湯飲みの横に防水機能のない日記

色々壊れてて治療中。具合のよくないときに寝たまま携帯で書くために作ったブログです。ほんとにそれだけ。

マラセチア毛包炎対策日記

こんにちは。

 

先週末から風邪気味だったのと、身近で起きたコロナ感染のために、日曜日から外歩きを控えていたせいで、また運動不足気味になっている。


今日になって風邪症状はほぼ消えたので、今日は少し外を歩こうかと思う。一応用事もある。

 

ドラッグストアで息子の背中にできまくっている吹き出物のための買い物をするのだ。

 

マラセチア毛包炎

 

息子の背中の吹き出物は、首の後ろから背中にかけてひろがっていて、顔やお腹側にはできない。毛穴が赤く腫れあがって膿をもち、大きくなると、入浴後などにつぶれて出血することもある。そういうものが、常に二十個から三十個ほどできている。

 

症状からみて、おそらくはマラセチア毛包炎(まらせちあもうほうえん)というものだろうと思っている。

 

fdoc.jp

 

本当は皮膚科で診断を受けて薬を処方してもらうべきだけれども、息子(22歳・横綱自閉症)を皮膚科に連れて行くのは、地獄に釜の蓋を開けに行くようなものなので、できれば市販薬と自宅での手当てで最善を尽くしたいのだ。


マラセチア毛包炎は、マラセチア フルフル(Malassezia furfur)または癜風菌(でんぷうきん))という真菌(カビ)が、皮脂の多い環境で異常発生することによって引き起こされる炎症が原因なのだという。

 

ja.wikipedia.org

 

フルフル(furfur)ってなんかかわいいけれども、ネットの英和辞典を引いてみたら、

 

ふけ

 

と書いてあった。かわいくなかった。(´・ω・`)


マラセチア毛包炎の炎症は、二段構えで引き起こされているらしい。

 

  • マラセチアが皮脂を分解して生み出すオレイン酸などの炎症物質
  • 毛穴の細胞がマラセチアに対して引き起こす免疫反応

 

面倒くさいことだが、要するにマラセチア真菌が毛穴のなかで異常に増えなければいいのだから、増殖の原因である皮脂をコントロールすれば収まるはずだ。

 

 

乾燥肌なのに皮質過多

 

ところが息子はもともと肌がカサカサで、皮脂が多いタイプではない。毎日欠かさずお風呂に入るけれど、せっけんやボディソープなどでしっかりあらうと、余計に肌が乾燥してしまって、かゆみやひび割れを起こしてしまう。

 

そして、いくら丁寧に、やさしく洗っても、せっけんやボディソープを使っても使わなくても、背中の吹き出物は全く減らない。

 

皮膚の表面に皮脂はすくないのに、毛穴に皮脂がたまってしまっている、ということなのだろうか。


だったら毛穴の中の皮脂を少なくしてやることで、マラセチア毛包炎は予防できるのではなかろうか。


毛穴の皮脂だけを抜くって、どうすればいいのだろうと思っていたら、長女さんが「それならウィルキンソン」だという。

 

なんでも、末っ子と一緒に亭主秘蔵のウィルキンソン炭酸水をせっせと消費して、顔の角質を除去したらしい。別にウィルキンソンじゃなくても、砂糖などの入っていない炭酸水ならいいとのこと。

 

 

 

 

だけど、炭酸では、広範囲で炎症を起こしている息子の背中にはキツそうな気もする。やるにしても、炎症がおさまってから、試すべきだろう。


他にも皮脂を取る方法がないかと思って検索してみたら、いくつか見つかった。

 

  • マイルドなクレンジングを使う
  • オリーブオイルを使う
  • 重曹などで手作りした入浴剤を使う


クレンジングオイルと蒸しタオルで背中ニキビに対処する方法を紹介しているサイトがあった。

 

