湯飲みの横に防水機能のない日記

色々壊れてて治療中。具合のよくないときに寝たまま携帯で書くために作ったブログです。ほんとにそれだけ。

ねこたま日記(2024年2月16日)

こんにちは。

 

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健康管理アプリ「あすけん」を使い始めて六日目になる。

 

プロテインのおかげで、タンパク質不足を叱られることはなくなった。

 

その効果かどうか分からないけど、少しずつ体調が改善しているのを感じる。

 

一番大きな変化は、頭がすっきりして、鬱っぽい感じが減ったこと。おかげで読書が捗って仕方がない。

 

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Kindle Unlimited(読み放題)の本を次々とダウンロードして読むものだから、冊数がどんどん増えて、読み放題の月額980円の使用料の何倍も読み倒している。

 

読み放題の書籍をどのくらい読み倒しているのか、今月に入って読んだ本の定価を足し算してまたら、軽く一万円を超えていた。

 

Kindle Unlimited(読み放題)の書籍は、1ページ読まれるごとに、著者に0.5円ほどの利益があるのだとか。

 

200ページの書籍を読み終えれば、著者に100円の収益があるということになる。

 

たくさん読んで、好きな作家さんを応援したい。そのためにも、脳の調子が良いことは大変にありがたい。

 

私みたいなユーザーばかりだと、Amazonが赤字になりそうだけど、大丈夫だと信じたい。

 

話が横道にそれた。

 

タンパク質の適切な摂取のおかげかどうか分からないけど、好ましい変化として、抜け毛の減少がある。

 

毎日悲しくなるほど抜け落ちていた髪の毛が、あまり抜けなくなってきた。

 

それだけでなく、頭皮の状態も改善してきたようで、これまで、なぜか頻繁にできていたかさぶたが、全くできなくなった。

 

これには、ちょっと驚いた。

 

この数年、シャンプーや洗い方などを変えても全く治らなかったのに、タンパク質をしっかり摂取するだけで、こんなに簡単に解決してしまうとは。

 

そういえば、3年前にコロナをやったあたりから、体にできた傷の治りが異様に遅くなったのを感じていた。ちょっとした引っ掻き傷が、何ヶ月たっても治らないのだ。もしかしたら、これもタンパク質不足のせいだったのかもしれない。怖いことだ。😱

 

 

次の試練は、食物繊維。

「あすけん」のAI栄養士さんに、毎度足りないと叱られている。

 

食事で食べられる量が少ないので、どうしても野菜が足りなくなるのだ。

 

窮余の策として、ヤクルトの青汁の素を買ってみた。

 

 

しっかり続けて、体調の改善を観察していこうと思う。

 

 

 

 

 

 

 

ねこたま日記(2月2日)

こんにちは。

 

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日記じゃなくて、週記になりつつある…

 

近頃はX(旧Twitter)を備忘録がわりにしていて、あとからこちらにちゃんと書こうと思ってはいるのだけど、後回しにしているうちに月が変わってしまった。

 

本やネット小説を読んでいる時間がやたらと長くて、書き物に意識が行かないせいもある。

 

読んだものを記録をしておかないと、紙の本の重複買いをしそうなので、今月はちょっと頑張ろうと思う。

 

 

(_ _).。o○

 

読みかけの本。

 

猪瀬浩平「野生のしっそう 障害、兄、そして人類学とともに」ミシマ社

 

書店で手に取って、これは読むべき本だと思って購入した。

 

著者は、私よりも少し(だいぶ?)若い人類学者だという。

 

まだ冒頭を読んだだけだけど、一文、一行に込められた思いが深く、心を引き寄せられ、突き動かされる作品だと感じた。

 

 

生まれた時から一緒にいる兄が障害児と呼ばれていて、自分がそうではないと知った時、兄との心のつながりが切れて無くなってしまうような、自分のいる世界がバラバラになってしまうような恐怖にかられたという。

 

いわゆる「きょうだい児」と呼ばれる立場の子が、年上のきょうだいの障害を受容する際に、そういう形で心が危険に晒されるということを、これまで考えたことがなかった。なので、少し驚いた。

 

うちの場合、息子の障害について、長女や末っ子に改めて説明したことはなかったと思う。

 

