湯飲みの横に防水機能のない日記

色々壊れてて治療中。具合のよくないときに寝たまま携帯で書くために作ったブログです。ほんとにそれだけ。

「小説家になろう」で読んだ作品のメモ

抑鬱気味のときにドカ読みしてしまって、感想書ききれないので、全部書くのは諦め……

 

いや、諦めたらそこで試合終了だ! 

まだ行ける!!

 

たとえ、履歴に溜まっている作品数が軽く100本超えていても!!!

 

 

「入婿さんは、帰宅したらボコられた」(作者:ハーピスト

 

全1話。

タイトル通りの内容の異世界夫婦話。

胸糞要素はほとんどなく、爽快(豪快)で楽しいお話だった。

 

https://ncode.syosetu.com/novelview/infotop/ncode/n8468hk/

 


「破滅したくない悪役令嬢がヒロインと共闘した結果、なぜか溺愛されました〜転生者が自分だけとは限らない〜」(作者:禅)

 

全1話けど、なんだか中編なみに読み応えがあった。

お話は定番の異世界転生悪役令嬢ものだけど、人物や出来事にメリハリがあったので、他の作品と紛れずに、しっかり記憶に残りそう。

 

前世のバカ妹の末路はあっさり悲惨なことになったけど、長編だったら、もっと絡みがあったり、まさかの改心ルートなんていうのも可能だったりしたのだろうか。できれば同じ作者さんのそんなお話も読んでみたい。

 

https://ncode.syosetu.com/novelview/infotop/ncode/n0779hi/

 

 

「農家の娘に転生したから大雑把に野菜を作る。」(作者:きなこもち)

 

全73話。

 

転生先の世界には存在しないプチトマトの栽培に成功したことで、第六王子の目に留まり、事件過多でオーバーワークな日々に叩き込まれることになる少女のお話。

 

前半は王宮での面倒ごとや、ローカルな人間関係のエピソードが続くけれど、後半になると大災害や誘拐、果ては戦争と、巻き込まれる事件の物騒さがどんどん増していく。

 

脇役とキャラが結構濃くて、面白かったので、できればもう少しいろんなエピソードが読みたかった。ワーカホリックの大神官とか、行政オタクの第三王子とか。

 

https://ncode.syosetu.com/novelview/infotop/ncode/n0311fs/

 

 

「婚約破棄された悪役令嬢は聖女となって竜族と趣味を満喫する」(作者:禅)

 

全23話。

 

馬鹿すぎる王子が引き起こした婚約破棄騒動のせいで、父親に勘当された令嬢が、以前から慕っていたガラス職人に弟子入りして、つつましく修行の日々を送ろうとしたものの、馬鹿王子が自己都合で婚約破棄を撤回するために群勢を率いて襲って来て…

 

お話の背景に、人族と竜族の政治的な対立関係がある。馬鹿な王族や貴族の父親に苦しめられていたヒロインが竜族に救われるお話なので、どうしても意識が竜族寄りになってしまうのだけど、竜族側にもいろいろ事情がありそうなので、物語の終わったあとにも、ヒロインは苦労しそうな気がする。

 

 

https://ncode.syosetu.com/novelview/infotop/ncode/n4511hg/

 

 

 

今月Kindleで読んだ本(2022年1月)

 

2022年1月のKindle読書記録。

 

芥川龍之介「舞踏会」

青空文庫。無料で読める。

北村薫の本で触れられていたのに釣られて読み、四十九歳の女性を「老夫人」と書いているのにショックを受けた。そりゃ芥川は若かっただろうけど。

 

 

風花千里「身代わり狂騒曲」

Kindle Unlimitedで読んだ本。

平賀源内をめぐる人々のドラマ。この作家の本を読むのは本作が初めて。

思いがけず面白かったので、他の作品も読むつもり。

 

 

江戸川乱歩「黒蜥蜴」

 

青空文庫

これも北村薫の本の影響で読んだ。

昭和初期の作品だから、ものすごく古臭いところも多々あるのだけど、読み始めたら耽美でグロテスクな情景に引き込まれてしまった。三島由紀夫がこの作品の戯曲を書いたり、映画(美輪明宏主演)に自分が出演したりした理由は分からなくもない。

 

 

鶴谷香央理「メタモルフォーゼの縁側」(1)

 

再読して、改めて大好きな作品だと確認できたので、続きを読むことにした。優しいだけの世界ではないけど、優しい気持ちを思い出せる作品。

 

 

鶴谷香央理「メタモルフォーゼの縁側」(2)

 