試してみたいけれども、炎症を起こしている状態でやるのは、やはり怖い。症状が消えてからやるか、炎症のないところで部分的に試してみるべきだろう。


オリーブオイルについては、推奨するサイトがいくつもみつかったけれども、気になるのは、マラセチア真菌が作り出す炎症物質が、オレイン酸であるらしいことである。オリーブオイルの主成分もオレイン酸なので、すでに毛穴に炎症がある場合には、試すべきではないように思う。

 

手作り入浴剤は、とても興味があるけど、材料集めと作る手間がかかるので、いまは保留。楽しそうだから、そのうちやってみよう。

 


そもそも、なぜ乾燥肌なのに皮脂が多いのか。


以前、愛用しているヤクルト化粧品の販売担当の方から聞いたことがあるけれど、乾燥しすぎていると、それを補おうとして、皮膚がせっせと皮脂を作ってしまうのだという。だから、保湿をしっかりすることが、余計な皮脂を減らすことになるのだと教えてもらった記憶がある。


検索してみたら、そういう状態のことを、乾燥性脂性肌とか、インナードライ、オイリードライとかいうのだそうだ。


毎晩のお風呂上りには、私の化粧水を息子にもたっぷり使っているのだけど、それだけでは乾燥は解消されていない。あいかわらず、カッサカサである。

 

息子の冬の手足の乾燥肌は、放っておくと酷いあかぎれになってしまうので、保湿クリームやヴァセリンなどをたっぷりつかうことで対処していたけれども、クリーム系の保湿剤は毛穴をふさぎそうで、ダメな気がする。

 

 

 

 

 ・・・なんか、Amazonの商品紹介の写真サイズが無駄に巨大化してる気がする。もとに戻せないのかな。あとで調べよう。

 

保湿については、毛穴をふさがず刺激も少ない化粧水タイプのもので、頻度を多めにしてみよう。

 

 

あとは、マラセチア真菌に対応している軟膏を、いまよりもしっかり使ってあげることと、抗菌作用のあるボディソープを試してみることだろうか。

 

 

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他に、マラセチア毛包炎の人は、化繊素材の下着を避けるべき、という記事も読んだ。静電気が肌に刺激を与えて症状が悪化するらしい。ヒートテク素材の下着のために肌が乾燥しすぎるなどして、冬場のマラセチア毛包炎が増えているという記事も見かけた。気をつけよう。

 

 というわけで、近所のドラッグストアに出かけてくる。

 

 

それにしても、マラセチア毛包炎って、覚えにくい病名だと思う。

頭のなかでマカダミアナッツとかぶってしまうのだ。

 

 

 

 

 

 

(_ _).。o○

 

昨日うっかり変な埃を吸い込んでから、喉が腫れて風邪気味なので、大人しくしている。

 

「東京喰種」の1巻と3巻を読んだ。2巻は家の中で行方不明とのこと。

 

中抜けしていても面白いけど、話がつながらないのがもどかしい。1巻では登場していない人物が、3巻で既に故人になっていて、死を深く悼まれたり、天国で楽しそうにしているオマケ漫画があったりするから、とっても気になる。でも無いものは読めない。想像を働かせて4巻以降を読もう。

 

 

 

ソリティア

 

毎日遊んでいる「ソリティア ファームヴィレッジというゲームアプリなのだけど……

 

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ストーリーモードがあるということには気づいていたものの、ほとんど注意を払わずに遊んでいたら、いつのまにか、主人公のトムくんが失恋していた。

 

四種のソリティアクロンダイク・スパイダー・ピラミッド・フリーセル)をクリアすると、お金が貯まって、トムくんが村の施設を増やしていく。

 

トムくんが密かに想いを寄せる幼馴染の少女もいて、一緒に村おこしを頑張っていたのに、気がついたら、彼女は別の男と結ばれて、トムくんが建てた教会で結婚式を挙げていた。

 

いまトムくんは、墓場の建造をすべく頑張っている。というか、私がソリティアで稼いだお金で、墓場が建つのだけど。

 

トムくんに、春は訪れるのだろうか。

 

 

女神転生

 

