湯飲みの横に防水機能のない日記

色々壊れてて治療中。具合のよくないときに寝たまま携帯で書くために作ったブログです。ほんとにそれだけ。

コロナ療養日記(後遺症と運動の影響)

こんにちは。

 

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クッキーが食べたくなったので、ふにゃもらけ君のお部屋をクッキー仕様にしてみた。

 

台所仕事にも少しづつ復帰したいと思いつつ、なかなか出来ずにいる。

 

そのうちクッキーでも焼いてみよう。

 

 

 

新型コロナ後遺症の記事

 

朝日新聞の朝刊に、新型コロナ後遺症についての記事があった。

 

そこで紹介されていた五十代女性の方の症状が、私と似ていた。

 

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コンビニに行くなど、少し身体を動かしただけで、数時間後、もしくは数日後に強烈なだるさに襲われる……その部分は私と全く同じだ。

 

記事の女性は、昨年6月に発症したそうだけれども、検査も治療を受けることができなかったという。

 

PCR検査対象を濃厚接触者に限定するという国の方針には、当時の医療や行政の状況においては、何らかの「合理的な理由」があったのかもしれない。

 

けれども、この女性のように、医療を受ける機会を奪われ、いまも苦しみの中に置かれている人は、おそらくたくさんいたはずだ。

 

運良く入院することができた私でさえ、退院して二ヶ月経ったいまも、後遺症を引きずっているのだから。

 

もっとも私の場合は、もし入院できなかったなら、自宅で肺炎が悪化して、死んでいただろうと思う。

 

厚生労働省が、新型コロナ感染の治療の手引きを改定して、ステロイド薬でたるデキサメタゾン(デカドロン)を「日本国内で承認されている医薬品」として追記したのは、昨年7月のことだったという。

 

昨年11月下旬に発症した私は、その恩恵を受け、生き延びることができた。

 

デキサメタゾン(デカドロン)を飲んで数時間後には、ウソみたいにラクになって驚いたものだ。

 

あの処方がなければ、免疫暴走が続いて、今以上にボロボロになっていただろう。脳梗塞や心臓発作など、今よりもっと深刻な後遺症に苦しむことになったかもしれない。

 

私の幸運は、ある意味、長女さんと息子によって、もたらされたものだ。

 

長女さんの勤め先(介護施設)と、息子がお世話になっている福祉事業所の両方が、濃厚接触者ではない二人に対して、同時に、PCR検査をするようにと連絡してきたのだけど、まさにその日に私が高熱を出したのだ。

 

当時息子の周辺では、濃厚接触者ではない人が発症するという事例があったために、保健所が息子にも感染の可能性があると判断し、長女さんの職場の方々もリスクが高いと状況だと考えた。ちょうどそのタイミングでの、私の発熱だったのだ。

 

そういう背景がなければ、濃厚接触者ではない私が、発症した翌日に病院でのPCR検査を受けることは難しかったと思う。

 

新型コロナによる免疫暴走は、だいたい発症してから6日後くらいに起きるらしい。私の入院先の主治医は、CTやレントゲン、酸素飽和度の数値の変化などから、肺炎悪化の推移を把握して、デキサメタゾン(デカドロン)投与のタイミングを見極めていたのだと思う。

 

肺炎悪化や、免疫暴走の起きる時点で、対応可能な医療に繋がっているかどうかが、運命の分かれ道になる可能性がある。

 

だから、地域医療の逼迫で入院も通院もできないという状況は、ほんとうに恐ろしい。

 

一番いいのは、感染拡大の阻止に成功することだろうけど、たぶんそれはもう無理だろう。緊急事態宣言が出ているのに、ショッピングモールは人であふれている。新年度から対面授業を再開する大学も多いそうで、亭主が苦虫噛み潰していた。

 

新聞記事の女性や私のような後遺症で苦しむことになる人は、感染者全体のなかのほんの数パーセントの人だろう。

 

でも感染が拡大すれば、その人数はどんどん増えていく。すでに各地の後遺症外来は満員御礼だというのだから、これ以上増えたら大変なことになる。

 

記事の女性のような、後遺症による解雇の事例が増えていって社会問題化すれば、対応のために新たな社会保障や福祉制度を考える必要も出てくるかもしれない。

 

そうならないために、いまこそ、国民を数とお金で認識把握する「政治」の出番だと思うんだけど。

 

 

(´・ω・`)

 

 

昨日の日記

 

ここのところ、1日遅れの日記が続いている。

 