で、続きを購入。ほんとに好き。

女子高生と75歳未亡人の羨ましすぎる腐女子付き合いのその後が気になって仕方がないので、3巻目も買うことに決定。

 

 

宮下あきら魁!!男塾」第1巻

魁!!男塾 第1巻

魁!!男塾 第1巻

Amazon

 

サンドイッチマンの漫才でネタになっていたので気になっていたところ、無料マンガのリストにあったのを見つけてしまい、出来心でダウンロードして読んでしまった。

年相応に見える高校生が一人もいない。

教師も生徒も身体能力がバケモノレベルのバカしかいない。

校長が一番酷い。

主人公だけが、なぜかイケメンで賢い。間違って入学した風でもないし、なんでいるのか分からない。

2巻目もタダで読めるみたいだけど、老け顔でお腹いっぱいなので保留。

 

 

秋葉東子「ナイショの楽屋裏」

 

再読。BL漫画。

ずっと一緒にいるために漫才コンビになり、売れっ子になってしまった主人公たちと、彼らに振り回される同業者やマネージャーたちの日常を描いたお話。たまに読み返すと、心楽しい。

 

 

仔鹿リナ「八百森のエリー」5巻

 

Kindle Unlimited(読み放題)で読める漫画。

青果市場の仲卸で働く人々の熱い物語。

農家やスーパー、農林水産省など、関連する職業の人々の話もたくさん出てくる。

 

久しぶりに再読したけど、やっぱり面白い。

 

ただ、ものすごく気になるところで5巻目が終わっているので、続きが非常に待ち遠しい。

 

夏目漱石夢十夜青空文庫

 

青空文庫

末っ子に音読してもらった。

 

 

鶴谷香央理「メタモルフォーゼの縁側」(3)

 

やさしい気持ちでいっぱいのマンガだけど、棘がないわけではない。

 

主人公の両親は離婚していて、たまに面会する父親は神経質なのに娘の感情には無神経で、傷つけていることに気づかない。幼馴染の少年のことが好きなのに、彼には美人で成績の良い彼女がいる。先々、いろいろありそうで、ドキドキする。

 

 

綾瀬ありる「悪役令嬢はとにかく恋はしたくない」

 

一番避けたい相手に恋されてしまうという、定番の悪役令嬢物だけど、楽しく読めた。

 

 

原田マハ「ギフト」

 

上質な果実水みたいな短編集だった。

 

出てくるのは善良な人々ばかりで、切なさがあってもページをめくれば癒されている。

 

常日頃「ざまあ」なお話ばかり読んでいるせいで、待ち合わせに大遅刻ばかりして彼女を泣かせる彼氏がいれば、すわ二股がけかと疑ったり(ほんとに仕事が詰まっていただけだった)、やたらと皮肉や批判の多い上司が出てくれば次のターンで倍返しかしらと予想したりして(部下思いの素敵な上司なだけだった)、無駄に心を騒がせながら読んでいる自分は、ほんとに心が汚れているなあと痛感した。

 

 

紫水ゆきこ「かつて聖女と呼ばれた魔女は、」

Kindle Unlimitedで読んだ作品。

 

長い間、人間社会から遠ざかって暮らしていた不老不死の魔女が、たまたま命を救ってしまった騎士のせいで、人の世に戻っていくことになるお話。

 

騎士を含め、人の話を聞かない人物が多いので、主人公に気持ちを寄せて読んでいると多少イラッとするけれども、主人公も相当に頑固なので、周囲が強引じゃないと運命を変えられなかったかもしれないとは思う。

 

 

永井路子「執念の家譜」

 

読み応えのある歴史短編集。

表題作は、大河ドラマ「鎌倉殿の13人」よりも、少しあとに起きた、北条氏と三浦氏のドロドロした軋轢を取り上げている。

 

他に、曽我物語を題材にしたお話や、もっと時代が後の、秀吉の朝鮮出兵や、関ヶ原の戦いに絡んだ短編もあって、歴史音痴にはなかなかの試練だった。

 

 

十帖「断罪された伯爵令嬢の、華麗なる処刑ルート回避術」

 

冤罪でギロチンにかけられた主人公が、刃が首に落ちる寸前に発動した時間巻き戻しの魔法のお陰で救われて、人生をやり直すお話。

 

タイトルとは違って、主人公の処刑回避はなりふり構わず奮闘してのギリギリセーフだった。

冤罪を仕組んだのは、現代日本から異世界転移してきた女子高生。

 

