湯飲みの横に防水機能のない日記

色々壊れてて治療中。具合のよくないときに寝たまま携帯で書くために作ったブログです。ほんとにそれだけ。

ラノベ読書メモ

斧名田マニマニ冒険者ライセンスを剥奪されたおっさんだけど、愛娘ができたのでのんびり人生を謳歌する」(GAノベル)

 

kindle unlimited(読み放題)で読んだ作品。

小説家になろう」で連載されていたものが書籍化されたのだと、あとがきにあった。

 

転生ものではない、異世界ファンタジー

主役の二人が親子関係なので、当面恋愛要素もなさそう。

 

主人公のダグラスは、若い頃は凄腕の魔術師として勇者パーティと行動を共にしていたけれど、戦闘力の激減を理由にパーティから除名され、ギルドの意向で冒険者ライセンスも剥奪されてしまう。

 

不器用で根っからの正直者であるダグラスは、周囲にだいぶナメられたりカモられたりしている様子なのに、本人だけがそれに気づいていない感じで、序盤は読んでいてかなり切ない。

 

とくにギルド界隈や勇者パーティが、だいぶ下衆な感じなので、将来的な「ザマァ」が強く期待されるところではある。

 

魔法スキルを使うとHPの上限が減ってしまうという、極めて稀な症状を抱えたダグラスは、冒険者ギルドから放逐されたあとは、人生の目標を見失い、日銭を稼ぎながらの放浪生活を送っていた。

 

そんな旅の途中、人外になる呪いをかけられた少女に出会ったダグラスは、自分の命の引き換えに魔法スキルを使って、少女の呪いを解こうとする。

 

ところが、少女に向かって全力で放った解呪の魔法は、呪いの強さのために、ダグラスに跳ね返ってしまう。

 

ダグラスは自分の放った解呪の魔法で、自分が元の戦闘力を取り戻したことに気づく。ダグラスもまた、何者かに呪われて力を失っていたのだった。

 

身寄りのない少女ラビを保護すると決めたダグラスは、冒険者に戻ることなく、そのまま親子として旅を続けることにした。

 

行く先々で、二人は弱い立場の人々を救い、そのことでダグラスは英雄として賞賛されるようになっていく。それと同時に、ラビを狙う邪悪な追っ手も現れはじめ……。

 

1巻目はまだお話の序盤という感じで、ダグラスとラビが呪われていた事情や、ラビの過去なども、ほとんど明らかにされていない。まだまだ続くお話のようなので、楽しみだ。