こんにちは。😱
一週間ぐったりしていて、ブログの更新もできずにいた。
理由は、歩き過ぎによる、疲労困憊。
先週の日曜日、末っ子(20歳)がビッグサイトで開催されているコミックシティに行くというのに便乗したのが運の尽きだった。
体力に不安はあったものの、昨年も行っているので、まあ大丈夫だろうと思っていたけど、全く大丈夫じゃなかった。
広い広い展示場内を、推しぬい服のお店を探して歩き回っているうちは、楽しさに紛れて気力を保てていた。
推しぬいを連れ歩いても全く目立たないイベントなので、うちの子も同行。
ほとんどのお店に、店主さんの推しぬいが飾ってあるし、推しぬい入りの痛バッグを持っている人もたくさんいたので、それを見て歩くだけでも楽しかった。
見終わったところで完全に力尽き、末っ子に励まされながら、ヨレヨレになって帰宅。
どう考えても、いまの体力のキャパを超えている。
翌日から、ほぼ全身満遍なく筋肉痛をくらってしまい、就寝中も凶悪なだるさに襲われて中途覚醒してしまうせいで睡眠もろくに取れず、精神的にもがっくり落ちたせいで、さすがの私も読み書きどころではなくなって、大人しく休んでいた次第。
ただ、一つだけいいことがあった。
これだけ歩いても、膝に痛みが出なかったのだ。
毎日、ゆる屈伸と膝肉筋トレを地道に続けた効果だと思う。
膝に痛みが出ないのであれば、歩かないわけにはいかない。1日10000歩などという無茶はダメだけど、最低目標の3000歩以上を確保できれば、抱えている諸々の持病の先行きも明るくなる。
なんてことを話していたら、末っ子が、私を歩かせるために、都内にある「坊主カフェ」の予約を入れてくれたので、金曜日に行ってきたのだけど…
最寄り駅に、階段という、予期せぬ難敵が待ち構えていたせいで、カフェに着いた時点で、すでにヨレヨレ。
でも、カフェの抹茶オレとチーズケーキは、泣けるほど美味しかった。糖尿病的にはよろしくないスイーツだけど、今回ばかりは自分を許そうと思う。
推しぬいくんも同行。
他のお客さんの中にも、ぬいぐるみ持参の方々がいらしたので、ちょっぴり心強かった。
この日の歩数は一万は超えなかったけど、階段のおかげでビッグサイトの時よりも疲労感が重く、久々に過敏性腸症候群が起きてしまい、帰路は地獄を見た。
次のお出かけは、最寄り駅の階段事情をしっかり調べて臨むことにする。
(_ _).。o○
こんな状況だったけれども、多少は読書もできた。
ほぼ読了。
残念ながら全訳ではなく、有名な章段をピックアップしてあるものだけれども、清少納言の瑞々しい感受性に触れるには最適な導入書ではないかと思う。
NHK大河ドラマ「光る君へ」でも少し出てきた、清少納言と藤原斉信が絡む章段も、しっかり訳出されている。
ドラマでは、藤原斉信が清少納言にねちっこく言い寄って、すげなくあしらわれていたけれど、「枕草子」の中での二人の関係は、もう少し複雑な印象だ。
清少納言の知性に惹かれた斉信は、彼女が宮仕えを辞めたあとのことを見据えて、深い仲になることを求める。
けれども清少納言は、自分の中に斉信に寄せる思いがあることを認めながらも、あくまでも宮中での付き合いに留めようとして、男女の仲になることを拒絶する。
清少納言が斉信の妾にならなかった本当の理由は分からないけれども、斉信が、中宮定子の父である藤原道隆の死後、その息子である伊周ではなく、対立する道長に接近していたことも、理由の一つだったかもしれない。
実際、清少納言は、斉信と親しくしていたことなどを理由に、同僚の女房たちに道長と通じていると疑われて村八分状態となり、出仕を辞めていた時期があったことが、「枕草子」に書かれている。
また、清少納言にとって、中宮定子こそが至高の存在であって、斉信との恋愛など、重きを置くべきものではなかったのかもしれない。
定子も斉信も、清少納言の知性の魅力を認めて高く評価していた点は共通している。
定子との交流は、清少納言の才能を大きく育てて高みへと登らせる、魂の滋養とでも言うべきものであった。定子がその才気と人柄の魅力を十分に発揮して作り上げたサロンがなければ、清少納言が「枕草子」を書くことはありえなかっただろう。
その一方で、斉信との親密でプラトニックな交際は、清少納言の人生にかけがけのない華やぎを添えるものではあったかもしれないけれども、定子ほどの影響力を持つ存在ではなかったようだ。
定子に仕えている場で会うからこそ、斉信が一際輝いて見えたのであって、だからこそ、筆を尽くして書くべき対象となったのだろう。「枕草子」の中の藤原斉信の容姿は、まさに理想の貴公子そのものとして描かれていて、そこには確かに清少納言のほのかな恋情が滲み出ているように思う。
けれども「枕草子」には、斉信の自宅への来訪を拒絶する話も出てくる。
宮中から下がっている清少納言の居場所を突き止めて会いに行こうとするけれど、清少納言が周囲に口止めして絶対に教えさせなかった。彼女にとって、斉信は、宮中以外の場所で会う意味のない男だったことが伺われる。
まあ、そうやって拒絶したり、踏み込まれないようにきっちり線引きするからこそ、斉信も清少納言に執着したのかもしれないけれども。
(_ _).。o○
さて、今週はちゃんと読み書きしよう。