丸岡いずみ「仕事休んでうつ地獄に行ってきた」を読了。Kindle読み放題。
テレビ局での激務生活に襲いかかった、東北大震災。うつとは無縁のような体育会系アナウンサーだった筆者は、即座に現地に飛び、津波で亡くなった凄惨なご遺体を数多く目撃しながら報道の仕事をするうちに、少しづつ心身の健康を削られていったようだ。
本書ではわりとあっさりした(サバサバだろうか)印象で書かれているけれど、鬱の症状はは相当に重いものだったようで、死神のようなものにぴったりと貼り付かれていた時期の記述は、よんでいてかなりヒヤリとする。よく、ご回復されたと思う。
あの地震は、自分の故郷方面だったこともあり、私もかなり心を削られた。目の当たりにされた方々の心身の消耗は、計り知れない。