やっと池袋にたどり着いた。

 

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池袋手前の地下道で、マタドールに一回殺されたのは不覚だった。自分も悪魔も弱すぎた。

 

再戦のため、オプションの「坊っちゃまの情け」もオンラインショップで購入してインストールし、レベル22くらいまで上げてから再戦。あっさり勝った。

 

新宿衛生病院で出会ったピクシーは、ハイピクシーになって、まだ同行している。この子は最後まで合成に使わずに連れていく予定。

 

 

 

 

ダークファンタジーとコロナと年金

こんにちは。

 

魔物語

 

一昨日あたりから、ケイト・ブッシュを聞いている。

 

魔物語

魔物語

 

 

学生の頃に、よく聞いていた。

 

アップルミュージックで聴き放題できることに気がついて、読書のかたわら、ずっと流している。

 

人ならざるものの無邪気で危険な美しさがあって、ダークファンタジーにぴったりな歌声だと思う。ラノベ系にはあまり合わないかもしれない。

 

昔読んでいた、タニス・リーの長編シリーズを思い出す。

 

 

死の王 (ハヤカワ文庫FT)

死の王 (ハヤカワ文庫FT)

 

 

ハッピーエンドでは終わらない、美しいけれども皮肉で残酷なファンタジー。ひさしぶりに読み返したくなった。

 

本はまだ家にあるはずだけど、探すのに半年はかかりそうだ。(´・ω・`)

 

Wuthering Heights (New Vocal)

Wuthering Heights (New Vocal)

 

今日は、長女さんから借りた「東京喰種」を一気読みする予定。

 

 

 

「東京喰種」とか「デス・ノート」みたいなマンガ作品って、ジャンルとしてはファンタジーになるのだろうか。それともSFなんだろうか。

 

「脳噛みネウロ」や「暗殺教室」はどうだろう。

 

銀魂」なんて、もはやなんだかわからない。SFナンセンス人情時代劇だろうか。

 

幼女戦記」も異世界転生ファンタジーといえばそうなのだけど、戦争の質感とかが、20世紀初頭の近代戦争を取り扱った歴史物みたいなので、読んでいてファンタジーだと感じることがあまりない。軍人が魔法で空飛んでたりするのに。

 

 

幼女戦記(19) (角川コミックス・エース)

幼女戦記(19) (角川コミックス・エース)

 

 

 

最近のジャンル分けに詳しくないのでよくわからない。というか、昔ながらのジャンル分けが当てはまらない作品が増えている気がする。そして、分けにくいものほど面白い気もする。

 

あ、でも「魔法使いの嫁」みたいな、正統派ファンタジーの流れを汲んでいる漫画も好きだ。最新刊、まだ買ってなかった。お正月の楽しみにとっておこう。

 

 

 

 

 

コロナ

 

息子が濃厚接触者となってしまった可能性があることが、昨日わかった。いま、保健所関連の判断待ち、連絡待ちである。

 

いまのところ、家族の誰にも症状らしきものはない。強いて言うなら私が昨夜微熱を出していたけど、そんなものはちょっと疲れたたけで年中出してるから、たぶん違う。

 

厚生労働省のホームページに、家族に濃厚接触者が出た場合にどうすべきかが書かれていたので、それに従うつもりである。

 

幸いにして、亭主は年内に出勤の予定がない。

 

息子の介護施設通所については、事態が明確になるまでは自粛するつもりである。

 

末っ子は明日学校を欠席させた上で、連絡を入れて、今後のことを相談しようかと思う。

 

家族の発病はなんとしても避けたい。

勘のいい長女さんが「おそらく大丈夫だ」と言っているので、わりと全力で当てにしている。

 

万が一、うちも感染したとなれば、息子や長女さんのお世話になっている福祉施設の関係は、ほかの利用者やスタッフに感染者がいなくても、しばらくの休業および一切消毒となるはずだ。

 