前の日のことを思い出しながら書くのは面倒で面白くない。面白くないと、続かない。今日はちょっと頑張ろう。

 

 

というわけで、昨日の朝ごはんから。

 

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スクランブルエッグと、トマトと、トースト。亭主作。

 

スクランブルはひさしぶり。好物なのでうれしかった。

 

7時半ごろに起床して、8時過ぎにこれをいただき、9時ごろに、末っ子と一緒に日曜学校に出かけた。

 

教会に行くのは、ほぼ三ヶ月ぶりだった。

末っ子は感染しなかったけど、うちの近所でクラスターが出るなどいろいろあったし、教会に集う方々はほぼ全員私より高齢でいらっしゃるので、万が一にもウィルスを持ち込みたくなくて、ずっと自粛していたのだ。

 

日曜学校にいくと、私はなぜか元気になる。

 

新型コロナの後遺症を抱えている状態でも、それは変わらないようで、椅子に座って賛美歌を歌ったり、お話に耳を傾けたりする間、だるさや息苦しさを感じることはなかった。

 

ただ、車を止めたショッピングモールの駐車場から教会までの徒歩往復では、何度も立ち止まらなくてはならなかったし、息切れもひどかった。

 

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歩きすぎている。

 

確実に後から具合が悪くなるだろうと思ったけど、歩いてしまったのだから仕方がない。

 

来週も行く予定だけど、もう少し教会に近い有料駐車場に止めようと思う。

 

お昼ごはん。

 

 

ナポリタンっぽいスパゲティ。亭主作。

食欲がなかったので、ちょっと量を減らしてもらってから食べた。

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午後は、ほぼ横になっていた。

ゲームアプリをやりながら有酸素運動をしたり、ストレッチしながら小説を読んだり。

 

晩ごはん。

 

ホタテと野菜の煮物、えのきとネギその他の味噌汁、コーンサラダ、冷凍コロッケ、りんご。亭主作。

 

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ホタテに少しクセがあって、ナマグサ系が苦手な亭主的には失敗だったらしく残していたけど、他の家族は私も含めてナマグサ耐性が強いので、平気で食べていた。

 

ちなみに息子のナマグサ耐性は、DHAサプリで培われたものだと思う。

 

たいていのDHAサプリの中身は、死んだ金魚のように生臭いので、飲み込む前に口の中でカプセルが割れたりすると、私でも耐えられないほどの地獄をみることになる。

 

そのDHAサプリを、息子は「噛んで食べる」のだ。

 

 

(´・ω・`)

 

 

夜10時ごろ、睡眠導入剤を飲んだら、それほど時間がたたないうちに自然な眠気がきたので、末っ子の音読なしに眠ってみた。

 

ところが夜中の2時ごろだったろうか、凶悪な足の怠さで目が覚めてしまった。

 

うめき声をあげたくなるほどと怠さは、その怠い箇所を強打した瞬間だけ消滅するものの、次の瞬間には元通り怠くなる。

 

アンメルツを塗りたくって冷やしたり、もっとも怠いふくらはぎを自分でドツキ回したりして、改善を試みたけど、すぐにおさまるはずもない。

 

ドツキ回し疲れたところで、諦めて呼吸器(CPAP)を装着し、無理やり寝直した。

 

 

今朝起きたときには、怠さは多少緩和されていたものの、ドツキ回したい程度には残っていたので、ふたたびアンメルツを塗りたくっておいたところ、昼過ぎなってようやくおさまった。

 

たぶん、歩きすぎたせいだろう。

 

 

今日の朝ごはん。

 

牛肉とトマトのスープ(亭主作)、ちっちゃいクロワッサン、りんご。食後にコーヒー。

 

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お昼ごはん。

 

ベーコンとニンニクのスパゲティ。亭主作。

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夜はカレーだそうだ。

 

 

コロナ療養日記(高野豆腐うまし)

こんにちは。

 

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ふにゃもらけでバレンタインイベントのリバイバルが始まった。

 

ほとんどのアイテムは前回で作ってしまっているから今回はのんびりできる……と思ったら、甘かった。

 

今回追加されたアイテムの難易度が、やたらと高い。(素材が手に入りにくい)

 

ふにゃ君のバイト、頑張らないと。

 

ふにゃもらけは、イベントが充実してきたのと同時に、プレイ中のGoogle動画広告の表示回数がずいぶん増えた気がする。

 

以前は広告表示の可否をこちらが選ぶことができたのに、今ではちょっと場面を切り替えただけで、強制的に5秒から30秒ほどの広告表示が始まってしまう。

 

