朝
4時半か5時半か分からないけど、CPAPをつけろつけろという、喧しい亭主の声で目が覚めた。
寝る前に、たしかに装着したはずなのに、マスクが顔から外れている。うっすらと、自分で外した記憶がある。喉がかわいて起きようとしたのだと思う。
夢
精神科で睡眠導入剤や抗うつ剤を処方されて以来、やたらとリアルな夢を見るようになった。しかも、ほぼ8割の夢に、亭主が出てくる。そんなことは、薬の処方前にはなかったことだ。
今朝の夢では、亭主がどこかの歯科医師の講演会を聞きに行こうとしていた。講演会は、私たちの母校の大学で開催されるとチラシに書いてある。演題は、コロナについてだという。
講演者の写真を見ると、私にPCR検査をしてくれたD病院の一人鉄火場先生である。あの先生、内科のはずなのに、なんで歯科医師になってるのだろう。などと夢の中の私は考えない。電話で亭主を怒鳴りつけた先生と、亭主が対峙するのは面白そうだと、わくわくしている。
私も見物したくて、一緒について行こうとしたけど、ふらふらで歩けそうにもないので、諦めた。そのあたり、ほんとにリアルなのだけど、母校の大学は新幹線に乗らないと行けないはずなのに、夢のなかでは家から徒歩圏内にあることになっている。
なつかしい大学。
一人でいると、政治団体(みんせーとか、ちゅーかくはとか)や宗教団体(なんとかきょーかいとか)のひとたちや、みかけた学生を殴りつける暴漢などに追い回されて、よく図書館に逃げ込んでいたっけ。亭主と一緒に歩いていれば、常に安全だった。
いまの大学は、そういうたぐいのもののトラブルは、随分減ったと聞く。昔のようにあからさまではなく、もっとわかりにくい形で、巧妙に大学に入り込んでいるのだそうで、近隣の大学が相互に情報交換して対応しているという。
今年からだったか、亭主が勤め先の大学の学生部の委員になったので、いろいろあるのじゃないかと心配したけど、コロナのせいで何もないらしい。
夢は亭主が玄関から出かけるところで途切れた。
息子がCPAPのスイッチを消しに来たのだ。
午前中
というわけで、午前7時半、起床。
長女さんと末っ子は、まだ寝ているようだ。
朝ごはん。
スクランブルエッグ、トマト、リンゴ、コーンスープ、トースト。亭主作。
食後の服薬。
もう少ししたら、マルチビタミンを飲んでおこう。
ネイチャーメイドの大瓶を、入院前に買ってあったのだ。
亭主と息子は、10時になったら買い物に出るようだ。息子が、
「じゅーじ! かいもの!」
と復唱している。近所のスーパーが開店する時間だ。
音楽
大学がらみの夢なんかを見たので、18歳のころに好きだった、ビリー・ジョエルの「ロザリンダ の瞳」を聞きたくなって、Apple Musicで探して、エンドレスで聴いている。
歌のなかの「僕」は、一人ぼっちの時だけ泣いているロザリンダ の瞳の火が消える前に、彼女の元に帰ることができなかっただろうと、若い頃の私は思っていた。いまも、これはそういう歌だと思っている。遍く存在する幻影のハバナのような、美しくて虚しい、酷い希望の歌だろうと。ビリー・ジョエルの曲にはそういうのが多いと思う。ピアノマンも、好きな曲だけど、歌詞は切ない。
でも、ロザリンダ はビリー・ジョエルのお母さんだだったらしいと、最近(入院中に)知った。母親なら、息子が自分の夢を叶えて帰ってこなくても、それを酷いとは思わないだろう。
なんてことを書いていると、息子が「ちゅー」と言いながら、寝ている私の顔を覗き込みにきた。どうやら息子なりの「看病」らしい。見てくれているのだ。
体調
少し頭痛がする。
CPAPをつけずに眠っていた時間が、結構長かったせいだろう。ひどくなるようなら、バファリンでも飲もう。
咳は、起き上がらなければ、ほとんど出ない。
ふらつきは、相変わらずだ。
身体が冷えるので、電気ひざ掛けを手放せない。
息苦しさ、というか、胸全体の圧迫感も継続している。
計測。
体温 36.6度。
血圧 145-68
脈 85
立ち上がってちょっと歩いただけで、脈拍が100を超える。頭の中でどっくんどっくんと脈を打つから、とても喧しいし、不安になる。抗不安薬の在庫が十分にあることを思い出して、気持ちを落ち着けた。
オヤツ
買い物に出た亭主と息子が、うぐいす餅を買ってきてくれた。美味。
ネット広告観察
暇つぶしの一環として、布団に寝たきりでもできる社会観察をしようと思い立った。
Google広告が、私におススメしてくれるものの変遷を記録してみる。
今朝のふにゃもらけでは、またネクタイ屋さんの動画広告だった。
銀座田屋というお店だそうで、山形に自社工場があって、オリジナルの布地でネクタイやシャツを製造しているという。製造過程の動画は、とても面白かった。
