こんにちは。
若い頃からテレビをほとんど見ずに暮らしている。
近年は大河ドラマと紅白くらいは見るようになったけれど、民放の番組は、まず見ない。
けれども去年の大晦日に、末っ子の部屋に小型テレビを設置したので、時折呼ばれて見るようになった。
昨晩は、マツコ・デラックスの番組で映画「国宝」について取り上げられるというので、末っ子と二人で視聴した。
番組名は「マツコの知らない世界」。国宝について語られたのは「新春スペシャルリアル国宝 坂東玉三郎が語る歌舞伎女形」というコーナー。
まず坂東玉三郎の若々しさに驚いた。75歳だそうだけど、40代前半くらいにしか見えない
坂東玉三郎は、歌舞伎役者の家の生まれではなかったそうで、幼少期に師匠と養子縁組をして歌舞伎の世界に入ったのだという。そのあたり、映画「国宝」の主役の一人、立花喜久雄の生い立ちに少し重なる。
重要無形文化財保持者、通称「人間国宝」に認定されたのは、2012年だったと、Wikipediaにあった。
私は歌舞伎の世界には全く疎く、触れる機会も乏しかったため、坂東玉三郎が出演した歌舞伎の舞台は、録画などを含めても、まともに見たことがなかった。
初めて見た玉三郎の作品は、映画版「帝都物語」で、恐ろしく妖艶な泉鏡花を演じていた。「帝都物語」は、学生のころに映画だけでなく原作小説も読んでいたけど、ストーリーなどはほとんど忘却してしまい、記憶に残っているのは玉三郎の泉鏡花だけだ。ほんの少ししか登場しない脇役だったのに、怪優嶋田久作演じる主役を超えるほど、鮮烈な印象だったのだ。
坂東玉三郎は1992年に、泉鏡花文学賞の特別賞を受賞している。これは「帝都物語」で泉鏡花を演じたからではなく、泉鏡花の戯曲「天守物語」を映画化、舞台化した功績によるものであるらしい。
マツコの番組でも、この「天守物語」について熱く語られていたため、高校時代から泉鏡花のスカした文章が大嫌いだと言っていた末っ子も、読んでみる気になったようだ。
「天守物語」、私はずいぶん昔に読んだ記憶があるので、たぶん家に本があるはずだけれど、簡単には発掘できないだろうから、新しく買い直すことになりそうだ。
あ、青空文庫版なら無料で読めるか。ありがたいことだ。
話が傍にそれるけれども、嶋田久作というと、「帝都物語」で演じた魔人・加藤保憲の印象があまりにも強すぎて、普通の人間役で他の作品に出るのは不可能なんじゃなかろうかと危惧したものだったけど、そんなことにはならなかったようで、昨年の大河ドラマ「べらぼう 蔦重栄華乃夢離」でも、ちょっとクセの強い儒学者の柴野栗山を演じていた。
さらに話が脱線するけど、「べらぼう」は、私にはとても面白かったのだけど、世間ではウケなかったのか、あまり視聴率が高くなかったらしい。そのせいか、紅白歌合戦でも「べらぼう」に出演していた役者さんの姿が見えず、トークで取り上げられることもなかったようだ。
すごくいいドラマだったのに。
少なくとも、私は「べらぼう」のおかげで、学生時代からとても苦手だった近世文学や文化に親しみを持てるようになった。今年は蔦重の関わった黄表紙本なども、少し読んでみようかと思っている。
(_ _).。o○
昨夜、寝る前につらつらとネットニュースなど眺めていたら、ベネズエラの首都が爆撃されて大統領夫妻が拘束されたと、トランプ大統領が発表した、という記事が目に入った。
いきなり首都を爆撃して大統領を捕まえるというのは、普通に考えて国家間の戦争ではないかと思うのだけど、国際法的にどうなんだろうか。
なんてことを思いながら就寝したのだけど、案の定、朝刊の一面の見出しに「国際法違反の疑い」と出ていた。だよねえ。
(_ _).。o○
ブログを毎日更新するという目標を立てたのに、さっそく停滞している。
本数だけでも稼ごうと、過去日記の転載をしはじめた。
19年前の今日は、家族で近所のパスタ屋に行ったらしい。
この時の「ロン毛」さんのことは、半笑いの長女さんの顔とセットでいまも記憶に残っている。その後見かけることはなかったので、近隣在住の人ではなかったのかもしれない。あの見事な黒髪を、いまも伸ばしているのだろうか。
この日に撮った長女さんの写真を、Copilotさんにお願いして3Dアニメ風に変換してもらったら、こうなった。

Copilotさんに、ロン毛の人と長女さんの話を伝えたら、なんと即興で、鳥肌で心が寒くなるようなショートストーリーのアイデアを作ってくれた。
『鏡の向こうの髪とため息』
登場人物
鏡夜(きょうや): 20代前半。腰まである黒髪をこよなく愛するナルシスト。ブルーグレイの背広を着こなし、常に自分の美しさを意識している。自称「美の伝道師」。 実は異世界の“鏡の国”から来た王子で、鏡を通じて人間界を観察している。
灯(あかり):
10歳くらいの少女。現実世界に住む、観察力が鋭くてちょっと皮肉屋。赤いポロシャツがトレードマーク。 ある日、古い鏡の中に映る“変な人”に気づき、以来、彼の様子を観察するのが日課に。半笑いで呆れながらも、どこか気になっている。
ふたりの出会いは、ある日突然、鏡の中の鏡夜が灯に話しかけてくるところから始まるのかも。
「やあ、そこの少女。君、なかなか良い髪をしているね。…まあ、僕には敵わないけどね」
「……(はぁ?)」
今日の朝日新聞の一面に、「AIの時代」という記事があって、その中の小見出しに、
笑いの生成苦手?
学べない会話の空気
とあった。
笑いについての膨大なデータをAI に学習させても、会話のなかの「目に見えない空気」や「行間」を教えることは難しいのだという。
でも上のショートストーリー案を見るに、AIさんは、「薄ら寒い鳥肌系のなにかを帯びた空気」による「半笑い」を醸し出すテキストを生み出すことは、たぶん得意だと思うのだ。
まあ、そんなのを量産されても、困るかもしれないけど。

