湯飲みの横に防水機能のない日記

色々壊れてて治療中。具合のよくないときに寝たまま携帯で書くために作ったブログです。ほんとにそれだけ。

ラノベ乱読メモ(人外・カマトト仕様・マリッジブルー・アラフォー)

 

最近、kindle unlimited(読み放題)書籍を探しにくくなっている気がする。

 

おすすめされる書籍のジャンルは、ユーザーの読書傾向に合わせるせいか、だいぶ偏っている。私だと、ラノベ異世界系マンガばかりが、ずらりと並ぶ。

 

おかげでラノベやマンガ以外のジャンルの読み放題本を、だいぶ見逃している。

 

それはまあ自業自得なのだけど、おすすめ表示される書籍で人気のあるものが、ダウンロードがなかなか終了しないことも多いのには閉口する。

 

著者名で検索しても、あるはずの読み放題の著作が、なぜか表示されないこともある。

 

ラノベとマンガとハウツー本以外の読み放題書籍や、無料書籍の情報を、もう少しうまく、ラクに拾いたい。

 

どなたかそういう情報発信をしている篤志家はいないものか。

 

自分でやれということか。(´・ω・`)

 

読んでから紹介するのは、読書量的に無理だけど、見つけた本の情報を貼り付けるくらいなら、できないこともないかな。

 

ちょっと考えてみよう。

別ブログ立てるのも大変だし、ここでやろうか。

 

 

あれ?

自分でやってたら、全然ラクじゃないんじゃないか?

 

(´;ω;`)

 

まあいいや。

とりあえず、読んだ本のメモ。

 

 

「先生と化物のものがたり」(野原耳子 著)

 

先生と化物のものがたり (雑談屋)

先生と化物のものがたり (雑談屋)

 

 

kindle unlimited(読み放題)で読んだ作品。

不思議な味わいの伝奇小説だった。

 

ラノベのくくりでいいのかどうか分からない。読みやすいし、ハッピーエンドではあったけど、少し違うような気もする。でも、どう違うのかという説明は難しい。

 

ラノベラノベ以外かの区別って、どのあたりに決め手があるのかな。そのあたりの定義とか、あるなら知りたい。自分でも考えてみようかな)

 

「先生と化物のものがたり」の話に戻る。

 

おぞましい姿の不死の化物が、「先生」と呼ばれる人間の男性に深く愛されて、奇跡のような幸せに恵まれる物語、といっていいのかどうか、ちょっと迷う。

 

あらすじは概ねその通りだし、納得感もあるのだけど、なにかこう、だまし絵に取り込まれたような違和感が残って、落ち着かないのだ。

 

「化物」と「先生」が出会った時代ははっきり書かれていなかったけど、新聞が存在していたようなので、明治期以降の日本だと思われる。

 

「先生」は、最愛の「化物」と、二人のあいだに生まれた子どもたちに、別の世界に行って不死の存在になることを強く勧められるのだけど、頑として応じないまま、老衰で亡くなった。

 

子どもたちは、悲しみにくれる母親の心を癒すために、父親の生まれ変わりを探して何百年も旅をする。

 

平成か令和の日本に人間として転生した「先生」を見つけ出した子どもたちは、

 

「僕たち、何百年も父さまだけを探しつづけた」

 

と言うのだけれど……

 

明治から平成もしくは令和まで、どんなに長くても150年ちょっとだ。何百年とは言い難い。

 

彼らはこの世とは別の場所に行き来できるらしいので、時間の流れ方が違っていたのかもしれないけれど、そういう経緯は明らかにされないまま「何百年」という時間の流れが無造作に語られる。しかもその語りに説得力があるために、読んでいて奇妙なめまいを覚えるのだ。

 

「化物」のあり方も奇妙だった。

 

人間を簡単に引き裂いて捕食できるほどの力があるのに、長いあいだ、人間に幽閉されて、拷問によって従わされている。

 

「化物」は、神によって、誰にも愛されない醜悪な姿で生み出されたらしい。

 

「化物」が愛されないことは、神の定めた世界の理(ことわり)であるらしく、「化物」がどんなに苦しんでいても、神は助けようともしない。

 

けれども、愛が「化物」のあり方を変えていく。

 

同じように、「化物」の純粋な思慕が、一族の出来損ないとして虐待され続け、意志を持つことすらできずにいた「先生」を、狂気のような愛に駆り立てることになる。

 

「化物」が「醜いのに愛される」存在になってしまったことから、神は自分で作った世界のことわりに意味などなかったと判断して、勝手に幸せになれと宣言するのだけど……

 