癒しの力と優れた異文化をもたらしてくれる「聖女」として祭り上げられた彼女は、王城でちやほやされるうちに、もともとの我儘で自己チューな性格がモンスター級に悪化して、目障りな人間を排除することばかり考えるようになる。「聖女」の役割を少しも果たさない彼女に厳しい言葉をかけた国王をあっさり暗殺し、科学者として賞賛されていた主人公を犯人に仕立ててしまう。

 

処刑の数年前にタイムリープした主人公は、見た目だけは可憐な「聖女」の本性を知っているので、全力で接点を作らないように努力するものの、読みをことごとく外してしまい、「聖女」の妬み嫉みのターゲットになってしまう。

 

かなり際どいところで国王暗殺は回避したものの、怒り狂った「聖女」が天災級の迷惑物件へとメタモルフォーゼを遂げたために、主人公は捨て身で対抗。なんとか「聖女」を元の世界に叩き返したものの、王都は半壊。

 

お話はハッピーエンドだったけど、ここの国は異世界転移で「聖女」を迎えるのは金輪際やめた方がいいと思う。

 

 

こふで「べな」

 

マンガ。ジャンルはBL。江戸時代。

 

Kindle Unlimited(読み放題)リストにあったので、読んでみた。

 

見世物小屋で男娼扱いされていた壱という青年が、虐待されていた鬼の子どもを連れて出奔し、新たな人生を歩むお話。終盤までかなり痛いエピソードが続くけれども、たぶん幸せになるのだろうと思われるエンディングだった。続編も出ているようなので、もう少し痛くない人生になってあればいいなと思う。

 

 

鶴谷香央理「メタモルフォーゼ」の縁側」(4)

 

とくに大きく心を揺らしたり傷つけたりするような出来事はないけれども、なんとなくハラハラする巻だった。

 

描きたいと思って描き始めた漫画に、重い重圧を感じてしまう、うらら。好きなことを楽しむことができるほど、心の自由がないのが、切ない。

 

そして、いよいよコミケっぽいイベントで出店。でも一冊も売れないうちに四巻終了。次巻はもう出てるけど、落ち込んだりしたときまで、おあずけ。

 

 

甘岸久弥「服飾師ルチアはあきらめない 今日から始める幸服計画」第二巻

 

昨年暮れに一巻を読んでから、発売日を指折り数えて待っていた作品。

 

「魔導具師ダリヤはうつむかない」のスピンオフ的なシリーズだけど、こちらにしか登場しない人物やエピソードが多くて楽しい。

 

「魔導具師ダリヤ〜」には、ルチアのほかにも、主役になれそうな人物がたくさんいるので、スピンオフがもっとたくさん出るといいなと思う。

 

 

 

 

「小説家になろう」で読んだ作品のメモ

昨夜、なかなか眠れなくて何十作品も読んじゃったので、もはや感想メモが追いつかない。

 

(´・ω・`)

 

「たった5分で終わった復讐劇」(作者:当麻月菜)

 

全1話。

 

父親の不貞によって生まれた異母妹に立場を奪われ、愛する婚約者にも捨てられて、失意の中で病死したはずの令嬢が、謎のタイムリープで幸せを掴むお話だった。

 

性悪な異母妹との初対面の場に戻ったと思ったら、たった5分で父親と異母妹が破滅するというスピード展開が爽快。

 

https://ncode.syosetu.com/novelview/infotop/ncode/n8034hk/

 

「二度目の婚約者には、もう何も期待しません!……そう思っていたのに、待っていたのは年下領主からの溺愛でした。」(作者:当麻月菜)

 

全1話。

 

妹に心変わりした婚約者に回し蹴りを食らわした伯爵令嬢が、大変かっこよかった。
 

https://ncode.syosetu.com/novelview/infotop/ncode/n7286hh/

 

「ある日突然、醜いと有名な次期公爵様と結婚させられることになりました」( 作者:八代奏多)

 

全1話。

家族の虐待に苦しめられていた主人公が、顔も心も醜いと言われる男性との政略結婚で、家族から逃げ出せて幸せになるお話。

 

https://ncode.syosetu.com/novelview/infotop/ncode/n7011hg/

 

 

「追放、5日後。 ~悪名は利用してこそ価値がある~」(作者:三香)

 

全1話。

身に覚えのない悪名を着せられて国外追放された魔女の娘が、その悪名を逆手に取って自由を勝ち取るお話。

 

魔女だった母親の遺品の呪いの箱の効能が素敵だった。頭部永久脱毛と、水虫。血生臭くなくて、いいと思う。

 

https://ncode.syosetu.com/novelview/infotop/ncode/n8371hk/

 

 

「ざまぁされちゃったヒロインの走馬灯」(作者:海野宵人)

 

全3話。

 

