「小説家になろう」サイトで読んだ作品のメモ。
異世界転生ものだけれど、剣や魔法が華やかに活躍するファンタジーではなく、人生を捻じ曲げるような悪意や陰謀がメインのお話だ。
すでに書籍化されていて、コミックも出ているけれども、「なろう」版の連載は、内容的に第3部の途中でとまったまま、十か月ほど更新が途絶えている。書籍化されているのは、どうやら第2部までのようだ。
で、ものすごーーーく、際どい場面で止まったままなので、続きが気になって、悶え苦しんでいる。😭
主人公は、乙女ゲームをプレイしていた現代日本の女性で、若くして亡くなったあと、ゲームにそっくりな世界で、ゲームの本筋には全く登場しないモブとして生まれ変わっている。そこまではよくある設定だけれど、この作品のユニークなところは、モブの主人公の婚約者が、ゲーム設定では攻略対象(プレイヤーと恋仲になることができるキャラ)であり、しかも攻略しなければ、闇落ちしてクーデターを起こし、失敗して死ぬという悲惨な役どころだというところだ。
その闇落ち攻略対象が、なぜか主人公を気に入って、婚約を申し込んできたところから、世界のなりゆきがゲームのストーリーから少しづつはずれていくことになる。
第三部では、婚約者の母親(故人)も、実は元ゲームプレイヤーだった転生者であり、自分に与えられた役どころが未来の悪役である息子を産んで早死にする立場だということを知って、なんとかその運命に抗おうと手を尽くそうとする経緯が語られていく。で、その必死の抵抗の試みが失敗する寸前のところで、更新が止まっているのだ。
いずれ、書籍のほうで続編がまとめられるのだろうか。
この種のラノベはお値段が高いのがつらいのだけど、未完のまま終わらなければいいなと切実に思う。
次の作品は、「小説家になろう」で、いまも毎日更新されつづけている作品。
◯「最弱テイマーはゴミ拾いの旅を始めました」(ほのぼのる 著)
転生物だけれど、主人公の過去生の記憶はそんなにはっきりしていないので、ときどき、食べ物などの記憶を思い出すくらいで、物語の本筋にはそれほどかかわってこない。
けれども、精神的にはすでに大人であるために、いろいろな事件に巻き込まれては、見た目の幼さにふさわしくない判断力と行動力を示して、多くの人を救ってしまうので、どんどん有名になっていく。
◯「お見合いはご遠慮します」 (佐槻奏多 著)
人の心を読み取り支配するという強烈な能力を持って生まれた主人公が、その能力に振り回されない人生を送るべく、言葉を話せない王子の世話役として一生独身でいようと心に決めていたのに、いろんな事情から存在が世に出てしまい、やがては国を揺るがす大事件に巻き込まれていく……というお話。
すでに完結していているので、心安らかに読了できたけど、それはそれでさみしかったりする。
今日はパソコンで書いているので、「なろう」のサイトへのリンクも貼れた。
ちょっと達成感。