もっと悪いのは、うちと繋がっている福祉サービス関連でクラスタがでることだ。近隣の老人ホーム、特別支援学校、小中学校の特別支援学級など、福祉サービスで直接間接に触れ合っている機関がたくさんあるのだ。皆無事であってほしい。

 

 

障害年金

 

長女さんの障害年金が降りることに決まったという連絡があった。申請したのが今年の6月で、9月に審査遅延の連絡があった。普通は3ヶ月ほどで結果がわかるようだけれど、新型コロナの影響で、5ヶ月かかったことになる。

 

ダメ元とは思っていたけど、もらえることになって、本当によかった。

 

息子は二十歳になったときに、既にもらっている。

亭主の定年退職はまだ先だけれど、そう遠い未来でもなくなっている。子どもたちの生活の支えは、少しでも多い方がいい。

 

申請書類は、全部親が書いた。

詳細な生育歴を記載するにあたって元になったのは、子どもたちに難病、障害があるとわかってから書き続けていた、私の日記の記事である。書いて残していなければ、忘れてしまったことも多かったはずである。

 

 

重度の障害や難病のお子さんのおられる方々には、ブログでもなんでもいいから、とにかく記録(具体的な症状や問題、通院等の正確な日時など)を書いて残しておくことを、強くお勧めしたい。

 

幼少期からのかかりつけの病院があっても、その病院や、子供のカルテが、成人後まで残っているとは限らない。主治医だった医師も転勤や退職でいなくなる。学校や療育機関とも、ずっと繋がっていられるわけではないし、記録を残しておいてもらえる保証もない。出生時からの我が子の人生の記録を継続的に保持できるのは、家族だけなのだ。

 

ということを、障害年金申請で痛感した。

 

 

コロナ続報

 

と、ここまで書いたところで、保健所関連の連絡が来た。

 

どうやら息子は濃厚接触者にはあたらないと保健所が判断したようだ。

 

具体的には、感染者に濃厚接触した人に接触した人と接触した……という状況だったようだ。直接介護を担当していない職員さんが感染したということなのだろう。

 

発症してしまった方も、いまは落ち着いているとのこと。よかった。

 

というわけで、とりあえず明日は様子を見るけれども、とりあえずは家族全員での完全引きこもりは必要なさそうだ。

 

 

 

ラノベかラノベ以外か

小説家になろう」サイトで読んだ作品の感想メモ。書籍化されている作品は、Amazonの書籍情報も貼り付ける。

 

 

「そして僕は聖女を裏切った」(長月おと 著)

 

読後に複雑な思いの残るファンタジー短編。

 

錬金術師である主人公の青年は、幼馴染の婚約者と結ばれる日を楽しみに地道に働いていたのだけど、ある時その婚約者に王命がくだり、命がけの魔王討伐に参加させられることになってしまった。

 

青年は引き止めることも、自分が一緒に行くことも叶わず、自らのスキルで渾身のポーションを作り上げて、それをお守りとして彼女に持たせて送り出す。

 

取り残された青年は、婚約者の無事を祈りながら、彼女を陰から支援するために、ひたすらポーションを作って待っていたけれど、凱旋した彼女は聖女と称えられ、その横には救国の勇者がいた。婚約者だった彼女は勇者に嫁ぐのだといって、取りすがろうとする青年を邪険に追い払うばかりだった。

 

最愛の女性に裏切られ、ゴミのように捨てられた青年は、失意の日々を送っていたけど、その後ポーションの素材を探していて行方不明となり、しばらくのちに死亡が発表された。

 

勇者夫婦には、かつて錬金術師の青年を裏切って捨てたという負い目があったのだけど、それは実は青年の命を守るために止むを得ず取った手段だった。青年が彼女に持たせたポーションは、秘宝に等しい性能を持つもので、魔王を討伐できたのも、そのポーションのおかげだった。

 

青年の錬金術師としての能力が世に知れてしまえば、青年は否応なしに政争に巻き込まれることになる。逆にポーションの性能を秘匿したとしても、今度は聖女である彼女を利用しようとする勢力によって、命を狙われるようになるのが目に見えていた。

