湯飲みの横に防水機能のない日記

色々壊れてて治療中。具合のよくないときに寝たまま携帯で書くために作ったブログです。ほんとにそれだけ。

すぽーつ

 

子供の頃、オリンピック中継をみるのが大好きだった。自分は運動音痴だけど、すごい選手たちのプレイを見るのはワクワクしたし、なんだか元気までもらえる気がしてた。

 

だけど近年、パワハラだのセクハラだの、「いじめ」だのの事件に、スポーツのチームやクラブ、部活が絡むことが増えてきて、というかそういう報道が本当に多くて、あまりにも次々と出てくるものだから、なんだかスポーツが嫌いになってきた。

 

今に始まったことではないものが、明るみに出るようになったということなのだろうけども、それにしても酷い話ばかりだ。

 

こんなのとか。

 

性的虐待の米体操チームドクターに禁錮175年 | Sporting News

 

これほどの被害が、どうして何年も明るみにでなかったのか。

 

被害を受けた選手たちが大人に訴えても信じてもらえなかった事例もあるという。

 

オリンピック選手が、その晴れ舞台の地で乱暴されて泣き寝入りしていたなどと、私だって考えたくもないし、そんな事実があったと思うだけでも気分が悪い。もしかしたら、選手たちの周囲の「大人」たちも、そう思ったのかもしれない。あまりにもひどいことだから、それを認めれば多くのことが崩壊しかねないから、選手を守ることよりも、「本当ではない」とすること、無視することを、選んでしまったのではないか。

 

 

スポーツでも、それ以外でも、こういう悲惨なことは二度と起こらないようにしてもらいたい。

 

それと、東京オリンピックのためのサマータイム導入も、なんとか勘弁していただきたい。世の中には、私のように、あるいは私以上に体調や睡眠の困難を抱えながら、世の中の時間の決まりになんとかギリギリで合わせて暮らしている人が、きっと大勢いるはずだ。実施されるようなことがあれば、私はオリンピックを見ないと思う。体調ガタガタで、そんなの見る気力も体力ないだろうから。

 

(´・ω・`)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

台風、地震

天災が続く。

台風の来た日は、Twitterで次々と流れてくる惨状に絶句するばかりだった。

 

今朝は起きた途端に北海道の大地震を知った。

震度6強。津波はなかったものの、土砂崩れの被害の酷さに震えた。

 

停電、救急を受け入れることのできない病院、余震の恐れ……

 

これ以上酷いことにならないようにと願うばかりだ。

 

 

今日の健康観察

 

寝起きが、とてもつらい。

起き上がるまでに、散々に自分を叱咤しないと動けない。体力が落ちている気がする。運動不足かもしれない。

 

足全体とお腹あたりの、冷えがきつい。

血行もよくないのだろう。

なんとかしよう。せめて、簡単な体操でも。

 

 

読書

 

昨晩、夏目漱石の「明暗」(kindle青空文庫版)を読み終わった。

 

ある程度のあらすじと、未完の作であることは知っていたけど、いざ本気で読んで見ると、なんとも歯がゆいシーンで途切れていて、漱石の病死が早すぎたことが残念でならなくなった。

 

 

で、水村美苗「続・明暗」を読み始めた。

 

 

続 明暗 (ちくま文庫)

続 明暗 (ちくま文庫)

 

 

漱石の「明暗」の末尾で、主人公の津田は、療養先の温泉宿で、元婚約者の清子と再会する。

 

津田はかつて、清子との相思相愛を信じて疑わなかったのに、いよいよ結婚という間際になって、清子は突然、津田の友人に嫁いでしまった。津田には清子の裏切りの理由が全く分からず、それを問いただすこともしないまま、お延という女性と結婚する。

 

お延は津田を愛して結婚したのだけど、津田の心には清子が変わらず住んでおり、家庭の財政状況にも問題を抱えていたこともあって、新婚夫婦の間には、はやくも冷たい隙間風が吹いている。

 