そもそも、神はなんのつもりでそんな「化物」をこしらえたのか。どんなに醜い姿にしても、何かを愛する心を持たせたら、愛を返す存在に巡り合う可能性はゼロではないと、神なんだから分からないはずはないだろうに。

 

だいたい、この神もかなりおかしい。

 

変な関西弁を使い、せんべいばっかりかじっている。一応万能の存在として自分の創造物を管理しているらしいのに、やることが場当たり的で、何を目指しているのか計り知れない。人間には理解できない次元の理屈で動いているっぽいけれども、関西弁とせんべいのせいで、いろいろ台無しになっている。

 

最強の無意味が具現化したような存在なのだろうか。創造主が無意味の権化というのもすごい話だ。この神にくらべれば、「化物」はよほど筋の通った真っ当な存在に思える。

 

書かれずに終わった世界の深みが余韻として残る作品、というべきか。神サイドの物語も読んでみたかった。同じ作者さんの作者が、ほかにもkindle読み放題リストに入っているようなので、そのうち読んでみようと思う。

 

 

ちなみにAmazonでは、この作品は「BL」に分類されていた(読み終わってから気がついた)

 

確かに「先生」は男性で、「化物」の一人称も「おれ」だったけど、子ども産んで「母さま」って呼ばれてたし、姿は全身目玉だらけの不定形っぽかったので、「BL」のくくりでなくても全く問題ないと思うのだけど、そういうものでもないのだろうか。

 

 

 

異世界で魔女に間違われたら愛されすぎて困ります!?」(如月美樹 著、深山キリ 絵)

 

誰にも愛されることがなかった主人公が、異世界に転移した途端、老若男女を問わず、ありとあらゆる人々に猛烈に愛され求められる存在になってしまうというお話だった。

 

愛される求められる理由の一つめは、日本人特有の黒髪と黒目が異世界では信仰と畏怖の対象だったため。

 

二つめは、小柄で童顔だったために、本当は19歳なのに9歳ぐらいだと思い込まれてしまったため。

 

三つめは、異世界の言語をうまく発音できないせいで、何を喋っても愛らしい赤ちゃん言葉風になってしまい、見た目の幼さとの相乗効果で、愛らしいものに飢えていた異世界の人々が例外なく悩殺されてしまったため。

 

その愛されっぷりを味わい楽しむお話なのだと思う。

 

前世では愛された経験が極端に少なく、特にカマトトキャラでもなかったらしい主人公が、転生後の周囲の凄まじい溺愛責めに、わりとあっさり順応していくのが、若干不自然な気もした。

 

もっとも、いきなり戦場のど真ん中に落とされて、砦に連行され、不審者として身体検査までされたら、本能的に幼児退行して身を守ったとしても、不思議ではないのかもしれない。

 

幼女と思い込まれたまま、いろんな人に溺愛されるので、誰かと恋愛関係が成立しても、ライバル同士で争いにならないのか心配だったけど、ラストできれいに話がまとまっていたのでホッとした。

 

 

「寵愛婚 華麗なる王太子殿下は今日も新妻への独占欲が隠せない」(惣領莉沙 著)

 

タイトル通り、王太子はたしかに独占欲がだだ漏れだったけど、一番肝心なことを伝えていなかったため、隣国から迎えた新妻が孤独のエアポケットに墜落するというお話だった。

 

隣国の王女は国王の次女であり、もともと王太子とは腹違いの兄の婚約者で、王太子は隣国の長女と婚約していた。

 

けれども兄と姉姫が相思相愛であり、王太子は妹姫を想っていたので、兄、姉姫、王太子の三人で結託して、お互いの婚約関係を入れ替えることを決意。

 

そのことを当事者の人である妹姫に一切打ち明けることなく、政治的取引の一環として結婚相手を入れ替えたため、妹姫は、王太子が仕方なく自分を娶るのだと思い込み、愛されない結婚生活を覚悟して嫁いでしまう。

 

もともと妹姫は、両親から向けられる愛が薄く、諦めることに慣れきってしまっていたので、いくら王太子が独占欲を見せても、姉の身代わりに大切にされているとしか思えない。

 

しかも、王太子が独身時代の虫除けとして常にエスコートしていた公爵令嬢が、姉そっくりな女性だったから、妹姫はなおさら諦観の境地を極めてしまい……

 

もちろんその誤解はちゃんと解けて、ハッピーエンドを迎えるのだけど、自分を除け者にして仲良く密談している三人を見ていた妹姫が、心の支えを求めて、王太子以外の男性を想うようになっても、全然不思議はなかったと思う。そうならなかったのは、王太子がたまたま妹姫の切ない初恋の相手で、他にめぼしい男性がいなかったからにすぎない。