息子より一つ年上の長女は、発語のほとんどないまま同じ小学校の特殊学級特別支援学級)に入った弟のことを、ごく自然にそういうものだと受け止めていたように思う。

 

息子より七つ年下の末っ子も、私の知る限り、兄のあり方について、違和感を持った様子はなかった。

 

本当のところ、どうだったのかは分からない。

 

でも、重度知的障害、自閉症という息子の診断名が、うちのきょうだいを分断した形跡はない。

 

ついでに言うなら、末っ子がADHDと診断された時も、長女が自閉スペクトラム症と成人後に診断された時も、特に、なにも変わらなかった。

 

うちは、そういう家庭だ。

 

(_ _).。o○

 

一昨日だったか、X(旧Twitter)をつらつらと眺めていたら、「最悪の結果」という文字列がトレンドになっていて、何があったのか気になって記事を追ったら、漫画家さんが自殺されたのだという。

 

亡くなった方は、ドラマ化された漫画の原作者で、シナリオに関してトラブルになっていたのだという。

 

《「セクシー田中さん」芦原妃名子さん(50)急死》「ドラマ公式TikTokアカウントが芦原さん脚本回“批判コメント”に『いいね』してる」と視聴者から指摘 日テレに見解を聞くと…(文春オンライン) - Yahoo!ニュース

 

痛ましすぎる…

 

Xでは、原作のファンと思われる方々が、シナリオ作家やドラマ製作者、出版社を強く批判していているのをたくさん見かけた。

 

もともと漫画のファンは、好きな漫画作品の実写化に対して、シビアな視線を送ることが多いけれども、トラブルの末に原作者が亡くなってしまい、しかも原作は未完だというのだから、怒りは計り知れないだろうと思う。

 

XやSNSで怒りを表明している漫画家さんたちも見かけた。

 

その中でも、「ブラックジャックによろしく」の佐藤秀峰氏のnoteの「死ぬほど嫌でした」という文章は、強烈だった。

 

死ぬほど嫌でした|佐藤秀峰

 

出版社は作品の運用を独占的に委託されているという論理で動いていました。
契約書には都度都度、漫画家に報告し許諾を取ることが書かれていました。
が、それは守られませんでした。
すでに企画が進んでいることを理由に、映像化の契約書に判を押すことを要求されました。
嫌だったけど、「映像化は名誉なこと」という固定観念がありました。
映像化決定のプロセスが嫌なだけで、出版社もいろいろ動いてくれたんだろうなと。
原作使用料は確か200万円弱でした。

 

 

作品が自分の手から奪われていく感覚がありました。
「漫画と映像は全くの別物である」と考えました。
そうしないと心が壊れてしまいます。

映画はDVD化されてから観ました。
クソ映画でした。
僕が漫画で描きたかったこととはまったく違いました。

 

 

作者抜きで企画が進み、後出しで契約書に判を押すことを求められ、状況的に拒否するのも難しい…

 

大ヒットした作品であっても、ここまで原作者が蔑ろにされるものだとは…

 

そうして出来た映画「海猿」は、Amazonの商品説明によれば、「2010年実写邦画No.1特大ヒット! 興収80.4億円、動員537万人突破」だったという。

 

原作者にとっては受け入れ難い「クソ映画」だったとしても、華々しい興行成績が映画の価値を高めてしまい、その影響で原作漫画の売上も伸びて、原作者の意向を無視した映画化がますます是とされてしまうのだとしたら、皮肉な話だ。

 

私は、どちらかというと映画よりも小説や漫画の方が好きなので、今回の件ではどうしても漫画家さんを贔屓したくなる。

 

漫画や小説を原作とする映画やドラマがヒットしているのを見かけたら、まず原作を読むことにしようと思う……って、考えてみたら、いままでもずっとそうしていたのだった。

 

ブラックジャックによろしく」も、漫画は全巻読んだけど、ドラマは一切見ていない。

 

 

良かったけど、読むのがつらい作品だったなあ…

 

ドラマ化や映画化が全て悪だとは思わないけれども、原作を生み出した方の心を殺すようなやり方ではなく、敬意を持って尊重しながら作品を創るという形にならなければ、きっとまた似たような問題が起きることだろう。出版社やテレビ局には、変わっていってもらいたい。

 

 

(_ _).。o○

 