津田とお延はどちらも無駄にプライドが高く、本心を曝け出す勇気がない。相手に弱みを見せなくないばかりに、ひたすら牽制したり、つまらない嘘を重ねたりして、いたずらに夫婦仲をこじらせている。

 

さらに、夫婦の隙間風を暴風に仕立てようとする第三者が次々と出現する。

 

津田の旧友は、わざと津田の入院中にお延を訪問して、津田に隠し事があるらしいことをほのめかす。

 

津田の妹は、贅沢好きの兄嫁が気に入らず、実家の両親や叔父夫妻、津田の上司の奥さんなどに、せっせと告げ口をする。

 

上司の奥さんというのは、津田とお延の結婚を世話した立場であるのに、二人の暮らしぶりが気に入らないことを理由に、津田をそそのかして、元婚約者と温泉宿で再会する手はずを整えてしまう。

 

漱石が、このややこしい物語をどこに着地させるつもりだったのかは、永遠に分からない。でも想像することはできるし、誰かが想像した続きや結末を共有することもできる。

 

水村版「明暗」は、どこへ向かうのか。

 

とりあえず、津田は清子や他の客たちと共に、宿の近くの滝を見に出かけている。もちろん、徒歩で山道をあるいている。

 

よく考えると、手術後そんなに日にちがたっていないのに、津田はずいぶんアクティブである。痔かなにかが酷い状態になっていて、肛門の括約筋だの腸だのを切り開き、止血のためにガーゼを詰め込んで、便を何日も我慢していたというのに、退院直後に電車だの馬車だのに乗って、山歩きまでして、痛くはなかったのだろうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(_ _).。o○

今日の健康観察日記

 

心身ともに体調。季節の変わり目のせいかもしれない。

 

抑鬱に引っ張られないように、無理せず、ゆるゆると頭を使っている。本を読んだり、ちょっとした勉強をした。

 

夕方ぐらいから調子が上がってきて、夜はだいぶ元気になる。

 

 

ただ、手足やお腹の冷えと、関節の痛み、ときおり強くなるめまいが、なかなか改善しないのが悩ましい。

 

 

読書

 

 

ここに、書いただろうか。

日曜日に、中国人作家によるSF小説アンソロジーを買って、少しづつ読んでいる。

 

折りたたみ北京 現代中国SFアンソロジー (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ 5036)

折りたたみ北京 現代中国SFアンソロジー (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ 5036)

 

 

 

このなかの、劉慈欣「円」という短編が、ものすごく面白い。

 

秦の始皇帝の軍隊を総動員し、三百万人による人力計算機をつくりあげて、それで円周率の計算をしようとする話なのだ。

 

コンピューターが、二進法で動くものだとか、一定の法則に従ってオンかオフかの信号が伝わるものなら別に半導体じゃなくても人力でもいいらしい、ぐらいはうっすらわかるけれども、具体的な仕組みがわからないから、三百万の兵隊が、始皇帝によって入力された情報をもとに、一斉に計算する光景の描写の凄みを、今ひとつ味わいきれないのが悔しい。 

 

で、午後からずっと、ネットでデジタル回路の仕組みとか、論理ゲートがたくさん集まって繋がることで、なにができるのかを説明するサイトや動画を散々探して視聴して、多少、理解が追いついた。

 

始皇帝に人力計算機を作ることを勧めた荊軻という人物は、まず三人の兵士に、論理ゲート(AND回路、OR回路など)としての振る舞いを訓練した。それから、三百万の兵隊でコンピューターを作って、ひたすら円周率を解散させた。

 

 

その結果、計算はどんどん進んだものの、秦の全兵力は、そのあいだずっと非武装のまま、身を遮るものもない平地に晒されていたわけで、秦の覇権を恨んでいた燕の軍隊の奇襲を受け、皆殺しにされてしまう。世界初の計算機は、その発案者の荊軻とスポンサーの始皇帝とともに、消滅してしまう。

 

 

途方もなさが、すばらしい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

暑い夏

今日の健康観察日記

 

