読む更年期
遅まきながら、更年期についての本を読んでみている。
これまでは、更年期のことなんて考えるのもうんざりだったので、そっち方面の情報は避けていたのだけど、ちょっと元気になってきたので、調べようと思い立ったのだ。
- 作者: ほしばあやこ,松鳥むう,善方裕美
- 出版社/メーカー: 主婦の友社
- 発売日: 2009/11/28
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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この本によると、いま抱えている症状の多くは、更年期と考えてもよさそうだった。
主なものを書き出してみる。
・朝起きるのが、地獄のようにつらくなった
ちなみに以前は、朝起きるのに苦労することなんて、ほとんどなかった。
目覚まし時計も必要なかった。
それが今では目が覚めても起き上がる力がなくて、布団の中で延々と苦しんでいたりする。
もちろん寝ているわけにはいかないから、気力だけでなんとか起き出して、お弁当を作るけれども、そのあとすぐに、倒れ込むようにして横になったりしている。座っているのもつらいのだ。こんなつらさ、以前は感じたこともなかった。
・寝付きがとても悪くなった
これも、今年になって、急にひどくなった症状。
不眠症などこの世に存在しないかのような人間だったのに、いまでは睡眠導入剤なしには眠れない。
・不合理な不安に取り憑かれるようになった
もともとは、どちらかというと、楽天的な性格だったと思う。
たまにくよくよしても、長続きしなかった。
それがいまでは、ふとしたはずみに不安のドツボに落ち込んで、抜けられなくなる。
家族の健康問題や将来のことからはじまって、日本および世界の平和、地球および太陽系の未来まで、心配の種は無限にある。そんなの心配したってどうしようもないと分かっているのに、ハマってしまうと動悸やらめまいやら腹痛やらで、まともに動けなくなったりする。
でも不思議と自分の健康や未来のことでは、不安にならない。
・記憶力の低下
元から間抜けなほうだけど、ミスや忘れ物、なくし物がパワーアップしてしまった。
買い物に出たのに財布を忘れていたり、出かける先を間違えて、ついてから気づいたり。同じものを二度買ってしまうことも増えていて、不経済でしかたがない。
一番ショックだったのは、何十年も記憶しつづけていて、いまさら絶対に忘れないはずの人名などを、すっからかーんと忘れ去っていたこと。それも、つい30分前には覚えていて、その名前を書いたりしゃべったりしていたはずなのに、突然どうしても思い出せなくなるなど、これまでに経験のない忘れ方をするようになった。
・やる気がでない。楽しく感じない
やる気なんて、気持ちの問題だし自力でどうにもなるだろうと思って、ナメていた。
あるいは、ちょっと疲れてるから、休めば回復するだろうぐらいに考えていた。
ところが、どんなに休んでみても、楽しいはずのことをいろいろ探してみても、何もやりたくない。無理してやっても、砂を噛んでいるかのように、味気なく、むなしい。
とくに顕著だったのは、外出の億劫さ。
買い物のついでに、書店や喫茶店に寄ってみるのが大好きだったのに、いまでは買い物だけで疲労困憊して、寄り道なんて考えたくもない。
運転するのもつらくて、車を出さないから、ガソリンがほとんど減らなくなった。
(あ、もうすぐ車の点検だ。忘れないようにしないと…忘れる予感がする…)
その結果、活動量が激減。
ときどき、ふわっとやる気が上がって、何か始めてみても、すぐに気分が下降するから続かない。そして、やりかけていたことすら忘れてしまう。
・やたらとノドがかわく。口がかわく。
これも更年期の症状らしい。
飲み物がほしくて仕方がないのに、用意するのが億劫で、つい後回しにしているうちに、砂漠で遭難でもしているかのような強烈な渇きに発展してしまう。それでもまだ動けない。飲まなくちゃまずいと思うのに、どうしても体が動かない。そんな葛藤を、1日に一回は経験している。
ちなみに、これを書いているいまも、猛烈に水が飲みたいのに、立ち上がるのがイヤなものだから、我慢している。
・関節が痛い。手足がこわばる。
さすがに渇きに限界がきたので、コップにお水を汲んできた(^_^;)。
関節の痛みは、もう何年も続いていて、かなりつらい。
特に指関節は、ちょっと堅い物に当たっただけで、脳に響くような痛みを感じることもある。
膝もだいぶ悪くて、正座は不可能。床に座ると、立ち上がるのに一苦労する。
歩くのには、とくに困らないけれども、長時間の立ち歩きは、腰にくる。痛い。(T_T)
・とんでもなく、背中が痒い!
もう発狂寸前の凶悪な痒みである。それが背中全体を走る。搔けば搔くほど、痒いところが増えていく。
孫の手が見つからないときは(ほとんど常に行方不明)、家族に頼ることになる。
でも、家族曰く、ちょっと搔いただけで、真っ赤になって傷が残るから、あまり搔きたくないとのこと。皮膚がだいぶ弱くなっているらしい。
そして対策
マッサージがいいと、「だって更年期なんだもーん」にも書いてあったので、引き続きがんばってみる。
ホルモン補充療法を受けているし、うつ病の治療もしている。
まだまだつらいけど、一番ひどかったころよりは、改善している実感がある。
あとは少しでも痛みやストレスを減らすように工夫しつつ、落ち着くのを待ってみよう。