湯飲みの横に防水機能のない日記

色々壊れてて治療中。具合のよくないときに寝たまま携帯で書くために作ったブログです。ほんとにそれだけ。

グループホーム

 

私の住んでいる町には、知的障害のある人がたくさん暮らしている。

 

どのくらいたくさんかというと、特別支援学校の児童生徒数の増加のために、図書室や音楽室、会議室などを、次々と潰して教室に作り変えても間に合わず、あとは校長室を潰すしかないというくらいである。

 

その生徒たちの多くは、地元の就労施設や、介護施設に入所する(一般就労できる子は残念ながらあまり多くなかったと記憶している)。

 

親が元気なうちは、自宅住まいの人が多いけれども、早くからグループホームなどに住んで自立したいと考える人もいる。

 

グループホームで暮らすことが難しいほど障害が重い人の親がいなくなったり、元気でなくなったような場合は、入居できる介助つきの施設を探さなくてはならない。

 

でも、そういう施設は、なかなか空きがないし、増えない。

 

就労施設やグループホームの建設に反対運動が起きるというニュースを見た。

 

 

 

 

反対運動ののぼりをたくさん立てて、施設の運営者のみならず利用者にまで示威につとめている近隣住民の目指す住環境とは、一体どんなものなのか私には見当もつかないが、それはきっと、このような黄色くて恥ずかしい、景観の品位を秒でぶち壊すのぼりを乱立林立させてでも守らなくてはならない、大切なものなのだろう。

 

 

うちの町には障害のある人がたくさん住んでいるけれど、それで事件や迷惑行為が起きたという話は聞かない。

 

朝夕には、福祉施設への送迎の車がたくさん、町の隅々まで安全運転で走り、昼間には、介助の人を伴って、おだやかに散歩をする姿を多く見かける。そのなかには、もちろんうちの息子もいる。

 

福祉施設で働いている長女さんの情報によると、また新しいグループホームが近隣にできるらしい。反対運動があるような話は聞かない。