湯飲みの横に防水機能のない日記

色々壊れてて治療中。具合のよくないときに寝たまま携帯で書くために作ったブログです。ほんとにそれだけ。

栗と爆乳(万葉集1745)

 

 

病院の待合室で「万葉集の食文化」という本を読んでいて、栗を詠んだ歌が目に止まった。

 

【目次】

 

 

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「三栗の那賀に向かへる」の歌(万葉集1745)

 

三栗の那賀に向へる曝井の絶えず通はむそこに妻もが

 

万葉集 巻九 1745

 

出先で詳しい調べ物ができない。 

 

ネット検も検索してみたら、高橋虫麻呂の歌であるとのこと。地方を詠んだ歌が多いという。

 

「三栗(みつぐり)」は、いがの中に栗が三つ入っていることから、こういう風に言うらしい。

 

「那賀(なか)」は地名で、埼玉県説と茨城県説があるようだ。「中」とかけてあるのだろう。

 

「曝井」は、布を晒すための井戸だそうだ。

 

「もが」は願望を表す終助詞なので、「そこに妻もが」は、「そこに妻がいればなあ!」と言う意味になる。

 

つまり、作者の通おうとしている場所には、妻はいない。

 

それなのに「三栗」の「中」に向かう「曝井」のように絶えず通おう、というのは、どういうことなのか。

 

布の産地に通わなくてはならないような仕事でも、命じられたのだろうか。

 

あ、この高橋虫麻呂さんは、巨乳の女性を讃える長歌を詠んでいるようだ。(万葉集 巻九 1738)

 

 

いつもの妄想意訳コント

 

「高橋、お前また出張だって?」

「うん。今度は茨城」

「こないだ埼玉行ったばっかりじゃん。大変だな」

「そうでもないよ。旅行好きだし、うふふふふ」

「なんだ、気持ちわるい笑い方だな」

「東国はいいよー」

「田舎だろ? 何がいいんだよ」

「布」

「布って、お前が仕事で扱うやつ?」

「布を水に曝すだろ? すると水が滴るだろ? キラキラするだろ。あと、濡れるとちょっと、中が透けて見えたりとか、するだろ」

「怪しい話になってきたな」

「確認は大事だよ。あの地域の子たちは、だいたい大きめなんだよね」

「そういえば巨乳好きだったなお前。現地妻でも作ったのか」

「作ってない」

「なんだ、違うのか」

「ガートが硬いんだよね。栗のイガイガレベル。三人のうち一人ぐらいはって思うんだけど、なかなかね」

「まとめて三人狙ってるのか。ろくでもないな」

「いい仕事するためにも、モチベーションは大事でしょ。うふふ」

「何だかな……まあ、頑張れ、栗拾い」

「うん! さあ通うぞー! 愛しき爆乳たちの元へ!」

「いっぺん爆発しとけ」

 

 

万葉集にみる食の文化--五穀・菜・塩」