「[同時代]としての女性短歌 」河出書房新社
百人ほどの現代の女性歌人の作品と、対談や年譜などを集めたもの。
一人十首ほどの作品と、作者の短信が載せられている。ページをめくるたびに、歌人それぞれのこだわりや思い、生きてきた時代の色合いなどが、さまざまに見えてくる。
巻頭は瀬戸内寂聴氏と馬場あき子氏の対談。
そういえば今年のセンター試験には馬場あき子氏の文章が出題されたとか。
歌だけでなく、わかりやすくきりりとしまった評論のような著作も多いので、今後も入試などに頻出するようになるかもしれない……なんて、どうでもいいことだけど。
(1996年1月21日)