【ゾンビ日和】
朝六時に目覚まし時計および携帯アラームで起床した時点で、全身ギシギシ、縛り付けられるような頭痛、めまい、軽い吐き気。
強引に起きて、末っ子の弁当作成。
なんとか十五分ほどでこしらえて(レトルト文化万歳…)、息子の連絡帳その他の書き込みをやったあと、布団に逆戻り。
めまいがおさまらなかったら、絵画教室は休もうと思ってたけど、九時過ぎぐらいまで休んでいたら、なんとか回復したので、出かけることにした。
すごく不思議なのだけど、教室で絵を描いている間は、具合の悪さをほとんど感じない。集中するからだろうか。もともと、過集中しやすいタイプではある。
お昼までデッサンの練習をして、家に帰った途端、気持ち悪さがヤバいレベルで復活。
座ってもいられず、布団で横になったら、いつのまにか寝てしまったのだけど、見た夢があまりにも日常的で、夢とは思わず、目が覚めたとき、かなり混乱した。
どんな夢かというと…
生まれ故郷の料理が、子供の頃とても口に合わなかったことについて、家族に力説するために、google で料理を検索して写真を探そうとするのに、フリック入力しようとすると、指が金縛りにあったように動かなくなって、しまいには息もできなくなるという、わけのわからない夢だった。
現実には、故郷の料理がそこまで苦手なわけでもなく、ただ、おそらくは実家一族独自のレシピとして、煮物、和え物などに、ただならぬ分量の砂糖を投入するという習慣があって、それがどうにも、私の主観では、素材の持ち味に合わないものがあったのだ。
ほうれん草のごま和え + 砂糖どっさり
根菜の煮物 というか、もはや砂糖煮
野菜サラダ + バナナ + 砂糖
他にもいろいろ。
漫画家の山岸涼子氏が、エッセイ的な漫画(たしか「恐怖の甘いもの一家」というようなタイトルだった)で、似たような体験を描いておられたと記憶している。読んだのは学生の頃だったか。心の底から共感したのを覚えている。その「恐怖」は、甘すぎる食事だけでなく、それが口に合わないということを口に出せない、出したとしても家族の誰にも信じてもらえないという環境によって生み出されるのだ。
それにしても、なんで今頃そんなことを力説する夢なんかみたのだろう。よくわからない。まあ、夢だし、しかたないか。
で、ゾンビのような体調は、夜になっても続いている。めまいが、ちょっと怖い。気をつけよう。脳卒中とか、なってもおかしくない年齢だから。
↓「恐怖の甘い物一家」が収録されているらしき作品集
なつかしいな、山岸涼子作品。
まだ電子化されていないのだろうか。
読み返したい作品が、たくさんある。
いま読んだら、どう感じるのだろう。昔読んだときは、愛されないことに我慢ならずに、最愛の人を滅ぼす謀略に走ってしまった、妖精王の許嫁が、なんだか気の毒に感じたものだったけど。