湯飲みの横に防水機能のない日記

色々壊れてて治療中。具合のよくないときに寝たまま携帯で書くために作ったブログです。ほんとにそれだけ。

ぷちぷち健康日記(144回目)

1日の平均歩数が落ちないまま、週の半分を過ぎた。

 

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近所とはいえ、1日2回の外出は大きい。

家の中でこまめに歩くのも効いている。

 

昨日の歩数は7158歩。

消費カロリーは153キロカロリー。19グラムの体脂肪燃焼に相当するとのこと。

 

 

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つまり、ウォーキングだけで1キロ落とそうと思ったら、40万歩近く歩く必要があるということか(計算合ってるかな)。

 

一か月で40万歩を達成するためには、1日に13333歩ちょっと歩く必要がある。いまの体力では到底無理。でも永遠に不可能ではないと思う。

 

 

全身の筋肉痛は、相変わらずだ。

これが消えるころには、きっとだいぶ体力が戻っていることだろう。

夏までに、消えるといいな。

 

 

(_ _).。o○

 

野菜の勉強。

 

さつまいもの皮には、ポリフェノールの一種であるアントシアニンが含まれているとのこと。

 

ブルーベリーにも含まれているアントシアニンは、強い抗酸化作用を持つだけでなく、老眼や白内障予防、目の毛様体の緊張をほぐす効果などもあるという。

 

野菜スープには、皮ごといれて食べている。

 

↓参考図書「野菜はくすり」オレンジページ

Kindle Unlimited(読み放題)で利用できます。

 

 

今日の一文(一月五日)

三好達治

 

鵞鳥。ーーーたくさんいつしよにゐるので、自分を見失はないために啼ゐてゐます。

 

「測量船」春

 

 

ここのブログもそんな感じ。

 

 

 

 

今日の一文(一月四日) - 湯飲みの横に防水機能のない日記

 

夢の歌(古今和歌集・紀貫之)

「夢」にテーマを絞って、和歌を集めてみようと思い、まず「古今和歌集」で探してみた。

 

山寺に詣でたりけるによめる

 

紀貫之

 

宿りして春の山べに寝たる夜は夢のうちにも花ぞ散りける

 

【意訳】

春爛漫の山の宿で眠った夜には、夢の中でも花びらが散り乱れていた。

 

 

詠み人は、夢うつつの区別もつかないほどに桜の幻影に取り込まれ、あたかも恋が成就した瞬間の多幸感とも言うべき情感にひたっているように思われる。

 

けれども、夢の中の花はすでに散り始めているという。

 

無上の喜びに満たされながらも、冷え冷えとした終わりの時が遠からず来ることは、予期しているのかもしれない。

 

 

↓参照した本

 

窪田空穂「古今和歌集(全現代語訳付)」

古今和歌集(全現代語訳付)

古今和歌集(全現代語訳付)

Amazon

(現在Kindle Unlimitedで読み放題利用できる書籍です)

 

 

 

 

 

今月Kindleで読んだ本(2022年12月)

ひさびさに月末に間に合った。

 

夏目みや「転生したら悪役令嬢、推しの幸せ全力で応援いたします」

 

Kindle Unlimited(読み放題)で読んだ作品。

 

前世でハマっていた乙女ゲームの悪役令嬢に転生した主人公が、破滅エンドを回避しつつ、大好きだったヒロインのウォッチングや保護に邁進しようとしていたら、断罪してくるはずの王子に何故か愛され、ヒロインにも慕われて…と言うお話。

 

異世界転生悪役令嬢ものの定番というか王道というか、とにかく不安なく読んで楽しめるお話だった。脇役キャラが結構濃くて面白かったので、欲を言うならもっといろんなエピソードを楽しみたかった。

 

特に主人公の兄。無口で天才で極端な甘党で、実は妹思いで、趣味は悪いのに可愛いものが好きという、盛りに盛った設定なので、別の作品で主役級になって活躍してほしい。

 

 

徳田秋声「黴」

 

Kindle青空文庫(無料)。 

学生くずれ、物書きくずれの主人公が、たいして好きでもない手伝いの女性を友人と取り合ううちに関係して子供ができて、責任を取るのか取らないのかはっきりしないままぐずくずと話し合いをして……読んでいて黴が生えてきそうな話なのだけど、つい読み続けてしまう何かがあるのが不思議だった。

 

 

らくたしょうこ「雨上がりに見た泡沫」

 

Kindle Unlimited(読み放題)で読んだ。

BLのくくりに入るのだろうけど、事件も葛藤もなく、ほんわかした日常の描写が続くので、すごく仲のいい友人同士という感じでもあった。つまり、とても読みやすかった。

 

年のせいか分からないけど、近頃ラノベなど読んでいても、房事の描写が延々と長かったり重かったりすると、ついページをかっ飛ばすようになってしまった。そういった方面においても描画に工夫を凝らして作品を書いておられる作家の方々には申し訳ないとは思うものの、限られた場面において限定された行動を取るに当たって人間のやることというのは無限に多彩なはずもなく、数多く眺めていればどうしたってパターン化して見えてくるものだから、早い話がいい加減飽きてくるということだってあるわけで、そういうことに紙面と文字数を使うよりも、登場人物たちの心理や会話の描写のほうに念を入れて作品世界を深く広くしてもらえたらいいのに、などと思ったりするのだった。

