相性の良すぎるパートナーとの夢のような共依存関係では、成長の可能性が奪われることもあるという、シビアな絵本だったと記憶している。
こないだこの本を再読していて、悲鳴を上げた。
怖すぎる栞の作者は、長女さん。
兄に殺された弟が骸骨になって自宅に帰り、母親に真実を告げると言う話のあたりに挟まっていた。
10冊選ぶのは、なかなか大変だ。
「カップ焼きそば」の本みたいにタイトルが長いのがあると、Twitterの140字以内におさまらないという問題もある。そこにおさめるのが、ツイートする人の腕の見せどころなのだろうか。
また面白いタグがあったら、頑張ってみよう。