湯飲みの横に防水機能のない日記

色々壊れてて治療中。具合のよくないときに寝たまま携帯で書くために作ったブログです。ほんとにそれだけ。

「小説家になろう」で読んだ作品のメモ

昨夜、なかなか眠れなくて何十作品も読んじゃったので、もはや感想メモが追いつかない。

 

(´・ω・`)

 

「たった5分で終わった復讐劇」(作者:当麻月菜)

 

全1話。

 

父親の不貞によって生まれた異母妹に立場を奪われ、愛する婚約者にも捨てられて、失意の中で病死したはずの令嬢が、謎のタイムリープで幸せを掴むお話だった。

 

性悪な異母妹との初対面の場に戻ったと思ったら、たった5分で父親と異母妹が破滅するというスピード展開が爽快。

 

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「二度目の婚約者には、もう何も期待しません!……そう思っていたのに、待っていたのは年下領主からの溺愛でした。」(作者:当麻月菜)

 

全1話。

 

妹に心変わりした婚約者に回し蹴りを食らわした伯爵令嬢が、大変かっこよかった。
 

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「ある日突然、醜いと有名な次期公爵様と結婚させられることになりました」( 作者:八代奏多)

 

全1話。

家族の虐待に苦しめられていた主人公が、顔も心も醜いと言われる男性との政略結婚で、家族から逃げ出せて幸せになるお話。

 

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「追放、5日後。 ~悪名は利用してこそ価値がある~」(作者:三香)

 

全1話。

身に覚えのない悪名を着せられて国外追放された魔女の娘が、その悪名を逆手に取って自由を勝ち取るお話。

 

魔女だった母親の遺品の呪いの箱の効能が素敵だった。頭部永久脱毛と、水虫。血生臭くなくて、いいと思う。

 

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「ざまぁされちゃったヒロインの走馬灯」(作者:海野宵人)

 

全3話。

 

「ざまあ」されるべきではない人々が陥れられて救われないお話がいかにストレスフルであるかということを実感できるお話だった。冤罪怖い。

 

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「申し訳ないんだが、婚約破棄してくれないか?」と言われたので「はい、分かりました。さようなら」 と答えました。(作者:やきいもほくほく)
 

全1話。

 

身勝手な婚約者が自爆してくれたおかげで、良縁を得ることができた令嬢のお話。

 

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うたた寝している間に運命が変わりました。」(作者:gacchi)

 

全73話。

のんびりした印象のタイトルだけど、内容はかなりハードだった。

 

主人公を苦しめた人々(主に家族)の悪どさが半端なかったけど、末路も強制労働とか娼館送りとか野垂れ死とか、だいぶ惨たらしかった。

 

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「余命宣告を受けたので私を顧みない家族と婚約者に執着するのを辞める事にしました」(作者:芙由奈)

 

全161話。

 

白血病で余命半年と宣告されたアゼリアが、残り少ない人生のなかで幸せをつかむお話。

 

アゼリアの過酷な生い立ちや、出生の秘密、彼女を取り巻く人々の複雑な事情など、かなり盛りだくさんなドラマがあっただけに、ラストが切なかった。

 

ご都合主義的なハッピーエンドになっても、ラノベの読者のなかにはそんなに怒る人はいないだろうと思うけれども、それだとやっぱり違うのかなとも思う。

 

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「攻殻機動隊 Stand Alone Complex」

 

攻殻機動隊 Stand Alone Complex」の1st Gigを、数日がかりでAmazonプライムビデオで見終わった。

 

 

2002年にスカパーで放映された作品。

 

攻殻機動隊」は大好きな作品だったけど、当時は育児戦争の真っ最中で、回数の多いテレビアニメを見るゆとりもなく、見逃してしまっていた。

 

DVDは高いし、レンタルするのも億劫で、ずっと手が出ずにいたので、プライム・ビデオで見られると気づいたときには、本当に嬉しかった。Amazonさんありがとう。

 

攻殻機動隊 Stand Alone Complex」は、2030年の物語だという。そして、物語のなかでは2019年ごろには一般市民にも電脳化が普及していたと語られていた。

