大河ドラマ「鎌倉殿の13人」第23回「狩りと獲物」を視聴した。
書くのが遅くなってしまったので、もう次回の放映が終わってしまっている。
nasneで録画できているはずなので、これを書き終わったら、見ようと思う。
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今回のメインだった富士の巻狩りでは、源氏に従う御家人たちの兵が万単位で集合したという。
どう考えても狩猟イベントという規模ではない。敵対勢力をけん制するための軍事演習だったともいわれているようだ。
頼朝の嫡男万寿(源頼家)は、建久4年(1193年)の富士の巻狩りのときには12歳だったらしい。
周囲の必死のお膳立てで、見事に大鹿を射止めたことにしてもらった万寿は、悔しい気持ちを飲み込んで、いつか弓の名手になると、金剛(北条泰時)に誓う。
Wikipediaの記事によると、万寿は武芸の達人として成長したという。きっと、とても努力したのだろう。
頼朝が、巻狩りのために駿河国に入ったのは5月8日で、万寿が鹿を射止めたのは5月16日、曽我兄弟の仇討事件は5月28日だったという。
ドラマでは、万事あっけなく終わったように見えたけれども、事前に頼朝暗殺の陰謀を察知していた義時たちは、旅先で数週間も緊張を強いられていたことになる。
曽我兄弟による仇討と見せかけた頼朝暗殺計画は、ぎりぎりのところで失敗した。
ドラマでは、頼朝が比企氏の娘にスケベ心を出して寝所を抜け出したために、暗殺を免れていた。
しかも、浮気を咎める安達盛長の監視の目をごまかすために、工藤祐経を自分の布団に寝かせておいたせいで、頼朝の代わりに工藤祐経が曽我五郎に討ち取られてしまった。
結果的に曽我五郎は父の仇である工藤祐経を見事に討ち果たしたわけで、あっぱれな美談として長く称えられることになったけだけど、曽我兄弟と、彼らを利用してクーデターを起こそうとしていた御家人たちは、
「そうだけど、そうじゃない!」
とあの世に行ってから絶叫したかもしれない。
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毎度恒例の、歴メシ系脱線記事。
今回は、鹿を射止めた万寿が、「矢口祝い」なる儀式を行っていた。
この祝いのために、白・黒・赤の三色の四角い餅が用意されて、万寿がそれを齧るシーンがあった。
NHKの公式ページに、この儀式についての記事があるのでリンクを貼っておく。
私が気になったのは、三色の餅の色だ。
赤い餅は、赤というよりは茶色に近く、黒い餅も、ほぼこげ茶色だった。
あれは、何で色を付けているのだろう。
色が恐ろしく均一だったので、何かを混ぜ込んで色付けしたのだとしたら、相当手がかかりそうだ。というか、無理かもしれない。
亭主に写真を見てもらったら、「米の品種で色違いの餅を作っているのじゃないか」という。
たしかに、古代米といわれる米には、色が濃いものがある。
「赤米」や「黒米」と言われる品種を使えば、ドラマで万寿がかじっていた茶色っぽいお餅になりそうだ。
農林水産省のホームーページには、「もろこし」という穀類の粉で作った「赤餅」が、茨城県の郷土料理として紹介されていた。
(下は「赤餅」と「もろこし」の写真。農林水産省のホームーページからお借りしました)
この「赤餅」の色は、ドラマに出てきた三色の餅の「黒」に近い気がする。
「もろこし」は、別名「コーリャン」「ソルガム」「ソルゴー」「トーナチン(沖縄の呼称)」ともいわれるそうで(Wikipediaより)、Amazonでも手に入るようだ。
いろいろとおいしそうなレシピがネット上にあるようなので、そのうち試してみたい。