イギリスで保護されたという、「記憶喪失」らしい謎のピアニストのニュースに釘付けになっている。
あちこちのネットニュースを渡り歩いて記事を読んだけれど、読めば読むほど、「ひょっとして、自閉症?」という気がしてならないからだ。
・一言もしゃべらない。
・人と目を合わせない。
・激しくおびえている。
・海に漬かってた(自閉症の人の多くは水が好き)
・詳細なグランドビアノの絵を描いた。
・一心不乱に何時間もピアノを引き続けた。
・ビアノはうまいが、プロというほどの腕ではない。
・衣類からはラベルの類がすべて切り取られていた。
言葉がほとんど離せなくても、音楽や絵画に異能を示す自閉症の子は少なくない。私は、高機能自閉症の女の子が、猛烈なスピードで、まるでコピーしたかのような正確な模写をするのを目の当たりにしたことがある。
この人、保護されていたところから逃げたか、あるいは捨てられたかしたんじゃないのだろうか。
家族や関係者が名乗らないのは、名乗れない事情があるからだろう。衣類のラベルが切り取られているというあたりに、その事情につながる意図が感じられる。身元が明らかになると困るのだろう。
続報が待たれる。
(2005年05月19日)
※過去日記を転載しています。