 

それほどこじれないうちに、すれ違いが解消してしまったけど、大事なことを話さないまま結婚してしまった王太子は、もう少し痛い目を見てもよかった気がする。

 

痛い目といえば、分かりやすい悪役として、二人の結婚にケチたそうな公爵が登場するのだけど、一体どんな悪辣なことをしてくれるのかと思ったら、王太子妃にちょっと嫌味を言っただけだった。しかもその場で王太子妃に反撃され、王太子にも恫喝されてすごすごと引き下がり、家に帰ってからは話を聞いた実の娘にどやしつけられて終わっている。ここまでショボい悪役は、初めて見た。

 

それにしても、この作品、具合の悪いときに気を紛らわすために、あらすじだけ一気に掻っ込むような読み方をしてしまった。

 

思えばラノベのほとんどは、作者さんに申し訳ないような読み方ばかりしている気がする。

 

ラノベは読み物であって、飲み物ではないのに。

(´・ω・`)

 

ただ、そういう読み方ができてしまうのが、ラノベというジャンルの作品ではある。読むことで救われている読者としては、申し訳なくも有難いとしか言いようがない。

 

 

「無職独身アラフォー女子の異世界奮闘記」(杜間トマト 著)

 

 

小説家になろう」で完結している長編作品。

主人公は35歳の独身女性。派遣社員だったけど今は無職。婚活のために多くの習い事をしたけれど、努力は実らず、彼氏もいない。

 

そんな女性が、全く言葉の通じない、異世界に放り出され、あろうことか現地の人々に少年と間違われて、過酷な運命をたどることになる。

 

彼女の強みは、持っていたバッグが、元の世界の自宅につながっていたことだった。バッグから手を伸ばせば、一人暮らしをしていたアパート内を自由に移動して、部屋にあるものを自由に取り出すことができるし、パソコンでインターネットを使うこともできる。

 

異世界の暮らしが続くうちに、言語も覚えて、親しい人々も増えていくけれども、なぜか国政の中枢に近い人とばかり知り合うために、次から次へと国家がらみのトラブルに巻き込まれてしまう。

 

その度に、「アラフォーなめんなぁ!」と心なのかで自分を鼓舞しながら、元の世界で培った知識や経験、ネット情報や通販まで駆使して、大切に思う人々を守り抜く。

 

作中の決まり文句として頻繁に出てくる「アラフォーなめんなぁ!」という掛け声は、最初のうちは、異世界物にありがちなチート臭をまとった薄っぺらいものに思えて、いささかうっとうしかったのだけど、お話が進んで主人公の内面の葛藤が深まるにつれて、次第に出現頻度が下がり、ラストあたりでは、血のほとばしる決めゼリフになっていた。

 

バッグで元の世界(自宅やネット環境)と繋がり続けていたため、主人公は異世界に骨を埋める覚悟がどうしてもできなかった。だから、異世界で自分に思いを寄せる人々と出会って、限りなく恋に近い思慕の心が生まれても、その相手との将来を考えることが難しかった。

 

最終的に元の世界に帰ることを選んだ主人公の「その後」は、「小説家になろう」版では、かなり中途半端な形になってしまった。簡単にいうと、日本に戻ってから、「生物学上の父親」と「戸籍上の父親」と「実質的な父親」をそれぞれ別に持つ子どもを生んだのだ。

 

どの「父親」も、主人公を愛して支えることを望んでいたので、当事者たちには不満はないのだと思うけれども、読者によっては、こういう決着のありかたに、嫌悪感を持つ人もいるのじゃないかと思う。

 

とはいうものの、過酷な異世界に骨を埋める覚悟で恋に飛び込む勇気を持てなかった主人公に、罪はないし、物語の中での彼女の決断も間違いではなかったと思う。元の世界と中途半端につながったまま、戦火や悪意に怯える心で異世界に残って結婚しても、愛する相手を苦しめる結果になると主人公は考えたのだから。

 

でも、なかなか割り切れない人生だろうなとは思う。

 

書籍版のラストがどうなったのか気になる。いつか読む機会があれば確かめてみよう。

 

 

 

 

 

 

 

コロナ療養日記(生ハムマリネの巻)

こんばんは。

 

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運動と疲労感とビタミン

 

療養日記を読み返すと、2月5日ごろから具合の悪い日が続いている。

 

重い疲労感。

 

少し立っているだけでも、動悸と息切れがして気持ちが悪くなる。

 

朝目覚めたときの全身の痛み(主に関節)は、新型コロナ感染前からあった症状だけど、感染後にとんでもなく悪化した。

 

