こんにちは。
亭主にお題を頼んだら「桜」というので、夜桜っぽいものを描いてみた。
いつものように、AIにアレンジを頼んでみたら、こうなった。↓
うん。
似てるけど、別物だ。
(_ _).。o○
今日は二ヶ月に一回の内科の診察日だった。
受付をして、血圧を測定したら、やけに高かった。たぶん東野圭吾のせいだろう。
末っ子に借りていた「クスノキの番人」を読み終わったので、「ナミヤ雑貨店の奇蹟」を借りて、待合室で読み始めたら、すっかり引き込まれたので、晩御飯のあとに一気に読み終えた。
どちらの作品にも、少しだけファンタジーな要素があるけれど、基本は現実社会で生きる、ごく普通の、ちょっとダメな人たちの人生の物語だ。
「クスノキの番人」の主人公は、水商売の母親の私生児として生まれ、教養もなく運もなく、夢や希望を抱く勇気も、努力して身を立てようという気概もないまま、成り行きのまま下へ下へと流されるうちに勤め先を首になり、窃盗未遂で逮捕されている。
「ナミヤ雑貨店の奇蹟」の主役の三人組も、養護施設で暮らしていた頃からちんけな盗みを繰り返し、大人になってもまともな仕事にありつけないまま、空き巣などを働いている。
荒れた土地にこぼれて芽吹いた種みたいに、うまく育たず立ち枯れかけていたような彼らだけれど、非現実的な仕掛けによって、見ず知らずの他人の人生とリンクして、深い思いを真正面から受け取ることによって、思いもよらぬ形で再生を遂げることになる。
「ナミヤ雑貨店の奇蹟」と「クスノキの番人」は、内容的には全く別の物語だけれど、人としての芯がグズグズな主人公たちが、超常的な状況での他者との深い繋がりから、自分の人生の価値を捉え直して、シャキッと立つまでの経緯は、とてもよく似ている。
あと、どちらの作品にも、父親の猛反対を押し切って音楽の道を志したものの挫折し、夢を叶えることなく無惨な死を遂げる人物が出てくるのは、たまたまなのだろうか。