お見舞いのコメントやブクマをありがとうございます。入院がどれぐらいの期間になるか予想できませんが、症状が軽いうちは、読み書きを続けようと思います。
2020/11/23 お昼
ランチは亭主が作ってくれた、うどん。
半量でお腹いっぱい。食欲がない。
入院の荷物の準備は、ほとんど全部長女さんがやってくれた。私は着ていく服を選んで、本を何冊か突っ込んだくらい。息子が神経質そうな表情をして、CPAPのケースの蓋をきっちり閉めてくれた。
2020/11/23 午後一時半くらい
保健所から迎えの車がきた。
運転席と助手席に保健所の方々が乗っていて、私は後ろの席に乗せられた。乗り込むまで、会話なし。
乗り込んでからも、身振りのみで、音声での会話はなし。
運転席側と後部座席の間には仕切りがあって、透明プラスチックっぽい窓はあるものの、直接接触できないようになっている。
防音仕様じゃないから、声は聞こえるんだけど、会話しない方針のようだ。
o(・x・)?
ゴミ袋っぽいものが敷き詰めてある座席の上に、医療機関でよく見かける使い捨ての青いゴム手袋と、何か書類の挟まっているクリアファイルがあった。
車に乗ってすぐ、保健所の方が身振りで書類にサインするようにと指示してきた。亭主が受けた保健所からの電話で「書類を書いてもらうからボールペンを持参してほしい」と言われていたけど、車の中で書くとは聞いていなかったし、なんの書類かも聞きそびれた。
で、書類を読んでみた。こんな感じのことが書いてあった。
私は令和◯年◯月◯日付けで◯◯保健所◯◯から意見を述べる機会付与通知を受けましたが、新型コロナウィルス感染症を指定感染症と定める政令の一部を改正する政令による新型コロナウィルス感染症を指定感染症と定める政令により準用及び読み替える感染者の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律法第◯条◯項に基づく感染症指定医療機関への入院勧告について、十分な説明を受け、納得しましたので、意見はありません。
これ、「意見書」っていうらしい。
驚嘆するほど回りくどくて(「政令」の入れ子構造が激しすぎる)、頭にさっぱり入らない文だけど、これ読んだおかげで、自分は保健所に「入院を勧告された」のだと、初めて知った。もっとも「機会付与通知」を受け取った覚えはない。
ネットで調べたら、結核などで入院を勧告された場合も、同じように、感染者側からの「意見」の機会があるのだそうだ。
意見がないことを意見する「意見書」を挟んだクリアファイルは、サインの欄のところだけ四角く切り抜かれていて、書類を取り出さなくてもサインできるようになっていた。
私には今回の「入院勧告」対しての「意見」を述べる必要性はとくに感じないので、車中でサインして、車に置いて病院に入ろうとしたら、運転席側の保健所の方々が、しきりにハンドサインを送ってきた。「意見書」を持って病院に入れということらしいので、持って降りた。
迎えに出てくださった完全防備の看護師さんたちに、「意見書」を渡そうとしたら、不審な顔をされたので、保健所の人に渡すように言われたみたいだと言ったら、「これ、初めて見るよね」と言いあっていた。病院に出すものじゃないのかもしれない。なんにせよ、持って入院しろというハンドサイン以外の指示が何もなかったので、どうしようもない。病院がなんとかしてくれるだろう。たぶん。
病院に入ると、まずレントゲン室に案内され、肺とお腹の写真を撮ったあと、CT室に連れて行かれて、そこでも肺の撮影をしたあと、採血された。
完全防備で宇宙人めいた姿になっている看護師さんに連れられて、人の気配の少ない病院の通路をとぼとぼと移動したり、CTの機械のゴーンゴーンという音を聞いたりしていたら、昔のSF映画にでも入り込んだような気分になった。
2020/11/23 午後6時半ごろ
夕食は、お弁当だった。
魚のあんかけがメインの和食。しょっぱさを感じにくくなっていると、はっきり分かる味だった。小松菜のおひたしは、エグさしか感じず、ひじきの煮物な、甘くてぬるっとしてる。なんだこれ、面白いぞとか思いながら完食。
2020/11/23 7時前
熱と血圧、脈拍、血中酸素濃度を自分で測って、記録表に記入。
熱が37度台に上がっていた。
血圧は、ちょい高め程度。
血中酸素濃度は98パーセント。これが96パーセントまで落ちるようなことがあれば、酸素を入れるとのこと。
2020/11/23 夜9時
消灯。真っ暗。WiFiも追い出された。
睡眠導入剤飲んで寝るしかないと思ったのに、看護師さんに「CPAP使うの、ちょっと待って」と言われたので、飲まずに待っていたら、「ごめんなさい、お部屋移ります」と言われたので、あわてて荷物まとめて引っ越しすることに。
トランクからあまり荷物を出さずにいたので、そんなに大変じゃなかったけど、なかなかキツかった。
引っ越し先は、バストイレつきの個室だった。ほとんどビジネスホテル仕様。血圧計や体温計、酸素飽和度を測る機械なども、全部そろっている。
いきなりのVIP待遇だけど、引っ越しの理由は教えられていない。
これから重症になるぞというフラグだったら嫌だな。(´・ω・`)
とりあえず個室に荷物を展開して落ち着いたので、睡眠導入剤飲んで、寝る体勢に。CPAPを装着して、末っ子が送ってくれた音読動画を聞こうと思ったところで、意識が落ちたようだ。
2020/11/24 午前6時半すぎ
「ねこたまさーん、お熱測りましたか?」
というナースコールの音声で起床。
iPhoneに電話しても反応がないのでナースコールしたとのこと。電話の音がした記憶がない。熟睡していたようだ。
熱は36.5度。血圧はいつも通り(130台)を
酸素飽和度は、98パーセント。
喉が渇いたので水分取った。
手の甲の皮膚が、これまでにないくらい乾燥してシワシワになっている。手だけなら80台でも通用しそうな勢いだ。化粧水かハンドクリーム持ってくればよかった。そのあたり、すっかり忘れてた。
そろそろ朝ごはんかな。