 

最愛の人を危険に巻き込まないために彼女の選んだ道は、青年のポーションの効果を自分の力であると偽って聖女となり、同じ秘密を知る勇者と結婚して、青年との縁を切ることだった。けれども結局青年は命を失ってしまった。

 

その天罰なのか、彼女と勇者との子どもが、不治の病にかかってしまう。それを治すことができるのは、亡き青年のポーションだけなのだけど……

 

短い作品なので、ラストについては、書かずに置く。

 

どうあがいても結ばれない運命にある恋人同士が、苦しみながらもお互いの人生に納得して誠実に生きていくという、難しいテーマだったと思う。ハッピーエンドがお約束のようになっているラノベ界隈では、発表するのにも抵抗もあったのではと推測する。

 

読後、思い出した作品がある。

 

宮本輝「金繍」

錦繍

錦繍

 

 

 

平野啓一郎「マチネの終わりに」

マチネの終わりに(文庫版) (コルク)

マチネの終わりに(文庫版) (コルク)

 

 

どちらも、最愛の相手と一度は結ばれながら運命が食い違ってしまって別れてしまった、その後までを描いた物語だ。

 

別れた後に、女性のほうが別の男性との間に息子を持つところも一致していたはずだ。

 

宮本輝の「錦繍」は、もう四十年近くも前に読んだ作品なので細部が曖昧だけれど、生まれた息子は、恐らくはダウン症と思われる描写だった。その子の父親は教え子か何かの女性と不倫して、離婚に至ったと記憶している。

 

「マチネの終わりに」のほうの女性も、結婚相手との間に息子が生まれたものの、相手の不倫が理由で離婚することになる。

 

どちらの作品も、読後の気分はいいものではなかった。特に「マチネの終わりに」のほうは、横恋慕によって二人の仲を引き裂いた「悪者」がいたので、余計にすっきりしなかった。

 

けれども、そうして仲を引き裂かれた後になっても、二人の間にあった愛情が思わぬ形に変容して、その後の人生を築く礎となっていくことを、物語は描いていた。

 

勧善懲悪と「ざまぁ」とハッピーエンドが読者に求められ、喜ばれるのは、そういう物語が脳にとっては甘い食べ物だからだと思う。(たぶんそういう展開は脳にドーパミンとかセロトニンとかエンドルフィンとかが分泌されるのだろうと想像している。体感的に)

 

でも、文学って、それだけのものではないと思うのだ。ラノベあっても、ラノベでなくても。

 

 

「王都の外れの錬金術師  ハズレ職業だったので、のんびりお店経営致します」(yocco 著)

 

主人公のデイジーは、前世では、外れスキルを持って生まれたために親に捨てられ、早死にしてしまった女性だった。

 

今生では愛情深い両親の元に生まれたものの、またしても外れと言われる「錬金術」のスキルを授かってしまう。落胆したデイジーだけれど、両親の支えもあって、たった五歳で錬金術師としての道を極める覚悟を決める。

 

そこからは、スキルアップの快進撃や、大切な出会いの数々など、読むのが心地よい王道ラノベの定石を外さず進んでいく。

 

ただ暖かいばかりの世界ではなく、近隣諸国には戦争の気配があり、国内にも政治的に不穏な動きもあったりする。

 

それだけでなく、社会全体に、有用なスキルのみを重視して、生産性のない存在を忌み嫌う空気がある。そのために、ハズレスキルを授かった我が子を疎んだり、棄てたりする親が多いのだ。

 

デイジーは、幼少期に覚悟を決めて、未知の分野である錬金術スキルの研鑽を積んで、計り知れない効果と、それに付帯する富を生み出すことに成功する。それだけでなく、たった同じスキルを持ったために親や社会から爪弾きにされていた子どもたちを保護して育成し、才能を開花させていく。

 

たった十歳で起業家として独立したデイジーは、国王や、精霊王たちの支援や加護を受けて、スローライフを送りつつ、たぶん深い意味で国を救う存在になっていくのだろう。まだまだ連載が続くようなので、展開が楽しみだ。

 

 

「今度は絶対に邪魔しませんっ!」(空谷玲奈 著)

 

 

今度は絶対に邪魔しませんっ!