 

近未来を描いたSF作品が「古典」になった時、野暮だと思いつつも「答え合わせ」をしてみたくなるのは人情だろう。

 

現実には、2022年現在、人間の脳を電脳化して直接ネットに繋げる技術は存在していないようだし、いまから8年後に、サイボーグの警察官が光学迷彩を使って屋根の上を飛び回ったりすることもなさそうに思う。

 

でも、「攻殻機動隊」の原作漫画や、押井守監督の劇場映画「GHOST IN THE SHELL」(1995年)や「イノセンス」(2004年)を見たころには、コンピュータやインターネットの技術が、いずれ世の中や生活を大きく変えることになるんだろうなということは漠然と思っていたし、実際そうなったと言える。

 

イノセンス」公開の翌年に生まれた末っ子が、高校で配布されたiPadでzoom授業を受けながら、

 

「板書見えねー! ハウリングうぜぇ!」

 

などと文句を言っているのを聞いていると、つくづく時代は変わったと思う。

 

 

 

 

そういえば、26のエピソードのなかには、電脳化に過剰に適応してしまった「自閉症」的な子どもたちのための、授産施設の話があった。物語世界の電脳の技術をもってしても、人類は知的障害から解放されないらしい。

 

 

 

 

 

 

歴史音痴と大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(2)

第二回、「佐殿の腹」を見た。

 

歴史のなかで、私が一番興味があるのは、食生活、食文化だ。人の名前はさっぱり覚えられないけど、食べ物のことなら覚えやすい。

 

第一回の放映では、宴会シーンや厨のシーン、頼朝の食事シーン、おやつ立ち食いシーンなど、食べ物の出番が多かったので、ドラマそっちのけで膳や皿の上を凝視していた。

 

でも残念なことに、北条の館は昼間も薄暗いので、メニューをしっかり確認できなかった。

 

時代考証の方は、たぶんそういうところにも慎重に配慮されているのだと思うので、ファンブックなどでぜひ公開してほしいと思う。ひょっとしたら、もう出てるかな。探してみよう。

 

 

今回は、頼朝の偏食のエピソードがあった。

 

北条家の人々に渡されたメモ書きには、頼朝の好物が五つ並んでいた。

 

かに(蟹)

くり(栗)

あをな(青菜)

うり(瓜)

かうし(甘子)

 

「かうし」がわからないので亭主に聞いたら、「こうじ」、ミカンのことだという。

 

小骨の多い魚が苦手。

貝など、食べるのに手間のかかるものも嫌い。

甘い果物が好き。

 

 

そんなワガママ坊ちゃんの頼朝に、政子は小骨を全部取り去った鯵を用意して食べさせた。

 

お膳には、他に玄米ごはん、瓜を切ったらしきもの、汁物のお椀があったようだ。

 

 

瓜は、「まくわうり」とも呼ばれて、平安時代には秋の味覚として楽しまれていたようだ。

 

津軽生まれの私は、幼い頃に、祖母たちがメロンのことを「まぐぁ」と呼ぶのを聞いている。マスクメロンだろうとプリンスメロンだろうと、あの系列の果物はすべて「まぐぁ」だった。

 

その後、「まくわうり」という単語の存在を知って、津軽弁の「まぐぁ」は「まくわうり」のことだったのだなと気がついた。

 

亭主の地元(兵庫県)では、「まっかうり」というそうで、いまも親戚が栽培しているとか。

 

ドラマの中で頼朝が食べている瓜は、アボカドみたいに濃い緑色のものだ。私の知っている「まくわうり」の実は、もっと淡い色だったように思うから、品種が違っているのだろう。

 

現在栽培されている「まくわうり」を調べてみたら、北海カンロと言われる品種の皮側の色合いが、メロンよりも濃い緑色のようだ。

 

北海カンロ | 農産品紹介 | JA月形

 

 

機会があれば、食べてみたい。

 

 

(_ _).。o○

 

 

今回は、衣装にも意識を向けてみた。

 