今回の事件に関連した形で話題になっている漫画があったので、さっそく読んでみた。

 

佐藤秀峰「Stand by me 描クえもん」1-3 佐藤漫画製作所

 

 

現在、Kindle unlimited(読み放題)で読むことができる作品。

 

実在する漫画賞や、「海猿」の映画化の経緯を思わせるような、極めて胸糞の悪いエピソードが出てくる。

 

この物語はフィクションです。

 

 

…ということでよろしく。

 

各巻に、上の注意書きがあるのだけど、作中に描かれている凄まじい怒りと悔恨、心が裂けちぎれるような痛みが、すべてフィクションだとは到底思えない。

 

この漫画が実写映画化されることは、まずないだろうけど、もしも実写化されたら、漫画雑誌の編集者の役をする人たちの顔だけは見てみたい。漫画の中の編集者たち、顔がほとんど破滅してて、人間じゃなかったから。

 

 

 

ねこたま日記(11月8日)

こんにちは。

 

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朝、七時過ぎに起床。

 

朝食(ピザ風トースト、亭主作)を食べて、長女さんを病院に送り、そのあとショッピングモールで買い物して帰宅したのだけど、買う予定だった洗剤を忘れているのに気がついた。

 

忘れないように、わざわざLINEにメモまでしていたのに。😱

 

このところ、こういう物忘れがものすごく増えている。直近の出来事が、瞬時に消去されるのだ。

 

人の名前、予定なども、物凄い勢いで忘却するので、油断ならない。

 

 

脳トレ、頑張ろう……

 

息子(25歳・重度自閉症)は、昨晩ショートステイだった。今日の夕方、ヘルパーさんの付き添いで帰宅予定。

 

午後は長女さんを病院に迎えにいき、夜は、末っ子をバイト先まで迎えにいく予定。

 

 

 

(_ _).。o○

 

昨日の読書。

 

 

天野純希「サムライ・ダイアリー 鸚鵡籠中記異聞」を、八割がた読み進めた。もうすぐ読み終わる。

 

 

「異聞」だけれども、朝日文左衛門のダメさ加減には、あまり変化がない。

 

惚れっぽくて、飽っぽい。

 

好奇心は溢れるほどあるけれど、あれやこれやと手をつけても、何一つモノにならない。

 

快楽に流されやすくて、我慢がきかない。

アルコール依存症で、女性関係にもだらしない。

 

ただ、決して悪い人間ではない。

情も愛嬌もある。

 

妻には見限られても、愛人には惚れられるのだから、何かしら魅力のある人物ではあったのだろう。

 

悪友たちや師匠にも、愛されていたようだ。

 

正直私は、朝日文左衛門のような人物が好きではないので、彼の小市民的なダメさがダラダラと語られる「異聞」には、序盤で嫌気がさしかけた。

 

それでも読み進めたのは、生きている間ずっと、克明に執拗に書き続けられたという、「鸚鵡籠中記」の異常さが、この「異聞」にも染み渡っているのを感じたからだ。

 

もしも、朝日文左衛門が江戸時代の延宝ではなく、現代日本の平成の生まれだったなら。

 

やっぱり女性関係で身を持ち崩し、アルコール依存症のダメ人間になっていたかもしれない。

 

けれども、下世話な事物に対する旺盛な好奇心と、書かずには暮らせないという天分を生かすことができたなら、尾張藩の御畳奉行として生きるよりも、もっと充実感を得られる職場に巡り会えたかもしれない。

 

誰か、「鸚鵡籠中記 転生編」を書いてくれないかな…

 

 

ねこたま日記(2023年11月6日)

こんにちは。

 

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今日は25度まで気温が上がり、雹が降る恐れがあるのだと、天気予報が言っていた。

 

どちらも勘弁願いたい。(´・ω・`)

 

 

(_ _).。o○

 

今日の予定。

長女さんは就労支援。

息子はいつも通りに介護施設通所。

末っ子は大学がお休み。午後に婦人科の予約が取れたので、車で送り迎えをする予定。

 

(_ _).。o○

 

昨日、小説を一つ読み終えた。

 

天野純希「破天の剣」(角川春樹事務所)Kindle

 

戦国武将の島津家久を主人公とした歴史小説

面白かった。感想はまた改めて。

 