今度は絶対に邪魔しませんっ!

  • 作者:空谷 玲奈
  • 発売日: 2019/03/28
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

更新されるたびに、ドキドキしながら読みに行っている作品。

 

主人公のヴィオは、悲惨な運命を遂げたあと、その記憶を持ったまま、事が起きる前まで時間を巻き戻されてしまった貴族令嬢だ。

 

両親に愛されず、片思いの相手に執着依存し、恋敵となった義理の妹を憎悪して害そうとしたために捕らえられて罰せられたのだ。

 

ところが、なぜか時間が巻き戻り、人生をやり直すことになってしまう。今度は恋に執着せず、平穏な人生を選ぶつもりだったのに、周囲の状況はなかなかそれを許さない。

 

まず、ヴィオの両親が最低すぎた。

産みの母は、夫に全く顧みられないことに苦しみ、娘を男装させて夫にそっくりになるよう強要し、自由を許さないという虐待を働いた挙句、女性らしく成長した娘に関心を失い、さっさと早死にしてしまう。

 

愛人と別の家庭を持っていた父親は、母の死後、即座に屋敷に戻ったものの、ヴィオに愛情を向けることはなかった。

 

その一方で、愛人は正妻として迎えられ、その娘は大切に守られた。家族の晩餐ではヴィオは父親に存在を無視され、何か貶す材料があるときには一方的に罵られる。義妹は父親が姉に辛くあたっても全く気づかないらしく、両親の愛情を一身に受けた娘として、天真爛漫に振る舞う。

 

と、ここまでなら、よくある不遇な令嬢もののストーリーなのだけど、ヴィオの置かれている家庭内のハラスメント構造が不気味すぎて、ほとんどサイコホラーと化している。

 

まず、父親がヴィオを一方的に憎悪する理由がよくわからない。愛人を作って家庭を顧みなかったのだから、死んだ正妻を心の底から疎んじていたのは分かるけれども、彼が娘であるヴィオに向ける憎悪には、まるで自分を虐げた敵に対する復讐のような意図すら見え隠れして、一切の罪悪感がない。ヴィオに家族の団欒の場に来ることを強要しながら、徹底的に存在を無視するということを執拗に続けるあたりに、父親の歪んだ心理がうかがえる。前妻との間によほどのことがあったらしいことは分かるけれどと、ヴィオ視点ではそれがあまり見えないため、ひたすら薄気味悪い。

 

 

父の後妻となった愛人は、それに輪をかけて不気味である。彼女は夫のいいつけで、ヴィオとは一切コミュニケーションを取らないのだけど、夫が仕事で家を空けると、ヴィオの容姿に夫の姿を重ねて恋着するかのように、優しく絡みとろうとするかののうに迫ってくる。この後妻との二人きりのお茶会のあと、ヴィオはストレスのあまりバスルームで吐いていたけど、読んでいる方も相当に怖かった。

 

圧巻は義妹で、一切の悪意を持たない無邪気で優しい少女でありながら、彼女のあらゆる言動が、ヴィオの願うささやかな平穏を完膚なきまでに奪い去り、急所を毒槍で刺したような効果を引き起こしてしまうのだ。

 

小さな喜びを見つければ、間髪を入れずに悪気のない義妹に根こそぎ奪われ、希望を持たないことを決意すれば父親や義母によって丁寧に絶望を与えられるという、理不尽なエピソードが、まるで主人公のための自傷行為であるかのように繰り返されるので、この先どうなることかと思っていたけれども、さっき最新話を読んだら、やっと救いの見えそうな展開になっていた。

 