銀座に行こうとは思わないけど、オンラインショップもあるようなので、亭主に似合うのがないか、ちょっと見てみようかと思う。あまり高額なら無理だけど。
NISSANの車の広告も頻繁に入るけど、車の名前をなかなか覚えられない。私はHONDAしか乗らないので、HONDAの車以外はちっとも覚えない。
お昼
お好み焼き。亭主作。
カリッカリに焼いた豚肉が美味しかった。
食後の服薬。ポリフルと、トリメブチン。
報道
コロナ軽症でホテル滞在していた五十代男性が亡くなったという、痛ましい記事を読んだ。
【新型コロナ】軽症向け施設滞在の療養者死亡 基礎疾患なし、神奈川県が対応検証へ(カナロコ by 神奈川新聞) - Yahoo!ニュース
切れた電話、4時間後に部屋へ行くと…宿泊療養中に死亡(朝日新聞デジタル) - Yahoo!ニュース
既往症はないとのことだけど、五十代でどこも身体が傷んでいない人というのは、あまりいないと思うのだ。
本人や周囲が気づいていなかったり、軽視していたりしただけで、高血圧や高脂血症、脂肪肝、無呼吸症候群などはあったかもしれないし、花粉症など、アレルギー体質を持っていたかもしれない。仕事で過労気味だったというのも、ありそうな話である。
私は初期の風邪症状が酷かった上に、治療中の基礎疾患もあったので、保健所が入院相当と判断してくれたけれども、もしもほとんど無症状だったなら、そもそもPCR検査を受ける流れにはならなかっただろうし、自宅でいきなり肺炎になって、危険な状態になったかもしれない。
かかってみて痛感したけど(と何度でも書くけど)、新型コロナ肺炎は、本気でヤバい病気である。
私は入院してから肺炎になった。自分から検査結果を問い合わせなかったためだと思うけど、病院スタッフは、私に肺炎であることを伝えなかった。
肺炎だと知らされなければ、自分では肺炎とは思わないような、わかりにくい症状なのだ。
たしかに酸素飽和度はじりじりと下がるし、咳も多少は出る。
でもそれよりも、全身の痛みや倦怠感、高熱や食欲不振のほうがはるかに辛いので、肺が深刻な状態などとは思わないのだ。
亡くなった男性は、かなり我慢強い人だったのかもしれない。でも、腰痛等を訴えてはいたのだから、電話やLINEで問診をしていた人は、免疫暴走の可能性を考えて、検査を勧めるべきではなかったかと思う。
「新型コロナウイルスに関連した感染症」情報―『日常生活での免疫』と『サイトカインストーム(免疫暴走)』の違いについて― | 株式会社保健同人社
私のように、適切なタイミングでデカドロン(ステロイド剤)の投与を受けていれば、この方も助かったかもしれないのに。
どうか、こういう亡くなり方をする人が、もう二度と出ませんように。
それにしても、自宅療養となっていた亭主と息子が無症状のまま終わってくれたのは、ほんとうに幸運だったと、改めて思う。
コロナのサイトカインストーム(免疫暴走)と亜鉛
こんな記事を見つけた。
亜鉛不足でコロナ死亡リスク高まるとの研究 かきで摂取を(NEWSポストセブン) - Yahoo!ニュース
亜鉛不足がコロナの重症化につながる可能性があふと。
亜鉛の不足で味覚異常が起きるという知識はあった。昨年だったか、一時的に味がわからなくなったことがあって、ネイチャーメイドの亜鉛サプリを飲んでいたのだ。
あのときは、チョコデニッシュが雑巾水の味だった。
亜鉛を含む食品といえば、りんごや牡蠣だ。
せっせと食べたい。
夜
晩ご飯。
牡蠣のクリーム煮。茹でたブロッコリー。
りんごのヨーグルトあえ。ごはん。ほうじ茶。亭主作。
おいしかった。
牡蠣とりんごは、亜鉛が豊富に含まれているという。期せずしてコロナに対抗するご飯になっている。
ふにゃもらけ
元気出そうな明るいお部屋にしてみた。
パフェ食べたいので、飾ってみた。
買い物に出られるようになったら、いろいろオヤツを作りたい。まだ台所に立つのも無理だけど、しっかり養生して、必ず元気を取り戻す。
夜の健康観察
結局、頭痛は丸一日続いた。
痛み止めを飲まなくても我慢できるレベルだったけど、地味につらかった。
咳は、静かに寝ていれば、ほとんど出ない。
立ち上がったり、ちょっと長く会話したりすると、出始める。
胸回りの締め付け感も、相変わらずだ。
深呼吸すると、鼻の奥のほうに引っかかるような感じがある。息を吸うときはそうでもないけど、鼻から息をはこうとすると、弁で塞がれたように滞る。どこも腫れている感じはないのに、不思議なことだ。
椅子に長く座っていられない。20分で限界が来る。これも昨日と同じ。
夜食を少し食べた。
ごはんと、納豆。秋刀魚の蒲焼の缶詰。
缶詰の匂いを嗅いだ亭主が、「魚くさーっ!!」と騒いでいた。嗅覚が戻ってきたらしい。よかった。
明日はなにをしようかな。