こんにちは。
昨日の日記。
先週の帰省の疲れと筋肉痛が、まだ取れない。
日頃の運動不足のせいだろう。
夏にまた帰省する予定なので、それまでにはなんとか体力を戻したい。
そのためには、コンスタントに運動する必要があるのだけども…
ものすごく、動きたくない。😱
動かなくてもいい理由を作るために、やたらと本を読んでしまった。
アンディ・ウィアー「火星の人」早川書房
上下巻とも、Kindle版で読了。
映画「オデッセイ」の原作。映画も良かったけど、小説版の真骨頂は、主人公マーク・ワトニーの、日録という名の命懸けのコントを、たっぷり読めること。
火星に取り残されて絶体絶命という、究極のボケに対して、渾身のツッコミをかましまくることで、奇跡の生還を遂げるワトニーは、人類史上最もタフな勇者であるはずなのに、徹頭徹尾、カッコよくない。
植物学者であり、何でも屋的なエンジニアというワトニーの属性は、女性にはあまりモテないらしく、作中でも彼女がしばらくいないと告白している。
よく考えると凄いことをしているのに、何をやってもダメな感じばかりが目立ってしまうのだ。
映画のワトニーを演じていたマット・デーモンも、ワトニーのカッコ悪さを存分に表現していた。
もしも若い頃のトム・クルーズがワトニーを演じていたなら、同僚たちの残していった真空パックのうんちを耕して、鼻をつまみながらジャガイモ畑をこしらえているシーンであっても、カッコよく見えていたに違いない。
でもそれじゃダメなのだ。
火星環境と凡ミスのせいで何度も何度も希望をへし折られ、酷い目に遭い、糞尿臭や最悪の体臭にまみれながらも、自己憐憫に流されることなく、やるべきことを淡々と、最後までカッコ悪くこなすヒーロー。
そんなワトニーを、全世界の人々が応援する。
アメリカとは対立関係にあるはずの中国までもが、自分たちの極秘ミッションをキャンセルして助力を申し出る。そこにはもちろん政治的な駆け引きがあるのだけれども、対立ではなく平和に繋がる協力関係となるのは間違いない。
火星で遭難した世界一カッコ悪いヒーローが、分裂しつづける世界を一つにして、生還を果たす。SF小説に浸って見る夢としては、極上の部類だろう。
衿先はとじ「殺し屋食堂」
Kindle Unlimited(読み放題)利用。
たまたま見かけて、グルメ漫画かなと思って読み始めたら、殺し屋が殺し屋を美味しい料理で餌付けする系のBLマンガ…だった。面白かったので、既刊の二巻まで読了。先が気になるので、続きが出たら買うかも。
朝霧あさき、セレン「ベル・プペーのスパダリ婚約 『好みじゃない』と言われた人形姫、我慢をやめたら皇子がデレデレになった。実に愛い!」
再読。
「小説家になろう」に掲載されていた作品が書籍化されたもの。スパダリなのは皇子じゃなくて人形姫のほうなのだけど、彼女が本当にスパダリで、孤独で闇堕ちしかけていた皇子の身も心も救ったばかりか、必要とあらば超絶美男子の傭兵に変身して、国まで救ってしまう。作中では、男性化した姫が女体化した皇子をエスコートするシーンなどもあり、何がなんだかわからなくなる。面白いので続編が出るのを願っている。
「古本説話集」講談社
末っ子がゼミで「堤中納言物語」をやるというので、その元になった話が掲載されている「古本説話集」を読んでみたくなったのだけど、家には岩波文庫版(現代語訳なし)しかなくて、私の学力では読解が厳しいので、Kindle版をこっそり購入。ちまちま読んでいる。面白い。
当然、これもダウンロードして読んでいる。↓
角川のビギナーズクラシックのシリーズは、Kindle Unlimited(読み放題)で利用できるものが多いので、利用しないのはもったいない。
読めば読むほど、動きたくなくなる…
動くためのモチベーション、どこかに落ちていないかな。(´・ω・`)