こんにちは。
今日のふにゃもらけ。
お部屋をケーキにしてみました。
どんなにキレイなお部屋にしても、掃き掃除を欠かさないふにゃ君。えらいです。
部屋などのレイアウトをして画像を保存できるゲームアプリは、いろいろありますが、ふにゃもらけの画像は細部まで丁寧に描かれていて、拡大してもアラが見えないところが、気に入っています。
今日の三時のおやつは、スーパーで安くかったチーズタルトの予定。掃除したら、おやつにします。
読書
森本哲朗「神の旅人 聖パウロの道を行く」
だいぶ前から、興味ある章段を拾って読んでいる本。
今日はパウロの殉教について書かれた章を読んだ。
聖パウロはローマ皇帝ネロの時に殉教したとされているけれども、聖書の使徒行伝などを読んでも、パウロの最期がどうだったのかについては、なぜか書かれていない。エルサレムで捕縛されてローマに護送され、そこで長く軟禁されていたこと、軟禁中も自宅に人々を呼んで、精力的に伝道を続けたことだけ、書き残されている。
「神の旅人」では、皇帝ネロがローマの大火をキリスト教徒に責任転嫁して迫害した時に、パウロも、放火テロの共謀者もしくは関係者として斬首されたのだろうという説を紹介している。
ローマの大火については、反社会勢力のテロ云々以前に、膨れ上がった都市構造自体に、大火を引き起こすような欠陥があったのであり、たしか、ネロ自身が、どうしようもないローマの再構築のために、自分で焼き払った説もあったように記憶している。
いずれにせよ、当時のローマは黙示録で語られているところの「大淫婦バビロン」に比されるほど、頽廃を極めていたらしい。街は朝から晩まで多文化の歌舞音曲で騒々しく、家々は密集し、路上に投げ捨てられる廃棄物の異臭腐臭が鼻を突き、伝染病がしばしば起こり、富裕層は常軌を逸した快楽に耽る……という感じの街は、2000年後の現代にも結構ありそうだけど、まあロクなものではない。
殉教が都市で起きるのは、伝道行為が、そうした破綻寸前の都市文化に依存して生きる人々の逆鱗に触れるからだろう。
その後、2000年の歴史のなかで、人間は破綻しにくい都市や文明構造を模索し続けながら、何回も破滅レベルでしくじって、いまもその試行錯誤の途上にあるのだろう。
聖パウロは当時の世界で最もダメでヤバい大都市に伝道しに行って、殉教した。たぶんそうすることが、パウロにとっては、神様の意向に沿うことだったのだろう。もしも現代にパウロがいたなら、どこに伝道に向かうだろうか。