湯飲みの横に防水機能のない日記

色々壊れてて治療中。具合のよくないときに寝たまま携帯で書くために作ったブログです。ほんとにそれだけ。

DHAは魚くさい

息子に飲ませている処方薬と、主なサプリ類について、あらためて調べなおしている。

 

ドパゾール。

これはパーキンソン病の薬なのだけれど、息子の、強迫観念に近い常同行動を緩和する目的で、四年前から病院で処方してもらっている。でも、効果が出ているのどうかは、いまいち微妙。

 

ビタミンB6とB12。

これは、脳の神経伝達物質や、脳神経の状態の改善を期待して飲ませているものだ。

 

息子の脳は、神経線維を包み込んでいる、ミエリン鞘という膜に異常があるらしいことが、脳の検査で分かっているのだけれど、B12は、そのミエリン鞘生成に必要なビタミンだという話である。

 

DHAEPA
必須脂肪酸。脳の主な材料で、息子の脳で発達が遅れているというミエリン鞘にも、これらが必要だという。


DHAは魚にたくさん含まれているけれど、偏食の強い息子に必要量の魚を食べさせるのは至難の業なので、サプリを利用している。

 

で、いま気になっているのは、DHAの摂取量のこと。

 

しばらく前に、アルツハイマー性痴呆症の患者さんが、DHAの大量摂取で、症状が改善したり、病気の進行が止まることが分かったという報道があった。

 

その治療で飲ませたDHAの量は、一日に約1400mgだという。これは、市販のサプリだと、十数個に相当する量である。

 

サプリの瓶には、「一日に二個から三個を目安に」と書いてある。つまり、「治療目的」だと、推奨される量とはケタ違いの分量を飲ませ必要があるわけなのだが、ここまで量が多いと、いくら副作用の可能性が低い食品由来のサプリといえども、二の足を踏みたくなる。

 

さらに、アメリカでは、多動や学習障害の子の治療で、DHAを大量投与する場合があるのだそうだが、その量たるや、一日に12gにも及ぶ場合があるという。サプリだと、一日100個近い量。こんなもん、もちろん飲めるわけがない。

 

もっとも治療では魚油由来のサプリだけでなく、DHAを作るもとになる亜麻仁油というものも使われているそうで、これも薬局などで市販されている。


油だったら、サラダに使ったり飲み物にまぜたりして、それなりに摂らせることも可能だろうけれども、体調に影響がないかどうか、やはり気になる。


息子の脳のコンディションを少しでも改善するものであるなら、躊躇なく試したいところだけど、いまのところ根拠が弱い感じがして、どうもそこまで思い切った量を試そうという気になれない。

 

それよりも、魚をきちんと食べられるように、食わず嫌いを治すほうが先かな、という気がしないでもない。


ちなみに、ジーン・カーパーという人の書いた「奇跡の食品」という本には、12gという大量投与を受けた学習障害プラス多動の兄弟は、特殊学級の生徒だったのが成績優秀児に変貌し、すっかり「治っ」て有名大学に進学したと書いてあった。

 

ただし、DHAだけで多動や学習障害が治ると考えてはいけないし、行動変容(行動療法のことだろうか)などの療育も必要という但し書きはついていた。

 

 

奇跡の食品 (ハルキ文庫)

奇跡の食品 (ハルキ文庫)

 

 

この本、昨日、ブックオフで百円かそこらで買ってきたのだけど、その値段のせいもあってか、いまいち眉唾~な印象をぬぐえずにいる。

 

学習障害児や多動のお子さんの親御さんで、試してみた人はいないのだろうかと、ゆうべからせっせとネットで検索をかけてみているのだけど、見つからない。

 

自閉症児の親御さんだと、DHAを飲ませているという方は結構いるけれど、ここまで多量な投与を自宅で試みている人というのは、見当たらない。私と同じように二の足を踏む親御さんが多いのだと思う。

 

 


(2005年05月09日) 

 

※過去日記を転載しています。

 

 

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