「ざまあ」されるべきではない人々が陥れられて救われないお話がいかにストレスフルであるかということを実感できるお話だった。冤罪怖い。

 

https://ncode.syosetu.com/novelview/infotop/ncode/n7137hk/

 


「申し訳ないんだが、婚約破棄してくれないか?」と言われたので「はい、分かりました。さようなら」 と答えました。(作者:やきいもほくほく)
 

全1話。

 

身勝手な婚約者が自爆してくれたおかげで、良縁を得ることができた令嬢のお話。

 

https://ncode.syosetu.com/novelview/infotop/ncode/n8454hk/

 

 

うたた寝している間に運命が変わりました。」(作者:gacchi)

 

全73話。

のんびりした印象のタイトルだけど、内容はかなりハードだった。

 

主人公を苦しめた人々(主に家族)の悪どさが半端なかったけど、末路も強制労働とか娼館送りとか野垂れ死とか、だいぶ惨たらしかった。

 

https://ncode.syosetu.com/novelview/infotop/ncode/n7918hj/

 

 

「余命宣告を受けたので私を顧みない家族と婚約者に執着するのを辞める事にしました」(作者:芙由奈)

 

全161話。

 

白血病で余命半年と宣告されたアゼリアが、残り少ない人生のなかで幸せをつかむお話。

 

アゼリアの過酷な生い立ちや、出生の秘密、彼女を取り巻く人々の複雑な事情など、かなり盛りだくさんなドラマがあっただけに、ラストが切なかった。

 

ご都合主義的なハッピーエンドになっても、ラノベの読者のなかにはそんなに怒る人はいないだろうと思うけれども、それだとやっぱり違うのかなとも思う。

 

https://ncode.syosetu.com/novelview/infotop/ncode/n5337hf/

 

「小説家になろう」で読んだ作品のメモ

 

「もう二度とお義兄様を疑いません!」(作者:緋色の雨)

 

全1話。

異世界タイムリープもの。

 

侯爵家の令嬢シェリルは、陰謀で全てを失い落命した瞬間、事が起きる数年前に引き戻される。

 

他家の陰謀による破滅を回避するため、前回の人生では対立していた義兄と良好な関係を結び、妹として支えようとしていたのだけど、義兄のほうは支え合う以上の思いを義妹に抱いていて…

 

陰謀よりも義兄の方が危険そうだった。

 

https://ncode.syosetu.com/novelview/infotop/ncode/n7278hk/

 

 

 

「不義をはたらいたから婚約を破棄するですって?まぁそう言うなら了承しますけど、わたしたちってそもそも婚約していたの?」(作者:ぽんた)

 

全3話。

 

両親の死後、ろくでなしの叔父一家に屋敷を乗っ取られたメグは、婚約した覚えのない自称婚約者のクズ男に一方的に婚約を破棄され、屋敷を出ることになるのだけど、そんなことはどうでもよくて、メグにとっては初恋の王子様との別れや、処刑直前の再会のほうが一大事だった…

 

意外に強運らしく生き延びていた自称婚約者が、最後の最後まで邪魔くさかったのが印象的だった。図書館を破壊する大国とまとめて滅びておいて欲しかった。

 

https://ncode.syosetu.com/novelview/infotop/ncode/n7402hh/

 

 

 

「国外追放?わかりました、あなたにふさわしい女になって帰ります!」(作者:江葉)

 

全1話。

 

王太子との婚約破棄の上、国から追い出されたはずの公爵令嬢が、王太子に愛されていることを信じて疑わないまま、諸国で花嫁修行ならぬ武者修行することで、本人が知らないうちに王族への「ざまあ」が成立してしまう、というお話だった。

 

 

https://ncode.syosetu.com/novelview/infotop/ncode/n1847gy/

 

 


「この声は届かない」(作者:@豆狸)

 

婚約者の王子に蔑ろにされて深く傷ついた主人公が、ある日を境に王子の存在を五感で全く認識できなくなると言うお話だった。

 

暴力を伴わないDVやいじめによって、脳が損傷する場合があるそうだけど、主人公の「症状」は、そういうことを連想させるものだった。別の人と幸福な結婚をしてお話は完結したけど、なにか後遺症のようなことがなければいいなと思った。

 

https://ncode.syosetu.com/novelview/infotop/ncode/n1472ga/

 

 

 

 

転生脇役令嬢は高スペック「スローライフを目指したいのになんで王太子がこっちに来るんですか?!」(作者:氷雨そら)

 

全1話。

乙女ゲームのしがない脇役に転生したはずなのに、持って生まれたスペックが凶暴すぎて平穏に生きられない、気の毒だけど色々面白い令嬢のお話だった。

 

