湯飲みの横に防水機能のない日記

色々壊れてて治療中。具合のよくないときに寝たまま携帯で書くために作ったブログです。ほんとにそれだけ。

個人面談の資料

息子(7歳・重度自閉症)の担任の先生との個人面談のために、現在の状況をまとめてみた。



【生活面】

 

・妹の誕生以来、一時的に声が出なくなったり、食卓につけなくなったりするなど、落ち着かない面もありましたが、最近では新しい家族生活にも慣れてきて、動揺することは少なくなりました。

 

・妹のオムツをゴミ箱に捨てる、床に水などをこぼしたら、自分で拭いて片付ける、散らかしたものを整頓するなど、少しづつですが、自発的にお手伝いができる部分が増えてきました。

 

・大便のとき、一人で子供用便座を据えて、用を足せるようになりました。ただ、まだ、紙で拭くことがうまくできないので、介助が必要です。

 

・食事の好き嫌いが、どんどん改善されてきています。

 

・傘を自分でさして歩くことが、まだできません。危険がないように、少しづつ練習させようと思います。

 

・暇な時間になると、どうしても、単調なこだわり行動にふける時間が長くなるので、「趣味」といえるものを少しでも身につけられるよう、促したいと思います。

 

・ここのところ、朝食を食べたがらない日があります。睡眠はよくとれているのですが、すっきり目覚められないようです。疲れすぎないように、生活を見直してみようと思います。

 

【学習面】

 

・療育教室へは、週二回のペースで通っています。公文の教室には、本人は直接行かず、姉に教材を持ってきてもらって、自宅で学習させています。

 

・平日の自宅での勉強時間は、一時間ほどですが、本人の体調などに合わせて、加減しています。疲れていると、自分から「おしまい」といって、切り上げようとします。そういう時は無理をさせずに、早めにやめて、一緒に遊びの時間をとるようにしています。

 

・ひらがなの書き取りは、ほぼ、介助なしにできるようになりましたが、一部、聞き取りの難しい仮名については、修正が必要な場合があります。「ち」と「し」の聞き分け、「お」と「を」の使い分けなど、まだ難しい様子です。

 

・漢字は大好きなようで、意欲的に練習してくれます。曜日の漢字も、半分ほどは、自力で書けるようになりました。

 

・写真を見て、自発的にものの名前を言う練習は、毎日かなり時間をとって続けていますが、まだはっきりした結果が出ていません。かろうじて、「いちご」の写真を見て、「いちご」と自分から言い、文字に書くことができるようになりましたが、写真を変えると失敗し、まだ認識が安定していません。

 

・単語は、かなりの数(数百語)を記憶していて、写真を見せながら、最初の一音をこちらが言ってやると、残りの音をつづけて撥音することができますが、自分で頭から発音することは難しく、また意味と音声の一致も、ほとんどできていないように見えます。

 

・二語文正確に理解させたいので、よく使う文を書かせたり、追唱させたりする練習をしています。「みずをのむ」「てをあらう」「ほんをよむ」「おふろにはいる」などです。

 

・格助詞の「は」「を」「に」の使い方の練習をしています。わかりやすい二語文の、助詞部分を空欄らして、本人に穴埋めさせています。まだよく分からないようですが、しばらく根気よく続けてみようと思います。

 

・数唱は、1から40までは、スムーズにできるようになり、書くことも、ほぼ自力で可能になりました。次は100までを目指そうと思います。

 

・足し算は、「~+1」にだいぶ慣れたので、いまは「~+2」に挑戦中です。

 

・数量の概念については、1から5ぐらいまでは、なんとか把握しつつあるようです。「おはじきを、三個ちょうだい」などと指示されて、そのとおりできることが増えてきました。でもまだ確実ではなく、数えるものが変わったり、ふと自信がなくなったりして、正答できなくなることも多いです。


【その他】

 

・鉛筆をかじって食べることはなくなりましたが、大人が見ていないときなどに、こっそり物を口に入れる行動が続いています。学校の帰り道に、校庭の砂をときどき口にほおばっています。自宅では、タオル地のシーツをむしって取った糸を、口のなかに溜め込むことが多いです。見つけるたびに、制止して吐き出させ、「しない」と教えていますが、どうも退屈になると口の中に刺激が欲しいらしくて、なかなかやめようとしません。

 

・クラスメートをたたく行為が出ていると、今朝、Sちゃんに聞きました。自宅でも、先週、一時的に、母親を強くたたいたり、目に指を入れようとするなどの行為が出ていたため、制止しました。おそらくは、欲求を訴えることがうまくできずに出ている行為だとは思いますが、数年前に、かなりひどくエスカレートしていた時期があるので、早めにやめさせるように、手を打ちたいと思います。要求を、できるだけ言葉で表現したり、おだやかに肩などをタッチするなどして伝えられるよう、自宅でも、根気よく教えていきたいと思います。

 

 

 

(2005年06月20日

 

✴︎過去日記を転載しています。