同じような動画広告の繰り返しで、いささか鬱陶しく感じていたのだけど、その数十秒間必ずストレッチや足の運動をすると決めたら、ちょっと楽しくなった。

 

5秒の広告に当たったら、ラッキー。

15秒だった、まあまあ。

30秒のが来たら、泣きながら頑張る。

 

他のゲームアプリでも、同じノルマを自分に課しているので、結構な運動量になっているかもしれない。

 

そんな感じでゲームばっかりやっていて、昨日の日記を投稿し忘れていた。

 

 

2月6日(土)朝

 

目が覚め瞬間に、息子にCPAPのスイッチを切られるという、定番の朝を迎えた。

 

体調はイマイチ。

昨日ほどではないものの、泥のように重い疲労感が全身に充満していて、起き上がる気になれずにいたら、息子に何度も肩を叩かれ、

 

「起きて!」

 

と言われた。

 

息子の言葉のチョイスも発音もイントネーションも、完全に真っ当な日本語であることに感動しつつも、どうにも具合が悪くて、寝たまま「おはよう」と言ったら、呆れ果てたという顔をされた。

 

うん、その表情も、とっても正しい。見事なコミュニケーション能力だ。

 

でも、もうちょっとだけ、おかあさんに優しくしてくれると、もっと嬉しい。😭

 

息子は今日は福祉サービスでお出かけである。

9時半過ぎに、ヘルパーさんが迎えに来て、嬉しそうに出かけていった。

 

息子を送り出した足で買い物に出た亭主が牛乳を買ってきてくれたので、朝ごはんにグラノーラを食べた。それだけだと少し物足りなくて、バナナとカフェオレもつけた。

 

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ちょうどヤクルトの訪問販売が来てくれたので、応対に出た亭主に頼んで、はっ酵豆乳を買ってもらった。更年期障害対策で、しばらく前から愛飲しているのだ。あとでオヤツに飲む予定。

 

 

食後も身体がすっきりせず、午前中はほとんど横になっていた。

 

2月6日(土)昼

 

お昼ごはん。

 

亭主作の肉うどんと、野菜ジュース。おいしかった。

 

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午後も無理せずゴロゴロしていた。

 

寝たままの自転車漕ぎ運動とストレッチだけ、ちょっと頑張った。

 

筋肉痛も一段落して、偏頭痛の再発もない。胸の締め付け感も、ずいぶん軽くなってきた。

 

やっぱり運動は必要だったと、改めて実感している。

 

無理すると揺り戻しがくるので、そこだけ注意しないと。息が切れたら休む。頑張りすぎない。

 

 

 

2月6日(土)夜

 

晩ごはん。

 

高野豆腐の煮物、おひたし、トマトとチーズのサラダ、味噌汁、ごはん。亭主作。

 

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高野豆腐が猛烈に美味しく感じた。

 

夜は、睡眠導入剤を飲んだ一時間後に、末っ子に音読してもらって爆睡。全然眠気が来てなかったのに、読んでもらっている最中に寝てしまっていた。音読効果おそるべし。

 

 

コロナ療養日記(一回休み)

 

こんばんは。

 

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健康観察メモ

 

朝起きたら、ひどい体調だった。

身体が冷え切って、だるくて苦しい。

頭が全く動かず、抑鬱も強い。

 

どうなもならず横になって唸りながら耐えていたら、お昼ごはんを食べたあと、少しずつ回復してきた。

 

どうも昨日ちょっと無理しすぎたのだと思う。

 

たぶん合計三時間くらいパソコンをいじって、合間に体操や腿上げをやっていた。横になっているときは、せっせと自転車漕ぎをしていた、

 

パソコンを半分に減らして、運動の量も見直そう。

 

ただ、意識的に身体を動かすようになってから、偏頭痛は起きていない。

 

全体的には、回復してきているとも思う。

なんでもやりすぎないようにしよう。

 

 

朝ごはん。

 

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鶏団子のトマト煮(亭主作)。

トースト、りんご、シークワーサージュース。

 

お昼ごはん。

亭主がスーパーでお惣菜のヒレカツとサラダを買ってきてくれた。

 

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晩ご飯。

 

焼き魚、白菜と小松菜のおひたし、味噌汁、わかめご飯、岩下の新生姜。亭主作。

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夕食後、1時間ほどパソコンをいじった。

 

おやすみなさい。

 

 

 

 

