今日は、前回の記事で書いた紀貫之の和歌の英訳を引用する。
露ならぬ心を花におきそめて風吹くごとに物思ひぞつく
古今和歌集 巻第十二 恋二 589
No. 589
As dew upon the cherry flower fears every puff of wind,
so I who but rely on you must wince at every rumor.
【語釈】
dew 露
fear 恐れる
puff. (風などの)ひと吹き
rely 信頼する 依存する
wince 顔をくもらせる ひるむ たじろぐ
rumor うわさ
【自信のない意訳】
桜の花の上に置かれた露が、あらゆる風のそよぎをおそれるように・・・
あなたに心を委ねてしまった僕は、あらゆる噂をおそれているのです・・・
「but」の位置が変なところにあるので、どう訳したらいいのかよく分からなかった。(´・ω・`)
詩的な表現なんだろうか。難しい。