退院後はラクになってきていたのに、また悪くなりつつある。

 

今回の不調は、パソコンを長時間いじって疲れてしまったのが引き金だったけど(ほんと馬鹿だと思う)、それと同じころに、毎日きちんと飲んでいたマルチビタミンサプリを切らしてお休みしてしまったのも、無関係ではない気がする。

 

昨日、末っ子にサプリを買ってきてもらって、以前のように飲み始めた。

 

その影響かどうかは分からないけど、今朝は寝起きの身体の痛みが薄らいでいた。

 

市販のサプリが、そんなにすぐに効くものだろうかとは思うけれども、実感として、かなりラクになっているので、軽く考える気にはならない。

 

「うめき声が出るほどの痛み」が、「まだちょっと痛いな」程度になるのだから、自分にとっては大きな違いだ。

 

ビタミンCに抗炎症作用や抗酸化作用があるという。

 

寝起きのひどい身体の痛みが炎症によるものだとしたら、サプリが効いて痛みが軽くなっても不思議じゃないのかもしれない。

 

ビタミンCは、コラーゲンの代謝にも関係しているのだという。

 

新型コロナで入院している最中に、手の甲の皮膚が一気にシワシワになり、腕の内側などの柔らかい皮膚にも、かすかな小皺がたくさんできてしまった。

 

免疫暴走のせいで小皺が出来たのかどうかは、私にはわからない。でも、新型コロナ発症前には、そんな小皺がなかったのは間違いない。

 

発症後に、ビタミンCなどをもっと補っていたら、肺炎はともかく、後遺症と小皺はもう少し軽く済んだんじゃないかと思えてならない。

 

とまあ、出来なかったことを悔やんでも仕方がないので、具合が悪くなるのを防ぐためにも、栄養面には一層気をつけようと思う。

 

抗炎症作用のある食品をしっかり摂る。

少なくとも後遺症で困っているうちは、マルチビタミンサプリはサボらない。

 

下の厚生労働省のサイトのビタミンCの記事、読みきれないくらい情報が多いけど、面白いので貼り付けておく。

 

厚生労働省eJIM | ビタミンC | サプリメント・ビタミン・ミネラル | 医療関係者の方へ | 「統合医療」情報発信サイト

 

 

今日のメモ

 

亭主が朝早く出勤したので、私も頑張って起きて、迎えに来てくれたヘルパーさんに息子を預けた。

 

それからグラノーラと牛乳の朝ごはんを食べ、薬とサプリを飲んでから、病院へ。

 

診察まで1時間半ほど待った。

調剤薬局でも1時間かかると言われたので、その間にスタバに居ようと思ったら、レジ前が長蛇の列だったので、断念。

 

なぜかガラ空きだったマックでお昼にした。

 

エグチセット。

 

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スーパーなどで買い物もしたかったけど、体力的に無理だと思って、書店とカルディにサッと立ち寄るだけで我慢した。

 

調剤薬局で薬を受け取るときには、口から心臓が出そうなほど動悸がして、カウンターに手をついていないと立っていられなかった。

 

ひどい動悸がおさまるまで座って休んでから、帰宅して、布団に直行。

 

 

夜も亭主がいないので、食事の支度をしなくてはならない。

 

夕方、長女さんが仕事から帰るころには、動ける程度には回復したので、炊飯器をしかけて、玉ねぎを二個分スライスして水につけておき、ご飯が炊き上がるころに、カルディで買ってきた生ハム(+オリーブオイル、白ワインビネガー、塩)とあえて、超手抜きマリネ作成。そこで力尽きた。

 

学校から帰ってきた末っ子に、冷凍餃子を焼いてもらって、晩ご飯にした。

 

味噌汁は、コロナ籠城のときの非常食物資の残り。

 

 

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久々に(自分で)作ったマリネが、身体に沁みた。

 

書店で買った本のメモ。

 

「お皿の上の生物学」(小倉明彦 著)

お皿の上の生物学 (角川ソフィア文庫)

お皿の上の生物学 (角川ソフィア文庫)

 

 

自閉症津軽弁を話さない」(松本敏治 著)

 

ゆっくり読もう。

あ、末っ子に音読してもらおうかな。

 

 

 

コロナ療養日記(ど忘れの記録)

 

こんばんは。

 

健忘症メモ

 

人の名前がとっさに出てこないことが増えてきた。

 

新型コロナ入院以降、どんどんひどくなっている気がする。

 

今日は、ある大女優(故人)の名前がどうしても思い出せずに、だいぶ煩悶した。

 

ただ思い出せないのではなく、全然ちがう人たちの名前が、次々と湧いて出て、立ちふさがってしまうのだ。

 