映画鑑賞「レディ・プレイヤー1」

 謎の誤操作で未完成記事を公開してしまい、あわてて下書きに戻したのだけど、なぜか記事の中身が消えてしまった。

 

バックアップを取っていないときに限って、こういうことが起きるのは、なぜなのか。(涙)

 

仕方がないので、書き直し。

 

映画「レディ・プレイヤー1」を見た。

 

レディ・プレイヤー1(吹替版)

レディ・プレイヤー1(吹替版)

  • 発売日: 2018/07/25
  • メディア: Prime Video
 

 

監督は、スティーブン・スピルバーグ

主演は、タイ・シェリダンとオリヴィア・クック。

 

スカリー捜査官様の原作小説のレビューがあまりにも興味深かったので、どうしても見たくなって、kindleでレンタルしたのだ(299円)。

 

blog.the-x-chapters.info

 

 

数多くの既視感に見舞われながら、世界観にどっぷり浸って鑑賞。

 

すごく楽しめたし、せつない箇所がいくつもあって、ちょっと泣けた。

嘘はやめよう。だいふ泣けた。

 

舞台になっている2145年のアメリカは、オーウェルの「1984」なみに荒廃していて、バーチャルリアリティ空間である「オアシス」に逃避没入する貧困層の人々を、巨大企業IOIが金で縛って搾取するという、いやな構図が出来上がっている。

 

借金が返せなくなると、強制的にIOI社の収容所に入れられて、「オアシス」世界での奴隷として、リアルに死ぬまで働かされるのだ。

 

IOI社のトップであるノーラン・ソレントは、「オアシス」の文化的な土台であるポップカルチャーを理解しないビジネスマンで、自社の利益のために「オアシス」の運営権を手に入れようと画策している。

 

ノーラン・ソレントの陰謀に巻き込まれて身内を殺された主人公のウェイドは、「オアシス」で知り合った仲間たちと力を合わせてノーラン・ソレントを打ち倒し、「オアシス」創始者の設定したレースにも勝利して、運営権を手に入れる。

 

って、あらすじだけ書いても、この映画の面白さは何も伝わらない気がする。

 

オタクを極めてバーチャル世界の神になってしまった「オアシス」創始者の深い孤独、1980年代のポップカルチャーへの郷愁、アバターで結ばれた絆がリアルで真実になるという、どこか危うい奇跡。

 

それらのどこかに、ほんのすこし、自分を重ねられる部分があるから、心を動かされたのだと思う。

 

原作小説では、日本のアニメやゲームへの思いが半端なく炸裂しているそうなのだけど、映画のほうは、それほどでもないように感じた。もしかしたらポップカルチャーに疎い私が見逃しているだけかもしれない。

 

気が付いたオマージュ要素を書き留めてみる。

 

冒頭あたりで、キティちゃんがとことこ歩いていた。

 

ウェイドの好きなPVは、a-haの「Take on Me」だと言っていた。

 私も「Take on Me」すごく好きだった。卒論を書いてたころにエンドレスで聞いてた。

 

でもPVを見たのは、インターネットを始めてからだから、今世紀に入ってからだ。

 


a-ha - Take On Me (Official 4K Music Video)

 

思えばこのPVも、マンガという二次元の仮想世界に入り込んで恋するストーリーだった。

 

主人公たちと敵対するIOI社のノーラン・ソレントは、ポップカルチャー好きを偽装するために、デュランデュランが好きだと言っていた。

 


Duran Duran - Notorious (Official Music Video)

 

デュランデュラン、なつかしすぎる。

 この曲を聞くと、下宿近くのコンビニでゼビウスとかバックマンとかやってた亭主の姿を思い出す(当時のコンビニにはアーケードゲーム機がおかれていることがあったけど、風営法で消えたと記憶している)。

 

 あとは、ラストのバトルシーンで多足ロボットが湧いて出てきたとき、これ絶対「攻殻機動隊」のあのシーンが再現されるだろうと思ったら、アルテミスさんがやってくれた。でも草薙素子と違って腕がちぎれたりはせず、あっさり終わった。

 

原作小説は「ゲームウォーズ」というタイトルで邦訳されている。いつか読んでみようと思う。

 

映画のラストでは、ウェイドが「オアシス」創始者アバターからエッグを受け取って涙を流しているのを見たノーラン・ソレントが、なぜか追撃の手を止めて見入ってしまったために、ウェイドの勝利を阻止できずに終わっていた。映画の流れでは、ノーラン・ソレントが、ウェイドや「オアシス」創始者に心を寄せるような心情をカケラでも持っているようには思えなかったので、そこのところをちょっと不自然に感じた。原作ではどうなのか。

