今日の健康観察日記
膝が痛い。
朝起きた時点で、歩くのにかなり支障があるレベルの痛み。でもがっつり出かける用事があるので、逃げようもなく外出。
電車で出ると、家から駅までと、駅から目的地まで、それぞれ10分ずつ歩かなくてはならない。たいした距離じゃない。でも往復だと40分だ。無理だと思ったから、車で出かけた。
それでもきつかった。
痛いのは左足。
8時間近い外出(うち2時間は運転)から帰ったときは、もう全身ヨレヨレ。ヤバい咳がとまらない。そもそも長時間外出できる体調じゃなかった。
ちなみに、主な行き先は病院だった。
(´・ω・`)
映画
あんまり疲れたので、晩御飯のあと、ひっくり返ってiPhoneで映画見てた。
旧ソ連時代、ブレジネフ政権下で、ユダヤ人音楽家たちが反共産的だというのでオーケストラから追放される事件があった。ヴァイオリンのソリストは、夫と共にKGBに捕まってシベリア送りになり、まもなく死亡。指揮者はユダヤ人ではなかったが、ユダヤ人のメンバーをかばったために、劇場の掃除夫にされてしまった。彼らの最後の演奏曲は、チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲だった。
それから約三十年後。
元指揮者が、劇場の支配人の部屋を掃除中に、フランスからの公演依頼のファックスを盗み見したことから、運命が動き出す。彼はそのファックスを奪い取り、追放されたユダヤ人メンバーたちを集めてオーケストラを再結成し、無断でパリ公演を強行してしまうのだ。演目は、チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲。ソリストとして呼ばれたのは、かつてシベリアで亡くなったユダヤ人音楽家夫妻の遺児だった。彼女は両親が連行される直前に、元指揮者やオーケストラのメンバーたちの手引きでフランスに極秘に運ばれ、自らの素性をしらないまま天才ヴァイオリニストとなっていたのだった。
と書いてしまうと、悲痛で重たい物語のようだけど、物語のほとんど、というか、ラストのヴァイオリン協奏曲の演奏が始まる直前まで、オーケストラから遠ざかって久しいユダヤ系ロシア人たちや、ロシアのマフィア、共産党の人々、パリの劇場やレストランの人々のカオスなドタバタ劇で埋まっている。政治的な摩擦と異文化間摩擦がしっちゃかめっちゃかに不協和音を奏でた挙句、もうダメなんじゃないかと思ったところで、指揮者の狂気じみた純粋な音楽への愛と、オーケストラのメンバーたちの熱い思い、真実を悟ったソリストの類稀な才能が奇跡のように実を結び、最高の演奏が実現する。そこは本当に圧巻だった。