湧いてでた人名の筆頭が、ソフィア・ローレン

 

50年近く前にテレビで見た主演映画「島の女」の情景や、その主題歌まで蘇ってきて、本来思い出そうとしていた女優の名前につながりそうな手がかりが、がどんどん霞んで掴めなくなってしまう。

 

このごろ、どうもこういうことが増えている。脳の劣化のせいだろう。

 

しかたがないので、ソフィア・ローレンが「島の女」の中で歌う「イルカに乗った少年」という歌を口ずさんでいたら、どうしても本物を聞きたくなったので、YouTubeで探してみた。

 

イルカに乗った少年(映画「島の女」より)

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  • 発売日: 2020/06/11
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きれいだけど、どうしようもない運命の前で寂しく佇むような歌だと思う。

 

映画「島の女」は、海底に沈んだ遺跡を巡って、男女が虚実入り混じった恋の駆け引きをするというストーリーで、十歳未満の子どもにとっては、決して楽しい作品ではなかった。

 

それなのに、なぜ鮮明に記憶しているのか。

歌も、そんなに好きではなかったのに。

 

映画の中のソフィア・ローレンは、ずる賢くて美しい少年のようだった。その違和感みたいなものが、記憶の強度に作用したのだろうか。

 

島の女 [DVD]

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そして、どうしても思い出せなかった女優の名前は、Google検索で判明した。

 

 

ローマの休日(字幕版)

ローマの休日(字幕版)

  • メディア: Prime Video
 

 

なんでオードリー・ヘップバーンを忘れるのかな。

 

ローマの休日」「マイフェアレディ」……何回も観てるのに。

 

ソフィア・ローレンとは何も似てないのに。

 

(´・ω・`)

 

ど忘れが本当にひどくなっているかどうかを知りたいので、思い出せないことがあったら、出来るだけメモしようと思う。

 

 

 

健康と食事メモ

 

寝起きの身体の痛みでノックアウトされながら起床。

 

そして超絶だるい。

動くと少し咳が出る。

 

偏頭痛の気配があったものの、昨日頑張って足の運動をしたせいか、痛みは出なかった。

 

朝ごはんは、あまりにも食欲がないので、ミニクロワッサンと野菜ジュースだけで済ませた。

 

 

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食事を取ると、一気に具合の悪さが増して、椅子にすわっていられなくなる。

 

まるで十二月ごろの体調に戻ってしまったようだけど、咳や胸の痛みはそこまで悪化しないので、肺炎由来の具合の悪さではない気がする。

 

なんなんだろう。

活性酸素か何かが必要以上に体内で暴れているのだろうか。

 

抗酸化作用のあるものを、もっと摂るべきか。

 

横になっていても、だるさとしんどさから逃れられないので、ゲームアプリやラノベなどでひたすら気を紛らわして、時間をやり過ごした。

 

足の運動やストレッチは、出来る限りやった。

 

昼ごはんは、亭主作のお好み焼きだった。写真撮るの忘れた。食欲無くて、一切れだけ食べた。

 

 

晩ごはん。

チリコンカン、エリンギとほうれん草の炒め物、きゅうりのぬか漬け。亭主作。

 

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ご飯は少なめにしてもらって、チリコンカンは完食。豆がほくほくしてて、おいしかった。

 

明日は通院日。

亭主が早朝に出勤するので、息子をヘルパーさんに預けてから出かける予定。ヘルパーさんは、息子をうちまで迎えにきてくれて、介護施設のバスに乗せてくれるのだ。

 

早く寝よう。

 

 

 

 

コロナ療養日記(ビタミン不足か)

こんにちは。

 

健康観察メモ

 

この2日ほど、具合の悪さが増している。咳は出ないものの、胸の締め付け感が、若干復活してしている。

 

ただだるいだけじゃなくて、椅子にすわっているのもつらいという、退院したころの感じに戻ってしまった。

 

そのせいで、もも上げなどの運動をサボっていたら、今朝ひさびさに偏頭痛に見舞われた。

 

足の運動と偏頭痛は、やっぱり関係しているようだ。

 

でも、具合の悪いときは、もも上げもキツい。仰向けでの自転車運動も、つらい。

 

困った。(´・ω・`)

 

仕方ないので、横になった状態での足のストレッチなど、負担の少ないものを増やしてみることにする。足の甲で、反対側のふくらはぎをトントンするとか(いまもやってる)。

 

もう一つ、具合悪化の原因を思いついた。

 

退院してから欠かさず飲んでいたビタミンサプリを、先週飲みきってしまって、その後飲んでいなかったのだ。ビタミンCの多いタイプ。できるだけ早めに再入手しよう。

 