ドラマに登場する坂東武者たちは、ほとんどみんな「直垂(ひたたれ)」という着物を着ている。

 

ただ、第一回目の北条時政は、地味な灰色の直垂姿で宴会に出ようとして娘の政子に叱られて、あざかやな黄緑色の水干(すいかん)に着替えていた。

 

今の着物と同じような前合わせの直垂とちがって、水干は丸襟で、宮廷貴族っぽい印象になる。

 

さらに、直垂は全身同じ布で作られていて、ちょっと野暮ったく見えるのに対して、水干だと上下が違う生地になるので、コントラストが目を楽しませてくれる。

 

東武者の目には、時政の水干姿は、とっても雅なファッションに見えたのかもしれない。

 

坂東…関東に住む人々の都への憧れや崇敬は、ドラマのなかでいろいろな形で描かれている。

 

京都からの土産物、洗練された衣装、都から迎える後妻。平清盛への畏怖の念も、そこに混じりあっている。

 

 

頼朝を担ごうとしている坂東武者たちは、平家への反感は強そうだけど、都の文化に対しては素直に価値を置いているように見える。

 

けれどとドラマの主役の北条義時には、いまのところ、都や平家を強く意識している様子がない。

 

義時が大切に思うのは、まず身内の安寧であり、坂東武者の穏やかな暮らしなのであって、それを脅かすようなものがあれば、まず排除の気持ちが動く。

 

源氏嫡流の頼朝も、義時にとっては、当初は身内に不協和音と危険をもたらす異物にすぎなかった。

 

 

けれども頼朝は、今回のラストで北条義時に向かって、それまで誰にも見せたことのなかった心の内を、義時一人だけに明かしてみせ、

 

「法王様をお支えし、この世をあるべき姿に戻す!」

 

と宣言する。

 

その瞬間、頼朝は、義時の心の中で、守るべき「身内」に変貌してしまったらしい。

 

頼朝という人の、なんというか、寄生獣的な気持ちの悪さは、このあたりにあると思う。

 

平治の乱で処刑されるはずだったのに、敵側の中に助命に動いた人々がいたために、伊豆流罪で済んでしまう。

 

流罪されてからも、援助してくれる人々によって生活が守られる。上等な着物が用意され、偏食にも細々と配慮される。

 

監視者である伊東氏を後ろ盾にしようとして失敗し、伊東祐親に討たれそうになっても、今度は北条が命を張って守ってしまう。

 

寄生した相手から養分を吸い上げ、手足として働かせ、いいように振り回し、自分はみるみるうちに肥大して戦力を増強し、子孫も増やす。身内に不具合なパーツがあれば、アポトーシスも厭わない。

 

化け物だと思う。

 

でも結果的には、寄生獣、じゃなくて頼朝の嫡流は残らず死に絶え、義時の子孫が代々執権として続いていく。

 

頼朝とその信奉者に振り回されるうちに、がっつり心を掴まれて寄生されてしまった義時の心の中で、これからどんな変化が起きていくのだろう。

 

 

 

 

 

 

「小説家になろう」で読んだ作品のメモ

 

「もう二度とお義兄様を疑いません!」(作者:緋色の雨)

 

全1話。

異世界タイムリープもの。

 

侯爵家の令嬢シェリルは、陰謀で全てを失い落命した瞬間、事が起きる数年前に引き戻される。

 

他家の陰謀による破滅を回避するため、前回の人生では対立していた義兄と良好な関係を結び、妹として支えようとしていたのだけど、義兄のほうは支え合う以上の思いを義妹に抱いていて…

 

陰謀よりも義兄の方が危険そうだった。

 

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「不義をはたらいたから婚約を破棄するですって?まぁそう言うなら了承しますけど、わたしたちってそもそも婚約していたの?」(作者:ぽんた)

 

全3話。

 

両親の死後、ろくでなしの叔父一家に屋敷を乗っ取られたメグは、婚約した覚えのない自称婚約者のクズ男に一方的に婚約を破棄され、屋敷を出ることになるのだけど、そんなことはどうでもよくて、メグにとっては初恋の王子様との別れや、処刑直前の再会のほうが一大事だった…

