引用ノート（東北の味噌漬け？）

少なくとも福島、新潟、山形の三県に亙って味噌漬けのものが確かに旨いのだからこれは東北地方全体に就て言えることなのだろうと思う。

その中でも野菜の味噌漬けが殊にいい。

これは味噌の問題に違いないのだから鮭などの味噌漬けもその場所で食べるならば旨いに決まっているが、それでも野菜のが何よりも印象に残る。

（中略）

先ず新鮮であるとでも言う他ない。恐らく実際に新鮮な野菜を漬けるのだろうが、それが芳香を放つ味噌に慣れて味噌でも野菜でもない別なものに変わったその味や歯触りが類を絶する意味で新鮮なのである。

その中には随分凝ったものもあって例えば瓜を刳り抜いて中に色々な野菜を刻んで漬けたものもあり、これは作り方が手が込んでいる点でも珍品であるが、もっと簡単にただ人参や大根を漬けただけのものでも旨い。

どうしてこの味噌漬けが東北で発達したのだろうか。

吉田健一「私の食物誌」

引用した文のあとにも、東北の野菜の味噌漬けへの深い感動が綴られているのだけど。

生まれも育ちも東北の私は、野菜の味噌漬けを食べた記憶がない。一度も食べていないだけでなく、見たこともない。すれ違ったまま、東北を離れてしまった。

なんか、悔しい。(´･ω･`)

レシピさがしてみようかな。

私の食物誌 (中公文庫)

ねこたま日記

こんにちは。

蒸し暑い。

家にいても脱水しそうになる。

本など読んでいると、気づかないうちに数時間たっているから、とても危ない。

意識して飲み物を取るように気をつけている。

(_ _).｡o○

ネット広告の奇妙さにはずいぶん慣れたつもりだけど、昨日見かけたこれには絶句した。

「使いすぎるとモテモテに。速攻で激白歯」

写真の老婦人の歯は確かに見事だと思う。歯の美しさが人目を引いて、話題の人として引っ張りだこになることも、あるかもしれない。

でも、写真のような「速攻で激白歯」になるためには、自前の歯が漏れなく現存することが必要だろう。無い歯は白くできない。

歯が白いことで「モテモテ」になるという状況も、よくわからない。不特定多数の人々に白さを見せつけるために歯をむき出して歩くのだろうか。それはちょっと危ない人ではなかろうか。

なんていう具合に、見とがめて引っかかる私のような人間のために、こういう広告が作られるのかもしれない。

商品が売れるかどうかは分からないけど、うっかり広告をクリックする人はいるだろうし、そうすれば広告料が動いて経済がちょっと回ったりもするのだろう。注目度の高い広告ということで、広告を製作した人にはさらに仕事が来るのかもしれない。

変な世の中になったものだ。(´･ω･`)

(_ _).｡o○

脳のリハビリのため、特筆すべきことがなくても、とにかく毎日何か書こうと思ったものの、変わりばえのしない暮らしだから、こんなネタしか見つからないのが悲しいところだ。

面白いもの探しも、頑張ってみようか。

この記事で、1232本目。

年内に1万記事達成は、さすがに、無理か。

2000記事ならいけるかな。

パソコンが使えれば楽勝だろうけど、まだ座業がキツい。iPhoneでぽちぽち書くしかない。

ねこたま日記兼コロナ（後遺症）療養日記

こんばんは。

昨晩のカレーに引き続き、今日も晩御飯を作った。

亭主が仕事で遅くなって外食してくるので、四人分だけ作ればいい。私の食が細いから、実質3.5人分。ラクチンだ。

今日作ったのは、鮭と小松菜のバター焼きと、イカリングフライ（冷凍モノをフライパンで揚げるだけ）、豆腐と野菜の味噌汁。ご飯は昼のうちに炊飯器に仕掛けておいた。

20分程度なら台所の立ち仕事ができるようになったので、こんな感じの手抜き料理であれば、途中で休みを入れずになんとか作りきれる。

手抜き料理のレパートリーを増やしておこう。

私が寝込むようになってから、亭主は夕食の支度してから出勤してくれていたけど、ぼちぼち私も作るようにしようと思う。

とはいうものの、また緊急事態宣言が出たようなので、リモート仕事が増えるのだろうけど。

引用ノート（精神分析と自閉症）

先述したように、ミステリーにおけるホームズとワトソンの関係は、自閉症のある人と定型発達者の関係のあり方について、一つの可能性を示しているように思われる。

しかしもちろん、この二人の人物はフィクションである。

では、歴史上の実在の人物で、その可能性を示してくれる事例はないであろうか。

私見では、二〇世紀の哲学者であるルードヴィッヒ・ヴィトゲンシュタインと、彼についての回想録『回想のヴィトゲンシュタイン』を記したノーマン・マルコム（彼の弟子であり友人でもあったアメリカ人哲学者）との関係が、その事例として考えられるように思われる。

竹内均「精神分析と自閉症」

禿同。

推理小説が苦手な自閉症児の親がホームズのシリーズにハマるとしたら、原因はそこにあるし、哲学なんかろくに知らない私がマルコムの回想録などを読みかじる理由があるとするなら、それしかない。

ということを書きたいためだけに、この箇所を引用した。

この本、読了できるかどうかは不明。無理かも。

精神分析と自閉症　フロイトからヴィトゲンシュタインへ (講談社選書メチエ)

ねこたま日記

こんにちは。

そういえば、最近食事の記録をサボっていた。

今夜は久々に自分で料理した。

作ったのは、普通のカレー。だだし、じゃがいもの皮を剥くのがつらかったので、代用品として、たまたま冷蔵庫にあったズッキーニをすととととんと輪切りにして入れた。なかなか美味しかった。

過去の亭主の料理も貼り付けておこう。

鶏肉のフォー。

輪切りにしたライムがスープの味をとても引き立ててくれて美味だった。

肉うどん。牛肉と春菊たっぷり。美味しかった。

鶏むね肉の照り焼きとナスの炒め物のゆで卵のせ。

たくさん作ってくれたけど、あっという間に食べ尽くされていた。美味しかった。