こんにちは。
午前中、教会の聖書の講読会に参加してきたのだけど、行く途中の道端で、オレンジ色の花をたくさん見かけた。
この花が目につくようになったのは、たぶんここ十年ほどの間のことだと思う。
雑草の繁茂する路肩や中央分離帯などで、鮮やかな色の花が咲いているのを見つけて、目を楽しませていたのだけど、年を追うごとに見かける頻度が高くなり、気がつけばタンポポやセイタカアワダチソウに匹敵する勢いで増えているような気がした。
きれいで可愛い花だけど、増え方が、なんだかヤバそうな…
それで、なんとなく気になっていたのだけど、昨日、この花の危険性について注意喚起する記事を見かけた。
https://www.city.soka.saitama.jp/cont/s1603/020/010/040/PAGE000000000000080253.html
地中海沿岸の原産だけれど、現在、南北アメリカや日本でも大繁殖している。
開花期は4月から5月。
梅雨時に大量の種子を作る。
一つの実が1500個もの種を持ち、一株で100個ほども実をつけるため、一株のナガミヒナゲシだけで、多ければ15万個もの種をばら撒くことになるという。
ナガミヒナゲシが日本で初めて観察されたのは、1961年、東京都内だったという。
大量にばら撒かれた種は車のタイヤに付着して各地に広がり、至るところの路肩や中央分離帯で発芽して種を成し、さらに勢いよく増え続け、現在では沖縄を除く日本各地で見られるようになったとか。
家の近所を注意深く観察してみたところ、比較的交通量の多い車道の路肩や、歩道の隅っこ、草刈りがされていない中央分離帯などで咲いていることが多いようで、車があまり通らない細い道では、ほとんど見かけなかった。やはり、車のタイヤによって種子が散布されているのだろう。
毒性を持ち、他の植物を枯らしてしまう性質があるため、各地の自治体がホームページなどで駆除を呼びかけているものの、梅雨時以降、実が出来てしまった後に駆除すると、かえって種子を散布する結果となってしまうため、繁殖を抑制するどころか、逆効果になってしまうらしい。
うちのマンションも交通量の多い車道に面しているのだけど、春先に業者が草刈りをしてくれるからか、植え込みなどにナガミヒナゲシが入り込んではいないようだった。
触るとかぶれるそうなので、気をつけないと。