 

意外に強運らしく生き延びていた自称婚約者が、最後の最後まで邪魔くさかったのが印象的だった。図書館を破壊する大国とまとめて滅びておいて欲しかった。

 

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「国外追放?わかりました、あなたにふさわしい女になって帰ります!」(作者:江葉)

 

全1話。

 

王太子との婚約破棄の上、国から追い出されたはずの公爵令嬢が、王太子に愛されていることを信じて疑わないまま、諸国で花嫁修行ならぬ武者修行することで、本人が知らないうちに王族への「ざまあ」が成立してしまう、というお話だった。

 

 

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「この声は届かない」(作者:@豆狸)

 

婚約者の王子に蔑ろにされて深く傷ついた主人公が、ある日を境に王子の存在を五感で全く認識できなくなると言うお話だった。

 

暴力を伴わないDVやいじめによって、脳が損傷する場合があるそうだけど、主人公の「症状」は、そういうことを連想させるものだった。別の人と幸福な結婚をしてお話は完結したけど、なにか後遺症のようなことがなければいいなと思った。

 

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転生脇役令嬢は高スペック「スローライフを目指したいのになんで王太子がこっちに来るんですか?!」(作者:氷雨そら)

 

全1話。

乙女ゲームのしがない脇役に転生したはずなのに、持って生まれたスペックが凶暴すぎて平穏に生きられない、気の毒だけど色々面白い令嬢のお話だった。

 

 

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「神様、辞めました〜竜神の愛し子に冤罪を着せ投獄するような人間なんてもう知らない」(作者:九頭竜坂まほろん)

 

全1話。

タイトル通りに竜神に見捨てられた国は、上から下まで徹底的に滅亡して果てる。とくに、「愛し子」を直接害した王族の末路は凄惨だった。

 

勧善懲悪的な展開や、「ざまあ」的結末というのは、読者のシャーデンフロイデを喚起して満たす仕掛けでもあるのだろうけど、作中で「ざまあ」を食らって滅びる人々も、もともと妬みなどの感情から他人(主人公)を陥れて「ざまあ」感情をを享受している場合が多いので、そこのところだけ取り上げて考えれば、物語のなかで「ざまあ」されて滅びる人物と、彼らの「ざまあ」的末路を喜ぶ読者とは、わりと「そっくりさん」だと言えないこともない。

 

さらに言うなら、「ざまあ」されて滅びるような架空の人物が生み出された物語に登場するのは、そういう人生の物語を傍観する(読む)ことを求める読者がいるからであるわけで、そういう意味では全ての「ざまあ」要員の生まれ故郷は、読者が抱えるシャーデンフロイデであるとも言える。

 

なんてことを考えていたら、「ざまあ」死してしまった作中の人物たちの冥福を祈りたくなった。

 

 

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歩く日記

うつ病対策でとにかく歩くと決めて以来、なんとか頑張って出歩いている。

 

 

うつがあからさまに悪化して苦しくなったのは、先月半ばくらいから。

 

iPhoneの歩数アプリを見ると、その前の月(2021年11月)あたりから、歩数が激減している。

 

2021年10月……172065歩

2021年11月………69534歩

2021年12月………35559歩

 

 

鬱と出不精の、どちらが先に始まったのかは、自分でも分からない。

 

でもこの数日、強引に出歩いて歩数を稼ぐようにし始めたら、鬱がやわらいできた。

 

今月8日から、抗うつ剤(ミルタザピン)を倍量にしてもらっているので、その影響もあるのだろうけれども、歩いて帰宅したあと、枯渇していた意欲がじんわり戻ってくるのを日々感じているので、自分では歩行の効果は大きいと確信している。

 

当面の目標は、1日3000歩以上。

無理はしない。

 

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ドラクエウォークも、いい感じでモチベーションを上げてくれている。

 

歩くと育つスライムちゃん、ちょっぴり成長した。

 

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