 

食事メモ

 

また溜め込んでしまった。

 

2月8日(月)の晩ごはん。

 

チキンカレー、サラダ、みかん。亭主作。

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息子がいつにも増して大喜びで食べていた。

 

亭主の話では、ハウスバーモンドカレーのルーに、クミンを足したのが気に入ったのだろう、とのこと。玉ねぎとクミンを炒めるときに、香りにつられて息子が台所まで観察にきていたそうだ。

 

 

2月9日(火)の朝ごはん。

 

青梗菜と鶏肉のミルク煮(亭主作の)、コンビニのサンドイッチ、野菜ジュース。

 

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息子は好物のはずのクリーム煮に見向きもせず、前の晩のカレーだけ食べて出かけたらしい。

 

2月9日(火)の昼ごはん。

 

ラーメン(亭主作)、野菜ジュース。

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食欲がなかったけど、コーンの甘さに助けられて、しっかり食べられた。

 

2月9日(火)の晩ごはん。

 

鯖の塩焼きの大根おろし添え、にんじんと卵の炒め物、サラダ、味噌汁。亭主作。

 

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2月10日(水)の朝ごはん。

 

レトルトのビーフカレー、りんご、牛乳。亭主が出勤なので、自分で用意した。

 

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2月10日(水)のお昼ごはん。

 

自分で作ったフレンチトースト、野菜ジュース。

 

バナナも食べようと思ったけど、フレンチトーストでお腹いっぱいになったので断念。

 

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2月10日(水)の晩ごはん。

 

筑前煮、アボカドとトマトのサラダ、野菜とワカメの味噌汁、みかん。亭主作。

 

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筑前煮のごぼうがものすごくおいしかった。

 

そういえば、ごぼうは、肺を丈夫にすると聞いたことがある。おいしく感じるのは、身体が喜ぶ食材だからかも。

 

 

 

 

ラノベ乱読メモ(筋肉、脳筋、恐怖症、そしてまた脳筋)

 

読んだら必ず感想を書く、などと誓ったのは、いつのことだったか。(遠い目)

 

今年に入ってから、kindleで読んだ本は、今日の時点で24冊。

 

このペースなら、「(ラノベや漫画を入れて)年間300冊を絶対超えない」という自重ルールは守れそうだけど、感想は書ききれそうにない。

 

 

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そもそも、kindle本以外に、「小説家になろう」で公開されている作品や紙の書籍も山ほど読んでいるのだから、あんまり自重になっていない気もする。

 

やっぱり、感想頑張ろう。

一冊読んだら、せめてメモ程度の記録は残す。

 

読みすぎ、ダメ、絶対。

網膜剥離防止的な意味で)

 

 

「筋肉系騎士団長は聡明な王宮侍女との恋を静かに大切に育みます」(蒼山蛍 著)

 

kindle unlimited(読み放題)で読んだ作品。

初めて読む作者さんだったと思う。

表紙の絵が好みだったので、読んでみた。

 

ファンタジー要素は見当たらなくて、架空の西洋風王国の時代劇という感じだった。

 

タイトルそのままのお話なのかなと思ったら、そうでもなかった。

 

まずヒロインの王宮侍女に、「聡明」という言葉がいまいちしっくりこない。

 

お話の冒頭で王宮内で迷子になり、焦って階段で蹴つまずき、しがみついたカーテンにぶら下がっていたところを、たまたま通りかかった騎士団長に救われるのだ。

 

その後、有能な侍女として上司に認められるようになるのだけど、恋に夢中になって仕事で大ポカしたり、上司のいない時に恋人との逢瀬を繰り返しているエピソードの方が印象が強いので、聡明というよりは、「情熱的なドジっ子」のほうが、ぴったりくる。

 

そして騎士団長は、決して「静かに愛を育む」タイプではなかった。恋人が職場でいじめられているのを目撃すれば、憚ることなく首謀者をその場で罵るし、恋人への嫌がらせ行為などが発覚すれば、犯人探しのために周囲を恫喝して恐怖に陥れる。だいぶ騒々しい人だった。

 

「筋肉系」ではあるけど、決して「脳筋」ではない騎士団長は、殉職した部下たちの数だけ腕に蔦の葉の刺青を入れて、密かな自分の戒めとしている。

 

そういう、武骨な見た目に隠されたナイーブさが、侍女を陥落させるわけだけど、その蔦のなかに、恋人である侍女を表す赤い花を彫りこむエピソードは、ちょっとどうかと思った。絵柄的には素敵だけど、なんだか遺影の間に彼女の写真を飾るみたいなので、別の腕に彫っても良かったような気がしなくもない。

