湯飲みの横に防水機能のない日記

色々壊れてて治療中。具合のよくないときに寝たまま携帯で書くために作ったブログです。ほんとにそれだけ。

アメリカンゴッドタレントと自閉症

こんにちは。

 

f:id:puyomari1029:20200112142602j:image

 

iPhoneの写真フォルダーを見てたら、5年くらい前に、長女さんと末っ子が木片にラクガキしてたのがでてきた。

 

これ、すごく面白いからたくさん作ろうよって話してたのに、それっきりになっちゃってる。もう、家のどこにあるかもわからない。

 

積み木の好きな息子なら、興味持つかな。

探してみよう。そのうち。

 

 

アメリカン ゴッド タレントと自閉症

 

昨日はひさびさにパソコンで書き物をした。

私のパソコンは居間にある。

 

騒がしい場所で読み書きするのは全く平気だけど、家族の会話が至近距離で聴こえてくると、パソコンで文章を書くことができなくなる。

 

家族限定で、会話の内容が、文章を作ろうとする脳の回路に割り込んでくる仕様なのだ。優先順位の問題でそうなっているのだと思う。

 

不思議なことに、iPhoneでの読み書きだとそういう問題が起きないので、家族が居間にいるときには、もっぱらiPhoneでブログを更新することにしている。

 

でも昨日はWordで書いて印刷する必要があったので、家族の会話が収束するまでは、調べ物でもしながらYouTubeでも流そうと思って、ブラウザを開いた。

 

そしたら、たまたまアメリカンゴッドタレントの動画が表示されたので、なにげなく聞いていたら、出場者の紹介が始まった。

 

英語のヒアリング能力は下の下である私だけど、絶対に聞き逃せない単語が耳に飛び込んできた。

 

「彼は盲目で、自閉症です」

 

慌てて画面をみた。

 

ステージの上には、ずんぐりとした体つきの青年が、長い杖をついて、母親らしい女性に支えられて、首を振りながら立っている。

 

コディ・リー。

盲目で、自閉症

 

うちの息子と同じ、22歳だという。

 

会話はできるけれど、絞りだすように、言葉をくちにしている。発声や、言葉の想起などのコントロールは、かなり大変そうに見える。

 

自閉症の症状だけでも、日常生活への制約と困難は、相当に重そうに見えた。うちの息子と同様、社会のなかにいるだけでも、生きにくく、辛いことが、山のようにあるはずだ。本人も家族も、尽きることのない困難と格闘しながらの暮らしだろうと想像できた。

 

姿勢を正して、彼の演奏が始まるのを待ち、聞いた。

 

YouTube

 

あまりにも豊かで、切ない情感に、泣くしかなかった。

 

 

自閉症の人が得 特異な才能を発揮する事例が紹介されると、賞賛とともに、批判の声も立ち上ることがある。

 

すべての発達障害者に、優れた才能が与えられるわけではないのだから、障害と才能を安易に結びつけるべきではないし、手放しでもてはやして世に晒すべきでもないという、苦々しい意見もある。

 

私も障害者の親だから、そうした意見が出てくる事情や理由は、よく理解している。

 

けれども、重い障害の壁を突破し、すべての人の心を一つにできるような、豊かな芸術的才能の持ち主が出現することは、この世の中の誰にとっても、しあわせなことであると思うのだ。

 

障害や才能の有無にかかわらず、どんな人の心の中にも、とてつもなく豊かな世界が内在し得ることを、思い出させてくれるのだから。

 

彼を守って才能を育てたお母さんや、支援者の人たちに、私も感謝したい。

 

 

コディ・リーの準決勝と決勝のステージの動画もあったので、貼っておく。

 

YouTube

 

 

YouTube