漫画アプリの特典につられて読み始めたヤクザ漫画にハマってしまった。(指定作品の無料範囲を五話まで読んだらチケット進呈、みたいな特典)
そもそもヤクザの話は嫌いだし、絵柄も全く好みではないのに、なぜか惹きつけられるストーリーなのだ。
主人公のロケマサ(表紙の顔の怖いひと)は、四十代のヤクザ。とにかく乱暴で、しかも怪物のように強くて、組織内での出世よりも喧嘩に明け暮れたいという滅茶苦茶な性格だから、組でもだいぶ持て余されている。けれども、ヤクザ稼業に対しては筋の通った思いを持っていて、全く裏表のない性格なので、親分や組員たち、一部の地元のカタギの人たちには、どこか暖かい目で見られていたりもする。命がけで殴り合った相手を懐にいれたり、逆に入れられたりと、不思議な愛されキャラでもある。
「ドンケツ」の物語は、ほのぼのとは程遠く、ヤクザの抗争でゴミみたいに人が殺されたりもするのに、そういうのが猛烈に苦手なはずの自分が、なぜ毎日たのしみにこの漫画を読んでいるのか、我ながら不思議だったのだけど、今日読んだお話の最後にあった、作者のあとがきを読んで、理由がわかった気がした。
ヤクザ漫画の後書きで、東田直樹さんの著作について語られているのを読むなんて、誰が想像できるだろう。
この作者さんの作品なら、安心して読める。そう思えた。
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末っ子が、下校途中の電車の中で忘れ物をした。
大事にしているものだったので、末っ子は電車を降りてすぐ、駅員さんに相談した。駅員さんは、電車内の防犯カメラで車内を確認し、座席付近にあるようだから、翌日朝にJRの落し物センター的なところに電話して確認するようにと言って、電話番号を持たせてくれたという。
ところが翌日、末っ子が電話をしても、それらしいものは届いていないと言われてしまった。
諦めきれなかった末っ子は、電話で確認を繰り返したところ、
「あるみたいだけど、届いている駅と連絡が取れないから、あとで掛け直して」
と言われた。ところが掛け直すと、
「ないですねえ」
と言われたという。
で、さらに時間を置いて、列車内のカメラでそれらしいものがあると確認されていたことや、前の電話で、あるみたいだと言われたことを、忘れ物の詳細な特徴とともに、丁寧に重ねて伝えたいところ、
「あります」
となった。
ネットで調べて知ったのだけど、JRでは、落し物の画像データベースを作って、全国の駅で共有しているらしい。末っ子の忘れ物は、かなり特徴的な色合いだったけれど、見る人によって、どういう言葉で表現するかが変わりそうなものだったので、電話での言葉だけでのやり取りだと、対応した駅員さんが変わるたびに、「ありそう」と「ないですねえ」で揺れ動いたのだろう。
なにはともあれ、ちゃんと保管してくださったJRの皆様に、感謝。