朝から息子が中パニック。
カーテン閉め切って、家のなか真っ暗にして、メイシーのビデオをデッキに半分差し込んで、ボロボロ涙こぼしたり、長女さんにからんで暴れたり、物を投げたりしている。
ビデオをつけられずにいるのかと思って、手を貸したら、よけい怒ってしまった。私の手を払いのけて、さっさと自分で操作して、無事ビデオがはじまったのだけど、なぜだかすぐにチャンネルを変えてしまう。そしてまた怒り出す。
どうも、やりたいことと、やってしまうこととが、一致していないように見える。
こういうことは、時々あるのだけど、まるで息子のなかに二人の人格があるかのように、やることなすこと矛盾して、うまくいかなくなるのである。
遠い昔には自閉症と統合失調症が混同されていたという話を思い出した。これに近い症状が、混同の原因だったのかもしれない。
療育教室の先生の意見では、動作のプログラムやコントロールがうまくいかず、体が意志に沿わない動きをしてしまうのだろうということだった。
もう何年もこの問題に対処できるように練習してきて、だいぶ改善はされてきているのだけど、日常の場面では、まだまだうまくいかないことが多い。
誰だって、思ったとおりに体が動かず、やりたくもないのにへんなことをしてしまったら、いらだつし、パニックにもなるだろう。息子が悪いわけでも、我慢が足りないわけでもない。もう十分、耐えてがんばっていると思う。
とにかく穏やかに声をかけつつ、そっとしておいたら、三十分ほどで落ち着いて、行動に統一性がとれてきた。
(2005年05月08日)
※過去日記を転載しています。