 

デリケートなのに、ちょっとだけデリカシーのないところがあるのが、「筋肉系」の味わいなんだろうか。

 

そんな二人の恋愛に横槍を入れる悪役令嬢が登場するけれども、王家遠縁を振りかざしていたわりには、ものすごくあっさり撃退されて退場する。

 

たぶん、縁故入社の御局様のパワハラや、婚活目的で腰掛け就職の同僚による仲間はずれに苦しんでいる人にとっては、とてもスカッとして心あたたまるお話なのだと思う。

 

日頃「異世界悪役令嬢もの」を好んで読んでいる私としては、もうちょっとこう、主人公と悪役令嬢の絡みを見たかったけど、たぶんメインの読者の方々とはニーズが違うのだろう。

 

 

 

「大預言者は前世から逃げる   三周目は公爵令嬢に転生したから、バラ色ライフを送りたい」(寿利真 著)

 

 

「ピッコマ」で公開されているコミック版が面白くて引き込まれたので、「小説家になろう」で公開されてている原作を読み始めた。

 

なぜか記憶を保持したまま転生し続ける、ガチの体育会系女子が主人公。

 

1回目は、脳筋気味の格闘家一家の娘として生まれたけれども、ランニング中に雷に当たって死亡。

 

2回目は、異世界ストリートチルドレンから成り上がり、文武両道の大預言者兼教育者として大活躍したけれど、馬車に轢かれて死亡。

 

3回目は、自分を馬車で轢き殺した貴族女性の娘として生まれたけれども、預言者だった前世の記憶と能力を取り戻すと同時に、この先ろくな死に方をしないことが分かってしまい……

 

豪胆な性格の主人公と、徹底した脳筋国家の王族や貴族たちが、面白いエピソードを次々と打ち上げながら物語をぐいぐい牽引していくので、勢いに乗せられて読み進めていたら、思いがけず奥行きの深い物語だった。

 

物語がかなり進んでから、主人公の転生が、異世界からの侵略者に対抗して世界の滅亡を防ぐために、はるか昔から意図的に行われているものであることが分かってくる。

 

転生を繰り返す運命を受け入れた主人公の深い孤独が、彼女を慕う多くの人々の熱い思いで埋められていく。

 

続きが出るのが待ち遠しい。

 

 

 

「記憶喪失の侯爵様に離縁されそうです」(ちろりん 著)

 

 

kindle読み放題(unlimited)で読んだ作品。

なんというか、読後にものすごく気まずいものが残る、三角関係のお話だった。

 

度し難い女性恐怖症を克服して結婚したのに、階段から落ちて頭を打ったせいで、最愛の妻の存在と女性恐怖症を克服した経緯をまとめて忘れてしまってパニック状態の、美貌の侯爵。

 

愛する夫が妻(女性)である自分に怯えて苦しむ姿に耐えられず、離婚を決行しようとする、地味でけなげな侯爵夫人。

 

そして、侯爵への秘めたる恋情と独占欲を押さえきれず、侯爵夫人を脅迫して離婚に追い込もうとする画策する、キモい王太子

 

侯爵は、ハゲタカの如く妻の座を狙う令嬢たちに捕まって監禁され、性的暴行(未遂)を受けて以来、若い女性を見ただけで深刻なパニック発作を起こすようになってしまったのだという。

 

侯爵に邪な思いを寄せる王太子は、ハゲタカ令嬢たちを全員捕らえて断罪したあと、社交の場ではつねに侯爵に寄り添い、執拗に群がる肉食令嬢たちを退けていた。

 

裏を返せば、王太子はトラウマを抱えた侯爵を自分に依存させて縛り付けていたわけで、肉食令嬢たちと中身はそんなに違わないのだけど、もともと裏表のない性格である上にトラウマでいっぱいいっぱいの侯爵が、王太子の邪心を感知できるはずもなかった。

 

一方、事件当時まだ幼かった侯爵夫人は、破廉恥な令嬢たちに脅されて、侯爵をおびき出す手引きをさせられたのだけど、ほのかな恋心を寄せていた侯爵が襲われるのを黙認できず、近場の大人たちに助けを求めた。そのおかげで、ギリギリのところで暴行は未遂に終わったのだけど、侯爵夫人は手引きしたことを深く後悔し、罪悪感に苦しんでいた。

 

国王の命令で侯爵との政略結婚が決まってからは、決して愛されない妻になる覚悟をして、侯爵のトラウマ克服のために人生を捧げることを決意。

 

お互いの努力が実り、侯爵が妻限定でパニックを起こさなくなってからは、いささか不自然な夫婦関係ではあるものの、支えあって暮らせるようにもなった。

 