天気予報の気温を見ただけで、具合が悪くなる。

最高気温37度とか38度とか、冗談だと言って欲しかったけど、マジだった。

 

 

いつまで続くんだろう、この暑さ。

 

めまいが続くので、横になっている時間が増えてきた。おかげで、このブログの更新頻度が上がってきている。いいんだか、悪いんだか。

 

(´・ω・`)

 

 

映像

 

 

Amazonプライム・ビデオで、「禁断の聖書 キリスト教の歴史を紐解く」というシリーズの、テンプル騎士団の回を見た。

 

 

 

 

 

覚悟はしていたけど、相当に血なまぐさい。

 

エルサレムに攻め込んだ十字軍が、イスラム教徒もユダヤ教徒キリスト教徒も見境なく大量殺戮したのちに、修道士たちの精鋭部隊として結成されたのが、テンプル騎士団なのだという。

 

彼らはエルサレムの神殿跡地に居住することを許され、そこで聖杯的な「何か」を発見し、免税の特権と豊富な資産によって、やがて強大な金融組織となった。

 

が、その財力が妬みを買い、イギリスとの戦争で困窮していたフランスの王の陰謀によって、異端の罪を着せられ、大量処刑されてしまう。

 

ところが、フランスの王(美男王)が狙っていた騎士団の財宝は発見されず、地下組織的に存続した可能性も含めて、多くの謎が残ったという。

 

興味深い話だけれども、はっきり言ってろくでもない歴史としか思えない。なんで、こうなるんだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

暑い(;_;)

今日の健康観察日記

 

37度とか、35度とか、どうかしてるような気温の日が続く。ちょっと外を歩いただけで、気持ちが悪くなる。暑さだけでなく、紫外線のせいかもしれない。

 

秋が待ち遠しいけど、行事もいろいろあるから、少し億劫。無理せず乗り切るしかないか。

 

 

読書

 

住野よる「君の膵臓をたべたい」を読了。

 

 

君の膵臓をたべたい (双葉社ジュニア文庫)

君の膵臓をたべたい (双葉社ジュニア文庫)

 

 


ジュニア版を買ったのは、文庫のkindle版よりも少し安かったからで、表紙がアニメ絵だったからではない。漢字にびっしりついているふりがなが、最初ちょっと邪魔だったけど、読み進めて没頭しはじめたら気にならなくなった。

 

 

友人でもなんでもない、クラスメートというだけのつながりの相手が、自分自身の間近で確実な病死という現実を晒しながら、執拗に関わってくる。

 

他人の存在に興味をもてず、他人と関わる方法も知らなかった主人公は、その非常識な関係を疎ましく思いつつも、拒むこともせずに、流されるままに彼女に関わるうちに、他人との関わりの中で心を揺さぶられるという経験をし、次第にそれがかけがえのないものであることに気づいて行く。

 

予定されていたはずの彼女の病死は、通り魔による殺害という形で早められてしまう。

 

その死の直前に、主人公は、かつて彼女から受け取った「君の膵臓をたべたい」という言葉を、彼女に贈る。生きることの実感を気づかせてくれた彼女への、最大限の敬愛と共感、そして共に生きようという思いを込めた言葉だった。

 

彼葬儀の終わった彼女の自宅で母親に会い、遺書の書かれた日記を受け取って読み、壊れたように泣いた主人公は、自ら働きかけて友人を作り、困難で鬱陶しくて、それでいてかけがえのない、人とのつながりの中で生きることを決意する。

 

映画では、主人公たちが大人になってからの描写もあるらしいけれど、小説は、彼女の死から一年後の夏で終わる。主人公には、大切な友達が二人、できていた。

 

 

Amazonのレビューでは、ずいぶん酷評も多いようだ。ラノベ的な恋愛を期待した読者には、当てが外れたストーリーだったのだろうか。

 

 

スクールカースト的なものに縛られない他人とのつながり、関わり、友人、親友、そういったことを正面から考えることすら疎まれるような状況のなかに、多くの若い人たちが置かれているのだとしたら、悲しい。