湯飲みの横に防水機能のない日記

色々壊れてて治療中。具合のよくないときに寝たまま携帯で書くために作ったブログです。ほんとにそれだけ。

今日の一文(一月十八日)

芥川龍之介

 

わたしはこの春酒に酔い、この金鏤の歌を誦し、この好日を喜んでいれば不足のない侏儒でございます。

 

侏儒の言葉

 

 

英雄や大富豪にはなりたくない、美女も望まない、飛び抜けて聡明な頭脳もいらない。つつましく、ただ伸びやかに幸福でありたい……

 

そんな侏儒の願いこそが、何よりも困難な贅沢であるのは、芥川龍の時代もいまの時代も変わらない。

 

ラノベのタイトルやキーワードに「スローライフ」が入る作品は多いけど、それらの主人公の人生は例外なく過酷なのは、書き手も読み手も、それが到底手の届かない夢だと、よく知っているからだと思う。

 

世知辛い。