 

https://ncode.syosetu.com/novelview/infotop/ncode/n6133gx/

 

 

 

「神様、辞めました〜竜神の愛し子に冤罪を着せ投獄するような人間なんてもう知らない」(作者:九頭竜坂まほろん)

 

全1話。

タイトル通りに竜神に見捨てられた国は、上から下まで徹底的に滅亡して果てる。とくに、「愛し子」を直接害した王族の末路は凄惨だった。

 

勧善懲悪的な展開や、「ざまあ」的結末というのは、読者のシャーデンフロイデを喚起して満たす仕掛けでもあるのだろうけど、作中で「ざまあ」を食らって滅びる人々も、もともと妬みなどの感情から他人(主人公)を陥れて「ざまあ」感情をを享受している場合が多いので、そこのところだけ取り上げて考えれば、物語のなかで「ざまあ」されて滅びる人物と、彼らの「ざまあ」的末路を喜ぶ読者とは、わりと「そっくりさん」だと言えないこともない。

 

さらに言うなら、「ざまあ」されて滅びるような架空の人物が生み出された物語に登場するのは、そういう人生の物語を傍観する(読む)ことを求める読者がいるからであるわけで、そういう意味では全ての「ざまあ」要員の生まれ故郷は、読者が抱えるシャーデンフロイデであるとも言える。

 

なんてことを考えていたら、「ざまあ」死してしまった作中の人物たちの冥福を祈りたくなった。

 

 

https://ncode.syosetu.com/novelview/infotop/ncode/n4089hj/

 

「小説家になろう」で読んだ作品のメモ

 

 

「婚約解消を狙っているようですが、浮気の証拠を手に入れたので婚約破棄して差し上げます」(作者:鈴村あおい)

 

全1話。

タイトル通りの婚約破棄もの。

 

婚約者が不貞を働いていることと、慰謝料を払わずに婚約解除しようと目論んでいることを知ってしまった主人公が、友人たちとの連携プレーで華麗に「ざまあ」を決めるお話。

 

近頃では、ラノベの「ざまあ」が体操やフィギュアスケートの技みたいに思えてきた。技の名前をつけたくなるけど、そういうセンスに乏しいので、いい技名が思いつかない。

 

この作品では、ICレコーダーのように音声を記録できる魔法アイテムが、「ざまあ」の決め手だったので、

 

「桃色音声浴びせ蹴り」

 

なんてのを考えたんだけど、イマイチか。

 

https://ncode.syosetu.com/novelview/infotop/ncode/n6574hk/ 

 

 

「婚約破棄された悪役令嬢は正義の令嬢です〜貴方方は平民を馬鹿にしすぎです〜」(作者:小雪

 

 

全1話。

婚約破棄もの。

 

立場の弱い令嬢たちをいじめていたと非難された主人公は、実はそういう令嬢たちの地位向上のために礼儀作法を叩き込んでいただけだった、というお話。

 

この作品の「ざまあ」砲は、男尊女卑の貴族社会にあぐらをかいていた貴族男性全員に向けて発射されている。そこがちょっとユニークだと思った。

 

 

https://ncode.syosetu.com/novelview/infotop/ncode/n6847hk/

 

 

 

 

「婚約を解消したい、と貴方が言った。」(作者:夏月 海桜)

 

全12話。

相手の心変わりのせいで、恋する相手との婚約を一方的に解消された男爵令嬢のユリシーラは、自分達の婚約解消が、実は派閥間の政略的な駆け引きのせいで起きたことを知って驚くものの、二度目の婚約では、政略と真ごころを両立させることができるような相手を選んで幸せになる。うん、よかった。

 

 

https://ncode.syosetu.com/novelview/infotop/ncode/n1014gz/

 

 

 


「幼馴染の公爵令嬢が、私の婚約者を狙っていたので、流れに身を任せてみる事にした。」(作者:完菜)

 

全1話。

 

最低最悪のモラハラ婚約者を、性悪な友人が略奪してくれたおかげで、幸せをつかむことができた公爵令嬢のお話。

 

婚約者を略奪された瞬間に「ざまあ」が成立するというのが面白かった。

 

 

https://ncode.syosetu.com/novelview/infotop/ncode/n7883hg/

 

 

 

「冴えない姉さんの婚約者を奪ってやった妹ですが、姉には姉で事情があったみたいです」(作者:いっちょしまる)

 

全1話。

 

「姉」の事情が完全に予想外だった。

そして「妹」は良いツンデレだった。

 

 

https://ncode.syosetu.com/novelview/infotop/ncode/n5533hk/