こんにちは。
連日暑い。
先週からずっと家の整理整頓をしている。
今日は本と衣類をかなり処分した。
本はブックオフに。衣類はリサイクルに。
長女さんと末っ子が手伝ってくれるので、だいぶ捗った。
(_ _).。o○
お友達に勧められて、中国が舞台のSF小説を読み始めたら、ずっぽりハマってしまった。
劉慈欣「三体」早川書房
物語は、文化大革命での研究者粛正の悲劇という、SFの要素の見えない歴史的な出来事の叙述から始まる。
ストーリーがどこに向かうのか分からないまま、鮮烈な描写に引き込まれて読み進めていると、いきなり文革での喪失を克服してIT大国となった現代中国に放り込まれ、主人公の汪淼という学者の視点で、理解不能な陰謀の渦に巻き込まれることになる。
まるで文革の頃のように、有能な物理学者たちが、次々と粛正されていく。それも他殺ではなく、「物理学が存在しない」ことへの絶望による自殺という形で。
作中、物理学の話が容赦なく出てくるけれども、一応、元SF愛読者なので、なんとかついて行ける。
コンピュータの関係で論理学も出てくるけれども、学生時代に必要に迫られて齧った(そして当然挫折した)おかげで、用語の理解にはそれほど困らない。無駄に終わったと思っていた努力が、思いもかけない形で生きるというのは、嬉しいものだ。
始皇帝が三千万人の兵を使って人力CPUを作り上げたエピソードは、「折りたたみ北京」というSF短編作品でも読んた記憶があるので、引っ張りだしてみたら、同じ劉慈欣の「円」という作品だった。
「三体」でも「円」でも、人力コンピュータの運用後に、始皇帝は滅びてしまう。そして、そのことが、とてもしっくりきてしまう。始皇帝も、死んで2200年もたってから、SFの世界でコンピュータを作ることになるとは想像もしなかったことだろう。
今夜もこれから続きを読む。
昨夜は、読んでいる途中でKindleの電池が切れてしまい、あわてて充電していたら、そのまま寝落ちしてしまった。CPAP(睡眠時無呼吸症候群で頓死しないための呼吸器)をつけ忘れていたため、朝起きたら、頭が痺れるように痛くて参った。だいぶ呼吸が止まっていたのだろう。生きててよかった。
今夜は気をつけよう。(´・ω・`)