 

 

楢崎ねねこ「花婿にはなりません」

 

Kindle Unlimited(読み放題)で読んだマンガ。

婚約者(女性)のウエディングドレスを選びに付き合っていた主人公が、その場に現れたドレスのデザイナー(男性)に惚れられて、人生の予定が激変するお話だった。

 

いい加減な気持ちで結婚しようとしていた婚約者とは破談になり、勤めていた会社はデザイナーに買収されて、給料も福利厚生も大幅に改善された上に、もともと有能だった主人公には魅力的なポストが用意されていて……俺様社長であるデザイナーに逃げ道を塞がれながらも、主人公はそれに流されることなく、仕事でもきっちり成果を出して、最終的にはパートナーにおさまっていた。

 

 

大和名瀬「不思議の国のチーフ」

 

Kindle Unlimited(読み放題)で読んだBLマンガ。

 

漫画家のチーフアシスタントが人型のネズミで、しかもとても有能で愛らしくて……という、ファンタジーな要素の入った恋愛ストーリーだった。

 

 

 

アナトール・フランス芥川龍之介訳「バルタザアル」

 

無料で読める青空文庫版。

 

エチオピアの若い王であるバルタザアルが、命がけで恋したシバの女王にあっさり裏切られた苦しみから逃れるために、学問を極めて賢者となり、誕生したばかりのイエスの元へ行く。

 

新約聖書では、イエスの元に来た博士たちは東から来たと書いてあるのだけど…

 

エスヘロデ王の代に、ユダヤベツレヘムでお生れになったとき、見よ、東からきた博士たちがエルサレムに着いて言った、


ユダヤ人の王としてお生れになったかたは、どこにおられますか。わたしたちは東の方でその星を見たので、そのかたを拝みにきました」。

 

マタイによる福音書 第二章 1〜2節

 

 

エチオピアってイスラエルの東だったろうか。

なんか方向違うような。

という謎は残ったけど、興味深い作品だった。

 

 

 

大原富江建礼門院右京太夫

Kindle Unlimited(読み放題)で読める作品。

 

建礼門院に仕え、のちに後鳥羽院にも仕えた、建礼門院右京太夫の生涯の物語。

 

歴史音痴なので、当時の天皇家や公家、武家の人間関係が把握できず、Wikipediaなどを調べながらの読書になった。

 

これを読む前に、平家関連の大河ドラマを見ておくべきだったと思う。

 

来年、見よう。

 

宮沢賢治「秋田街道」

 

無料で読める、Kindle青空文庫版。

この掌編は、初めて読んだ。

 

盛岡、小岩井農場、雫石…。

幼少期に岩手県に住んでいたので、出てくる地名が懐かしい。

 

小岩井農場に行ったのは、いまから50年以上も前、昭和43年(1968年)頃になる。あまり覚えていないけど、牛がものすごく大きくて、目つきが悪かった。

 

宮沢賢治が亡くなったのは、昭和8年(1933年)。子どものころは、ずいぶん昔の人だと思っていたけど、私が生まれる30年ほど前で生きていたのだから、少し大きく括れば同時代といってもいいくらい近い時間の人なんだなと思えてくる。

 

 

大原富枝「建礼門院右京太夫」

前から読みたいと思っていた、大原富枝「建礼門院右京太夫Kindle Unlimited(読み放題)で利用できるのに気づいて、さっそくダウンロードして読んでいる。

 

 

冒頭、著者らしき女性が、モンペ姿でバスに乗り、寂光院を訪れている。

 

東京ではすでに防空演習が行われていた。そのようなさし迫った情勢のなかを抜けでて、洛北大原に寂光院を訪ねる私の気持には、寂光院よりむしろ別の目的があった。

 

Wikipediaによれば、大原富江氏は1912年生まれとのことなので、第二次世界大戦ごろには30歳前後だったのだろう。

 

著者は、寂光院の門前の小径から見る山の斜面を眺めながら、墨染の衣を身につけた建礼門院が覚束ない足取りでおりてくる、「平家物語」の「大原行幸」の場面を思い起こす。

 

そして、建礼門院に仕えた右京太夫たちの墓を眺めてながら、歌とともに彼女たちの生涯を思う。

 

今はゆめ昔やゆめとまよはれていかに思へどうつつとぞなき

 

今この時が夢なのか、それとも昔の記憶こそが、すべて夢だったのか。心は迷いに迷うけれど、全てが現実だとは、どうしても思えない……

 

平家滅亡とともに恋人を失い、かつて仕えていた方の凋落を目の当たりにした建礼門院右京太夫のこの歌は、戦争を体験した20世紀の作家の心には、ことさらに重く響いたのではなかろうか。

 

 

歴史に疎いので、登場する人々の関係(血縁がややこしすぎる…)など、分からないことが多いけれど、「鎌倉殿の13人」では詳しく語られなかった、平家一門や後白河法皇サイドのお話だと思うと、調べながら読むのもそれほど苦にならない。

 

ゆっくり楽しもう。