湯飲みの横に防水機能のない日記

色々壊れてて治療中。具合のよくないときに寝たまま携帯で書くために作ったブログです。ほんとにそれだけ。

アニメ「魔法使いの嫁」を見て寝落ちした日記

だいぶ頭の元気が戻ってきたので、前から見ようと思っていた「魔法使いの嫁」シーズン2を、Amazonプライム・ビデオで見始めた。

 

 

この作品のアニメ版は、原作マンガを損なうことなく、世界観を一層深めるような演出もあるので、映像作品が苦手な私でも、見始めると引き込まれて、一気に見てしまうことになる。

シーズン2では、主人公のチセが、エリアスと共に魔術師の学院(カレッジ)に通い、とんでもない事件に巻き込まれることになる。

 

過去の学校生活ではトラウマしかないチセにとって、同世代の少年少女と過ごす空間には戸惑いしかなかったものの、事件を通してお互いを知るうちに、不器用ながらも友人関係が構築されていく。

 

人の心を理解するのが難しいエリアスも、チセとの縁で様々な人々と関わるうちに、少しずつ感情が芽生え、育っていく。

 

原作マンガでは、19巻で、学院での事件の決着がついている。

 

シリーズ全巻何度も読み返しているれけど、今回の事件のクライマックスは、カルタファルスとの対決以上に素晴らしかった。

 

そのクライマックスが、アニメではどんなふうに描かれているのか、楽しみでならない。

 

なんてことを思いつつ、次々と見続けているうちに、完全に寝落ちしていた。

 

おかげでポケモンスリープを仕掛けそびれた。無念。(´・ω・`)

 

(_ _).。o○

 

この物語のテーマは、一貫して、愛されなかった、あるいは愛を知らなかった子どもたちが、どのようにして愛を知るか、その過程をつぶさに描くことなのかなと思う。

 

主人公のチセは親に捨てられている。

チセを買い取ったエリアスは、そもそも愛という感情が分からないばかりか、人からも人外からも忌避される存在だった。

 

チセを陥れようとしたカルタファルスは、ゴルゴダの丘を登るキリストに石を投げた罪によって神に憎まれたのか、永遠に生きながら苦しむ呪いをかけられていた。

 

シーズン2で、チセと深く関わるフィロメラは、自分を愛してくれた両親を祖母に奪われ、愛された記憶も封じられて、祖母に徹底的に憎まれ、虐待されていた。

 

 

魔法や魔術のある世界だけど、魔力は愛の代わりにはならないらしく、魔法使いたちも魔術師たちも、あまり愛に満ちていない、世知辛い暮らしを送っている人が多いようだ。シーズン2で出て来る学院の生徒たちも、メインキャラたちは、所属する家門の事情に囚われているからか、だいぶ息苦しそうにしている。そのあたりは、ハリポタのシリーズとちょっと似ているかもしれない。魔法は世界観の添え物で、メインは子どもたちの孤独な魂だ。

 

チセの物語が、この先どこへ向かうのか、想像もつかない。

 

日本にいるはずの、実の父親や弟との再会はあるのだろうか。エリアスと恋愛関係になるのは、現時点では不可能としか思えないけど、そのあたりはどうなるのか。

 

続巻が楽しみすぎる。