湯飲みの横に防水機能のない日記

色々壊れてて治療中。具合のよくないときに寝たまま携帯で書くために作ったブログです。ほんとにそれだけ。

今日の一文(一月十七日)

 

国木田独歩

 

明治二十八年八月二十六日

 

接吻又た接吻、唱歌、低語、漫歩、幽径、古墳、野花、清風、緑光、蝉声、樹声、而して接吻又た接吻。

 

「欺かざるの記(抄)」

 

 

この二人は親の反対を押し切って劇的に結婚したものの、一年持たずに離婚したという。(詳細は有島武郎の「或る女」に詳しく書かれている)。

 

作家の日記は、作品や時代背景を理解するための貴重な資料だとは思うし、実際面白いし興味深い。

 

だから、日記なんか残すもんじゃない、とは言わない。

 

でも、死後にこれを刊行されたことについては、国木田独歩を気の毒に思わずにはいられない。

 

 

古墳で接吻又た接吻て…

 

場所選ぼうよ……

 

 

国木田独歩、短編小説は好きなんだけどなあ。