「鎌倉殿の13人」第29回 「ままならぬ玉」を視聴した。
梶原景時が討たれ、一族の人々と共に首桶に入って鎌倉に戻ってきた。
Wikipediaによれば、梶原景時には7人も息子がいたらしい。長男、次男、三男までは、景時と共に亡くなったようだけれども、他の息子たちがどうなったのかは分からない。
梶原一族が根絶やしになったわけではないようで、のちに尾張国に住んで織田信長に仕えたり、陸奥国まで行って神社の宮司になったりした人もいたようだ。(Wikipediaの「梶原景茂」の記事による)
それにしても、中村獅童の演じる梶原景時は強烈なキャラだった。
頼朝を主君と決めてからは、揺らぐことなく忠義を尽くし、鎌倉殿の治世の障害となりそうな存在があれば、相手が誰であれ、容赦なく切り捨てる。
知性派で実務能力に優れ、義経には及ばなかったものの、軍事能力も高かった。
戦国シミュレーションゲームに梶原景時がいたら、人望以外のパラメーターが軒並み高くなっていて、ガチャの当たりキャラとして尊重されそうな気がする。
そういえば、「イケメン源氏伝」なるスマホアプリの乙女ゲームが存在するそうで、梶原景時も攻略キャラとして登場しているらしい。プロフィールをみたら、慇懃無礼で冷酷だと書いてあって、いわゆる鬼畜メガネタイプに該当するようだ(キャラ画像では鎧姿でメガネを装着していた…)
ちょっと遊んでみようかな。。。
梶原 景時(CV:子安 武人)のキャラクター紹介|イケメン源氏伝 あやかし恋えにし|イケメン源氏伝 あやかし恋えにし
今回は、三浦義澄(享年74)と安達盛長(享年66)の退場回でもあった。
「死んだあとのことは、どーでもいい」と言いつつ、幼馴染の時政を道連れに逝こうとしてしがみつき、時政に突き飛ばされて昇天していった。
まるで富士川の戦いの時の再現で、ちょっと笑ってしまったけれども、あの時とは逆に、滅びていくのが平氏ではなく源氏であることを考えると、物悲しい気持ちになる。
ドラマの中の義澄は、死に際に、幼馴染の時政が、らしくもない権力欲にかられて、取り返しのつかない陰謀にのめり込んでいくことを止めたかったのかもしれない。
安達盛長は、骨の一部だけでも頼朝のそばで眠りたいという願いを義時に伝えていた。ドラマでは、なんだか寂しげな晩年という印象で、息子も影が薄かったけれど、子孫はこのあと大いに繁栄するらしいので、今後出番があるのかも。
退場していった人々と入れ替わりのように、善児の養女トウが、二代目暗殺者として登場していた。
トウの両親は、源範頼と一緒に善児に殺されている。それを目の当たりにしたはずのトウが、なぜ善児の跡継ぎになっているのか。いろいろと深い事情がありそうだ。
善児の人間らしい側面が見られる予感がするので、ちょっと楽しみなような、怖いような…。
(_ _).。o○
毎週楽しみにしている、歴メシネタ…なのだけど、今回は、泰時が、三浦義村の娘の初に贈って突っ返された、山盛りのキノコの映像でお腹がいっぱいになってしまった。(´・ω・`)
万葉集には、松茸と思われるキノコを詠んだ歌がある。
芳を詠みき
高松のこの峰も狭(せ)に傘立てて満ち盛りたる秋の香の良さ
(万葉集 巻十 2233)
山の峰いっぱいの、松茸。
さぞかしマツタケオール(松茸の香りの成分である不飽和アルコール)が立ち込めて、むんむんと香っていたことだろう。
松茸は平安貴族にも好まれていたという。
たぶん坂東武者たちも食べていたと思う。
でも、泰時のお土産のキノコの山に、松茸はあまり混じっていなかったように見える。公式ホームページのフォトギャラリーに、キノコの写真もあったので、拡大してみたけれども、やたら巨大なシイタケっぽいものや、舞茸っぽいものが見えるだけだった。
松茸の山だったら、初も突っ返さずに受け取っていたかもしれない。