湯飲みの横に防水機能のない日記

色々壊れてて治療中。具合のよくないときに寝たまま携帯で書くために作ったブログです。ほんとにそれだけ。

二酸化塩素より鯖缶

 

大変暑い。

屋外は33度、室温はエアコンつけて27度。
多少我慢できるかなと思ってエアコン切ると、あっという間に耐えられなくなる。


気がつかないうちに、のどがカラカラになっている。危ない。

 

( _ _ ).。o○


自閉症児に二酸化塩素を服用させる療法で被害があったという、目を疑うニュースを見た。

 

headlines.yahoo.co.jp

 

 

紹介されている被害例が、痛ましすぎる。
一体どれくらいの濃度のものを飲ませてしまったのか。

 

これ以上、こんな悲惨な「被害」が広がることのないようにと、祈らずにいられない。


「治る」ということをうたう療法に、強い期待を抱く親御さんたちの気持ちは痛いほど分かる。ほんとに分かる。

 

けれども、どうかよくよく考えて、調べて、冷静に判断してほしい。

 


( _ _ ).。o○

 

などと書いている私も、そもそもインターネットを熱心にやるようになったのは、息子の自閉症の治療・教育の情報が欲しかったからだった。


自閉症」で検索をかけても、日本語の情報は少なく、多くても三万件ほどしか検索に出てこなかった頃のことだ。

 

 いまでは「自閉症」をgoogle検索をすると、数千万件もあると表示されるけれど、googleはそのうちの130件ほどを優先的に表示する。何らかのフィルターをかけているのだろう。


息子が診断されたばかりのころによく見かけた自閉症関連記事は、

 

「応用行動分析(による早期療育)」
「ビタミン療法」

 

の二つで、当時はいずれも賛否両論だった。


それからしばらくして、「食事療法で治った」「ワクチンに使われている水銀が自閉症の原因」といった情報が、多くながれるようになってきたと記憶している。


私はネットで知った早期療育に興味を持ち、息子、いくつかの療育を試み、教室にも通わせた。そうした療育は、息子が二十歳になるころまで続けた。


長期間にわたる「療育」の効果は、確かにあった。

知的障害が重く、医療機関や公的な発達相談で、文字の読み書きや発語などは「とても不可能」と言われていた息子が、ひらがな、カタカナ、漢字の読み書きを覚え、発語も獲得した。そしてなにより、穏やかに、人生を楽しみながら暮らしていける大人になった。


けれどもそれは、世間の注目を集めそうな「劇的」な変化ではなかったと思うし、まして「治った」ということでもない。


息子は、自分が持てる力を発揮して、息子なりに「成長」したのだ。「療育」は、そのことに力を貸してくれた。そういうことだと思っている。

 

ワクチンによる水銀が自閉症の原因だという話については、大変気味が悪かったけれども、息子の発症の経緯などを考えると、ワクチン由来と考えるのは合理的ではないと思われた。


幼児期の息子の偏食がすさまじかったこともあり、また知的発達だけでなく、運動面にもさまざまな問題があったこともあって、ネットで見聞した食事療法、ビタミン療法には、ずいぶん興味を持って調べた。

ビタミンB系については、主治医に相談して、処方してもらっていた時期もあった。


それらが「効いた」のかは、私には断言しがたいけれども、いまになって一つだけ言えることは、ビタミン等を含めて栄養バランスがきちんと取れているときの息子は、情緒面の状態が良かったということだ。でもそれは、どんな子どもでも、大人でも、そういうものだろうとも思う。


その後、偏食が大幅に改善し、肉や魚、主にサバ、とくに鯖缶が大好物になると、なぜか聴覚過敏が治まり、奇声を上げることも減った。

 

そうした食の変化が、実質的にどのように脳の発達に関係するのかは謎だけれど、時期的にはたしかに、偏食の改善と問題行動の減少は一致している。サバといえば、脳にいいというDHAである。息子の発達を助けてくれたとしても不思議はない。


カゼイングルテン自閉症を悪化させるという情報については、いまではだいぶ批判を浴びているけれども、私は興味を持った。

短期間だけれども、ためしに家族で小麦を徹底的に断ってみたことがある。

すると、生まれたときからひどかった息子の肌荒れが、思いがけず改善し、その影響かどうか、行動も落ちついた。でも小麦断ちは続かず(学校給食を拒否するほどの根性はなかったし、パンが食べたい家族のストレスも大変だった)、もとにもどると、肌荒れも戻ってしまった。

そういうことなので、もしかすると、グルテンは息子の脳にも何か悪さをしていたかもしれないとは思う。

でもその真偽を私が判定することはできない。なによりも、いまの暮らしで小麦関係を完全除去するというのは不可能に近い。


そういえば息子の肌荒れ(極度の乾燥肌)は、幼少期にはほんとうに深刻で、全身ガサガサどころか、冬になるとあちこちひび割れて、放置すると勝手に血が出てしまうほどだった。一年中ワセリンが欠かせず、学校にも毎日持たせていた。ところがコラーゲンサプリを服用させてみたら、一ヶ月ほどで、すっかりきれいになってしまった。サプリはその後やめたけれど、いまでは真冬でもひび割れはほとんど起きない。「コラーゲン」を食べても消化されて分解されてしまうから効果はないという説もあるけど、息子には、なぜか効いた。分解されて出来た物質が、息子の肌をきれいにする助けになったのかもしれない。


というようなわけで、我が家では、DHA、コラーゲン、豊富なビタミンを、食事で取れるように心がけることは、とくに意識せずとも当たり前となっている。時々はサプリも使うけど、常識の範囲内だ。


ちなみに息子は基本的に和食が好きだ。煮物に味噌汁があれば大喜びである。たぶん和食のほうが、心身共に調子がよくなるのだろう。

 

二酸化塩素よりは、サバのほうがいい。これは断言してもよさそうに思う。