最終的にはハッピーエンドになるのだろうけど、2回分の人生で徹底的に痛めつけられた心が、無事であるはずもない。リハビリが大変だろうなと思う。ラノベと言えども、重い話は重いのだ。

 

というか、ラノベラノベ以外の境界線って、どのあたりにあるんだろう。定義が知りたいわけでもないけど、なんとなく気になった。

 

 

ハッピーエンドになることは条件の一つなんだろうけど、読みようによっては必ずしも主人公が「ハッピー」では終わらない作品も結構ある。恋人とゴールインしても、取り巻く社会が問題ありすぎて最低だったりとか。

 

軽く読める文体ということもありそうだけど、ラノベって、意外に難しい言葉が出てくるのだ。

 

膂力

四阿

破落戸

陞爵

 

こうした難読熟語がルビなしで出てる作品がたくさんあるので、結構鍛えられて学習した。

 

 

ラノベを多読することは、そんなにライトでもなかったりするのだけど、どうなんだろう。

 

 

 

午後の日記

こんにちは。

 

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継続とは過集中して飽きることの無限ループ

 

ふにゃもらけ君の20周年記念アイテムのケーキのパーツ、なんとか全部作れた。がんばった。

 

サービス開始当日にはアカウントを作って遊びはじめて、ほぼ一日も欠かさずにプレイしているのに、レベルはやっと400を超えたところ。やり込んでいる人だと1000レベル近い人もいるようだ。

 

時間を決めて効率よくバイトに出さないと、レベルが上がらないのに、時間の把握が苦手だから、それがなかなかできないのだ。タイマーやアラームを使えばいいのだけど、そうやって遊んでいると、ストレスになって面白くなくなる。

 

イベントの時には、Alexaのタイマー機能のお世話になって、にわか効率厨に変貌するものの、イベント後半くらいで疲れて飽きてしまうので、結局アイテム集めを完遂せずに終わることも多い。今回のイベントも、メインのケーキだけは作れたけれども、ここまでで頑張るエネルギーを使い果たしたので、アイテムコンプリートは諦めている。

 

ゲームに限ったことではない。

 

過集中の性分なのに、詰めのところで根気が切れる。飽きるというよりも、酸欠に近い強い苦痛を感じるようになって、どうしても続けられなくなる。

 

ADHDだからそんなものだといえば、それまでだけど、自分としては、過集中が切れたときに脳の中で何が起きているのか、具体的に知りたいところだ。

 

 

例外的に続いているのは、読書と文章を書くことだけど、これも実は頻繁に過集中と停止を繰り返しているのであって、ずっと同じ調子で続いているわけではない。

 

何が思いつく

一気に過集中する

飽きて苦しくなる

別のことを思いつく

一気に過集中する

飽きて苦しくなる

そういえば前にやってたことがあったと思い出す

同じやり方だと面白くないから少し変えてみる

一気に過集中する

飽きて苦しくなる

ふりだしにもどる

 

 

自分の人生を思い返すと、徹頭徹尾こんな感じだった気がする。子どもの頃から、なにも変わっていない。

 

若い頃と多少変わったことがあるとすれば、過去に途中で投げだした「思いつき」の残骸が、結構な量の素材となって、引き出しに残っているということだろうか。

 

いい加減、人生の「まとめ」に入るべき時期なんだろうし、時間もふんだんにあるわけではないのだから、多少は計画性というものを意識してみようと思う。できる自信はあまりないけど。

 

 

健康観察

 

昨日はずっとお腹の調子が悪かった。

今朝もそれが続いていたけど、胃腸薬を数回飲んで、落ち着いた。

 

午前中が不調なのは、相変わらず。今日は歩きに出るのも難しかったので、大人しく横になっていた。

 

少し遅めのお昼を食べて、だいぶ調子が上がってきたので、これからちょっと歩こうと思う。

 

 

やることリスト

 

  • 息子の帰宅支援の依頼表を書いて今日中に福祉事業所さんに渡す
  • 買い物にいって、iTunes カードを買う
  • 溜め込んでいる読書感想メモをとっとと書く