 

 

ゲームウォーズ(上) (SB文庫)
 

 

 

 

 

 

ガンナミ書店・女性の会議

 

ここのところ、どうにも睡眠導入剤の効き目がよくない。

以前なら、飲んで小一時間で自然な眠気が来ていたのに、それが来なくなっている。

眠れないと、翌日以降が地獄になる。きちんと寝てこその療養だ。


というわけで、コロナ入院で途絶えていた就寝前の末っ子の音読習慣を再開してもらった。

 

一昨日の夜は、アンリ・ベルグソンの「意識に直接与えられたものについての試論」の冒頭を読んでもらった。行間に挿入される末っ子のツッコミに爆笑しているうちに眠くなり、あっさり寝付いてしまった。

 

昨晩読んでもらったのは、ニール・スミスの「ことばから心をみる―言語学をめぐる二十話」という本。


本文中に、言語学者らしいちょっとした仕掛けがあった。

 

また、読者はいま読み始めたこのセンテンスを以前に読んだり聞いたりしたことはまったくないはずだが、それにもかかわずこのセンテンスには変などこかところがあるとただちに気づく。


(ニール・スミス「ことばから心をみる」3ページ)

 


末っ子の読み間違えかと思って問いただしたら、「ほんとにそう書いてあるんだ!」というので見せてもらったら、ほんとだった。で、ふと聞いてみた。


「その本、出版社どこ?」

「ガンナミ書店だ」


もうじき還暦を迎える勢いの私であるが、これまでの人生で岩波書店を「ガンナミ書店」と読んだ人間には一度もお目にかかったことがない。


寝たまま笑いに崩れ落ちて、そのままぐっすり朝まで眠れた。

 

 

 

ことばから心をみる―言語学をめぐる二十話

ことばから心をみる―言語学をめぐる二十話

 

 

 

(´・ω・`)

 

 


なんというか、もの悲しい記事を読んだ。


「女性がたくさん入っている会議は時間かかる」森喜朗

www.asahi.com

 


問題となった森喜朗さんの発言を引用してみる。

 

森会長の女性理事についての発言は以下の通り。

 

 これはテレビがあるからやりにくいんだが。女性理事を選ぶというのは、日本は文科省がうるさくいうんですよね。

 だけど、女性がたくさん入っている理事会は、理事会の会議は時間がかかります。これは、ラグビー協会、今までの倍時間がかかる。女性がなんと10人くらいいるのか? 5人いるのか? 女性っていうのは競争意識が強い。誰か1人が手をあげていうと、自分もいわなきゃいけないと思うんでしょうね。それでみんな発言されるんです。

 結局、あんまりいうと、新聞に書かれますけど、悪口言った、とかなりますけど、女性を必ずしも数を増やしていく場合は、発言の時間をある程度、規制をしていかないとなかなか終わらないで困るといっておられた。だれが言ったとは言わないが。そんなこともあります。

 私どもの組織委員会にも女性は何人いたっけ? 7人くらいか。7人くらいおりますが、みんなわきまえておられて。みんな競技団体からのご出身であり、国際的に大きな場所を踏んでおられる方々ばかりです。ですから、お話もシュッとして、的を射た、そういう我々は非常に役立っておりますが。次は女性を選ぼうと、そういうわけであります。

 

 

「あんまりいうと、新聞に書かれますけど」と、そのまま新聞に書かれてしまうのは、狙ってボケてみせたのだろうか。なかなかできることではない。


コロナストレスで正義のタコ殴りを許されるようなサンドバッグが求められているご時世で、身を挺してサンドバッグになろうとするのだから、ある意味、救国の志士のような扱いがふさわしいのではなかろうか。

 

もの悲しすぎて、批判する気が全く起きない。


あと数年で、こうしたご老人の発言を目にすることもなくなるだろう。

 

「女こどものすることではない」「女の浅知恵」などの昭和以前の慣用表現とともに、静かにお見送りをしたいと思う。

 


それはともかく、女性がたくさん入っている会議は時間がかかるというのは、どうなんだろうと思う。

 

うちの亭主が教授会が毎度長いとボヤいているけど、女性の先生は少ないと聞いている。そして、話し出すと長くなるのは男の先生だそうだ。

 

そして、学校行事に参加するたびに思うのは、「男の先生の話が長い」ということだ。校長先生とか、教頭先生とか、まだ男性が多いから……。