天野純希という作家さんの本を読んだのは、初めてだった。

 

気に入ったので、別の作品も読みたくなり、Kindleストアで探してみたら、すごく心惹かれる作品があったので、さっそくダウンロードした。

 

「サムライ・ダイアリー 鸚鵡籠中記異聞」

 

尾張藩の朝日文左衛門の日記、「鸚鵡籠中記」を題材とした「異聞」だという。

 

しばらく前に、朝日文左衛門の人生と食生活に興味を持って、関連書を数冊読んでいた。

 

戦国時代が終わって平和になり、贅を凝らした文化が爛熟する一方で、世間では殺人や心中事件がひっきりなしに起き、武士たちは存在意義を見失って虚無に囚われる者も少なくなかった。

 

どことなく現代に通じるものを感じる時代を背景に、島津家久とは正反対の生き方をしたサラリーマン武士が、どんな風に描かれているのだろう。読むのがとても楽しみだ。

 

視力維持のために今年は読書を控えようと決意していたのに、ここのところ読書量が増えている。

 

あまり一気に読まないように気をつけないと…。

 

 

 

 

 

 

 

和歌メモ…葛の紅葉

蔦の紅葉を詠んだ和歌を探している。

 

前回の藤原定家の和歌の記事に書いたように、平安時代勅撰和歌集集には、蔦を詠んだ歌が掲載されていない。

 

和歌メモ・蔦の紅葉(新古今和歌集・藤原定家) - 湯飲みの横に防水機能のない日記

 

新古今和歌集の蔦の歌は、定家の一首のみ。

「蔦」という言葉が、さかんに歌に詠まれるのは、鎌倉時代以降で、夫木和歌抄(鎌倉時代後期成立)には複数収録されているらしい。

 

夫木和歌抄は、勅撰和歌集に掲載されていない和歌が大量に収録された私選和歌集で、私はこれまでほとんど触れたことがなく、注釈書なども手元にない。

 

なので、そちらは宿題ということにして、今回は、つる系の植物ということで、クズ(葛)を詠んだ歌を探してみた。

 

ツタ(蔦)は、ブドウ科ツタ属。

クズ(葛)は、マメ科クズ属。

 

植物としての種類が違うだけでなく、和歌での詠まれ方もだいぶ違っていて、葛のほうは平安時代にもよく詠まれていたようだ。

 

 

今回取り上げるのは、万葉集の詠み人知らずの歌。

 

黄葉(もみち)に寄せき

 

我がやどの 葛葉日に異に 色づきぬ 来まさぬ君は 何心そも

 

(わがやどの くずはひにけに いろづきぬ きまさぬきみは なにごころそも)

 

 

万葉集 第10巻  2295

 

 

✴︎葛……多年生のつる草。葉の裏は白い。黄色く紅葉する。生命力が強く、海外では「世界の侵略的外来種ワースト100」に指定されている(Wikipediaによる)。

 

✴︎日に異に……日増しに。一日ごとに。

 

✴︎きまさぬ……尊敬の動詞「きます(来座す)」に、打ち消しの助動詞「ず」の連体形がくっついたもの。「いらっしゃらない」「おいでにならない」「来てくださらない」。

 

✴︎何心(なにごころ)……どのような心。どんな考え。

 

 

 

【てきとー意訳】

 

我が家の庭は、葛だらけ。

 

夏の間、お手入れをちょっとサボっていたら、おそろしいほど蔓延(はびこ)っちゃって、見渡す限り、葛、葛、葛。もっさもさ。

 

そんな怒涛の葛たちも、秋に入って色づいてきて、庭はすっかり黄色くなった。

 

最初の頃は、勢いがありすぎて鬱陶しいと思っていたけど、ずっと見てたら、なんだか愛着が湧いてきたっていうか。

 

葛みたいなモーレツなタイプって、分かりやすくて、嫌いじゃないかも。

 

それにくらべて。

 

前に貴方がうちにいらしたのって、いつだったかしら。

 

来るのか来ないのか、分からない。

 

そもそも何を考えてるのかも、分からない。

二人のこと、将来のこと。

 

葛みたいになれとは言わないけれど、もう少し、気持ちを見せてほしいわね。

 

 

万葉集(現代語訳付)

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