駄菓子屋で、忍者刀を売っていた。一本、百円。
二本買って、長女さん(6歳)と息子(5歳・重度自閉症)のおみやげにした。
長女さんはとってもよろこんだ。ひもをさがしてきて刀に結びつけると、背中にしょったり、ズボンのポケットに差しこんだりして、忍者ごっこにいそしんだ。
息子のほうは、なんだかほんのりと喜んでいた。長女さんに、さやから刀を抜く方法を教わると、抜いたり戻したりして、感心しながら手応えを楽しんでいた。でも、ちゃんばらごっこには、興味はなさそうだった。うちでは時代劇をほとんど見ないから、刀の用途をイメージできなかったのかもしれない。
長女さんのほうも、ちゃんばらより、コスプレを楽しみたいらしい。忍者の衣装がほしいと言い出した。
黒装束を着た長女さんと息子がちょろちょろする様子を想像して、ぷっと噴き出した。似合うかもしれない。
(2003年2月3日)
※過去日記を転載しています。