そんな成り行きに王太子が我慢できるはずもなく、執拗に破局の機会を狙い、やがて侯爵夫人が暴行事件の手引きをした子どもだった可能性にたどり着く。

 

確証がつかめなかった王太子は、侯爵の留守を狙って屋敷に押しかけて、侯爵夫人に脅し半分のカマをかけて、自供させることに成功。もともと強罪悪感に囚われていた侯爵夫人は、王太子の言いなりに離婚に同意。

 

ところが、その直後に記憶喪失になった侯爵は、なぜか離婚に応じようとせず、家を出ようとする夫人を軟禁してしまう。

 

侯爵夫妻がなかなか離婚しないことに業を煮やした王太子は、またしても侯爵邸に押しかけて夫人を脅し、強引に修道院に送り込もうとするのだけど、とっくに記憶が戻っていた侯爵に阻止される。

 

侯爵は、手引きした子どもが夫人であることに最初から気づいていたけれど、彼女が自分を救ってくれたことも分かっていたので、罪に問われることがないように、黙っていたのだった。

 

侯爵夫妻がお互いの深い愛情を確かめ合う様子を見ても、王太子は全く諦める気にはならなかったようで、夫人を糾弾して離婚に持ち込もうと散々ごねまくった挙句、改めて侯爵夫人に宣戦布告を耳打ちしち帰っていく。

 

侯爵夫人も、厳しい憎悪と監視の目を向ける王太子の存在こそが、自分を律するために必要だと深く認識し、夫を誠実に愛することを誓う。

 

めでたしめでたし……なのか?

 

 

王太子のその後の動向や内面の思いについて、全く触れられないままお話が終わってしまったので、落ち着かないことこの上ない。

 

侯爵夫人、王太子に暗殺されたりしないだろうか。

 

そこまでいかなくても、この王太子、侯爵を自分の懐に取り戻すために、死ぬまで日常的に邪魔しにきそうな気がしてならない。

 

いやだなあ、そんな結婚生活。

 

(´・ω・`)

 

 

「私が聖女?いいえ、悪役令嬢です! 生存ルート目指したらなぜか聖女になってしまいそうな件」(藍上イオタ 著)

 

悪役令嬢転生もの。

小説家になろう」で読んだけれど、書籍化もされているようだ。

 

乙女ゲームの悪役令嬢に転生してしまったオタクなOLが、不幸な未来を回避するために、前世の知識をかき集めて必死で努力した結果、多くの国民から慕われて、ゲームでは自分を捨てた王子と結ばれて幸せになる…という、このジャンルでの王道なストーリーだった。

テンポよく楽しく読めた。

 

お話の土台となった乙女ゲームのシナリオが、病んだ愛情を主軸としていたためか、「攻略対象」だった青年たちの性格が、エゴイスティックで押し付けがましかったので、序盤はどうにも好感が持てなかったのだけど、ポジィティブで脳筋気味な主人公の影響で、みんな次第に健全化していったので、ラストはとても爽やかだった。

 

主人公は、精霊の力を借りて天然痘のワクチンを開発することで、自分の破滅を回避するだけでなく、結果的に多くの人々を救うことになる。

 

異世界転生ラノベでは、そういう疫病克服のエピソードをときどき見かける。どの作品も、取り入れ方をいろいろ工夫していて面白い。

 

天然痘のワクチンが出てきたラノベは、前に1つ読んだ記憶があるけれど、そちらは魔法を使わずに、オーソドックスな医学研究で結果を出していた。新型コロナ的な感染症とその後遺症を描いたラノベも、いつか書かれないかなと、心待ちにしている。

 

それにしても、この物語の作中で語られる乙女ゲームは酷かった。

 

ハッピーエンドが、「国家滅亡を見届けてから心中」とか、「生涯、塔に監禁して愛人に据え置き」とか……ヒロインが気の毒すぎる。

 

悪役令嬢の末路はもっと酷くて、良くて惨殺か爆殺、悪ければ生命エネルギーを搾り取って使い捨てる家畜扱いという、人権のカケラもない人生を約束されている。

 

乙女ゲームをプレイした経験がほとんどないのだけど、こんなシナリオのゲームが無料アプリであったとしても、私なら絶対やらないと思う。そんなゲームに前世でドハマりしていたという主人公、だいぶ闇が深かったのかもしれない。

 

主人公の頑張りの結果、そういう未来は回避されるのだけど、立場の弱い相手を物のように扱うという、物語世界のハラスメント傾向を全面的に改変するには至らないので、読後感にちょっと毒が残った。