昨日のこと。
病院の待合室で診察を待っていた。
そこの病院は完全予約制だけど、診察はたいてい予約時間の1時間半後になる。2時間以上待つことも多い。予約の意味はあまりない。
いつもはiPhoneで読書したりネットを見たりして、待ち時間を潰すのだけど、昨日はうっかり電池を切らしそうになったので、iPhoneは自粛して、暇つぶしを別に探した。
そこの待合室にはテレビがない。そのかわり、壁に設置されたディスプレイで、病院の待合室向けに編集されているらしい動画を、ずっと流している。
ディスプレイの前の椅子が空いていたので、そこに移動して、動画を眺めることにした。
生活習慣病の予防など、よくある健康指南をやっているのかと思ったら、様子が違った。
画面に現れたのは、艶やかな黒髪をねじって盛り上げ、巨大なうんちのかたちに作り上げた、白衣の美女。
そのうんち美女が、うんちについての蘊蓄を、にこやかに語り始めた。
うんちは、腸の中に24時間から72時間、腸壁に水分を吸われながら滞留するのだそうだ。
長々と吸われ続けるにも関わらず、うんちの七割ちょっとは水分で、のこりの固形物の内容の内訳は、つぎの三つが、それぞれ三分の一づつを占めるのだとか。
- 食物のカス
- 腸内細菌
- 腸の壁が剥がれたやつ
よくわからないけど、うんちを見たら、全体の二割弱は、有象無象の細菌どもの塊と、腸の残骸だと思えばいいのだろうか。
腸の壁って、そんなにベロンベロンに剥がれるものなのだろうか。なんか怖いな。まあでも、お風呂でこすり落とす垢みたいなものと思えば、不思議でもないのだろうか。
細菌の量も、目で見えるほどもあるのかと思うと、途方もない気がしてくるけれど、たぶん細菌の細胞膜内にある水分は、うんち本体の水分からは除外して計算してるのだろうなと思う。
うんちヘアの美女は、なぜうんちが臭いのかについても語った。
うんちの臭みは、動物性タンパク質が腸内細菌によって分解されたときにできる、インドールとスカトールという物質に由来するんだとか。
なんか、うんち界の助さん格さんみたいだ。だからなんだと言われても困るけど。
で、そのインドールやスカトールの濃度が濃くなれば濃くなるほど、うんちはどんどん臭くなり、薄まってくると、なんと、ジャスミンの香りになるのだという。
てことは、ジャスミンの香りも、猛烈に濃くなると、うんちの匂いになるのだろうか。(´・ω・`)
さらにまた、うんちが臭いことは、健康上の問題になり得るのだろうか。
残念ながら、そういった疑問に答えることなく、うんち美女の動画は終わってしまった。
気になったので、家に帰ってググってみた。
ストレスのために交感神経が過剰になっている人は、腸の動きが悪いために便秘になりやすく、長々と腸内に滞留し続けたうんちが、悪玉菌に分解され続けることで、インドールやスカトールの濃度が濃くなりがちとなり、結果的にうんちが激臭くなるのだとか。
ということは、便秘がちで、なおかつうんちがとても臭い人は、まずストレスマネージメントをする必要があるということだろうか。
人はジャスミン臭のうんちを目指せばいいのか?
そういえば、ジャスミンの香りって、どんなだったか。
こんな話を聞いたせいで、つまく思い出せなくなってしまった。
ジャスミン茶は好きだけど、あれの香りがうんちにつながると思ったことは一度もない。似てるのかなあ。